岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その3)

旅の2日目は内陸の小京都、越前大野を目指す。

こちらは正直ノーマークだった(福井=ソースかつ丼東尋坊永平寺。以上が事前データ)のでどんなところかと期待2割、不安がほぼ全て。

 

山々を分け入っていくような道を抜けて、長いトンネルを抜けると盆地に。ここで景色が一変する。

 

光り輝く田園風景、その前方に見えてきた小高い丘と小さな天守閣が越前大野城らしい。いくつか登りルートがありそうだが、一番近かった直登ルートを選択する。

 

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最初は良い、最後はあと少しと言い聞かせながら。その先はまだ早春、芽吹きの季節。透き通った黄緑が迎えてくれる。
あと、藤棚から舞い上がってきた熊蜂も・・・


天守閣の部分は鉄筋コンクリートで再建された郷土資料館&展望台
まだまだ雪深い経ヶ岳&荒島岳が囲うのどかな盆地の風景

 

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そして、雲海が発生した朝にはこの城も向かいの丘から「天空の城」のように見えるらしい。竹田城跡から波及したいわゆる絶景ブームがこちらにも。
さすがにその丘に登る元気もなく、下って腹ごしらえなり。

 

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朝市は11時までらしい。既に残り15分、通りを進む間にも、少しずつパラソルがたたまれていく。売っているのはやはり山菜で、コシアブラが一山200円、タラの芽はもう少しだけど、どっちにしてもかなり安い。家で揚げ物できれば買い込んでいたに違いない。

通り沿いにある伊藤順和堂はスイートポテトのようなきんつばが有名、その斜向かいには「花垣」の酒蔵が。今日は運転しないのをいいことに早速試飲に走る。昨日飲んだ銘柄と比べて、飲んで、色々と。旅の散歩道って酒に近い方が至福

つまみが欲しいと笑人堂で里芋コロッケ&しょうゆソースカツ、これならビールが、とはつながらないが、楽しい連鎖だと。

 

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この界隈にはいくつか酒蔵があるということでもう一軒、「一乃谷」の宇野酒造場へ。こちらもこれぞ酒蔵な歴史を感じる出で立ち。

 

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中に入ると、売店らしきスペースだけど、ディスプレイのお酒は埃をかぶっていて(売り物はしっかり管理されていますが)、とりあえず試飲とかはさせてくれなさそうな感じ。何よりも無人、商売っ気がない。
しばらくたって奥からのっそりとご主人?らしき人が。
酒を語るでもなく佇む。根っから職人気質の蔵とみた。
仕方がないので、一番特徴が分かりそうな純米のワンカップを買ってみる。
そしてそれは、まだ冷蔵庫で熟成中である。 


大阪は立ち飲み屋が充実しているが故、日本酒が飲みたくなればそっちにでかけてしまうのだ。晩酌はビールと蒸溜酒な昨今でまだ出番がない。 


意外と楽しいやん、越前大野(酒を呑めたことによる効用が大きいです)

 

次は勝山へ。ここも掘り出し物な観光ルート…あっ、恐竜博物館には、行っていません。

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その2)

東尋坊と対を成す観光名所といえば永平寺、こちらは山の方なので約40分の道のり。山を進んでいったところに門前町(という名の旅館・土産物屋街)が現れる。

駐車場の客引きおばさんたち、いやでもレンタカーとはいえ、鍵を預けるのは抵抗ありますよ。一番上まで行ってから戻り(戻ってきたらさらに眼差しが鋭くなっているおばさまもいる)、だいぶ下の方の駐車場に止める。流れに乗っては負けな気がするがゆえに。

 

禅寺の総本山だけあって、広大な敷地に貫禄の建物が並ぶ、そんなイメージだったんだけれども、現れたのは宝物殿のような味気ない建物。ここが入り口らしい。なるほど、順路はほぼ屋内・廊下でつながっているわけか。
観光客の我々以上に、動き回るのは修行僧の方々、そしてがっつりお参りに足を運んだような方もちらほらと。遥々山口県から13回忌法要に訪れた親族一同も(そう、お坊さんが唱えてた)たぶん、お寺の推挙とかいろんなものがないとここで法要やれないんだろうな、格式の高さは明らか。

 

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外の風がいろいろ運んでくるはずの順路には全くちりがなく、磨き上げられている。毎朝徹底的に磨き上げられているのだろう。合間合間に見える外の景色が心を落ち着かせてくれる。
予想以上にいい場所だった。こういう空間に惹かれるようになってきたのはやはり相応に齢を重ねつつあるということなのか、心の底にあるという日本人らしさと称するものが沸き立った結果なのだろうか(こういう右な発想は好きになれない、が言いたいことは少しわかり、適切な代替表現が思いつかないもどかしさ)

 

 

まとめます。永平寺、おススメです。

 

のんびりと巡っていたためか徐々に日が傾きつつある。

少し一乗谷へ寄り道
道の駅・・・が予想以上に小さい、しょぼい。峠道の途中にあるような駐車場+トイレに気持ち大きな(売店付きの)東屋をつけましたレベル。

 

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ポスターに隠された文字が気になる。


福井市内で飲み歩くべく、まずは宿へ向かう。並行して地酒地魚を楽しめそうな、そして放浪記的なゆるい酒場を探す→問い合わせる、3連敗
ともあれアパホテルに荷物を置いて、案内人行きつけの居酒屋でスタート。

 

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2軒目は福井らしいところへ。
焼き鳥の秋吉は福井発祥、地元の人もちょっとハレの日にはみんなで行くらしい。今日は土曜日、やっぱり混んでいる。本店は入れない。
繁華街外れの「ホテルフジタ」の中にある店舗は少し待てばと。
地元の格式高いホテル、といった感じで(盛岡ならグランドホテル、青森ならホテル青森)新しくはないけれど、ちょっとしゅっとする空気
そんな中の、大衆ヤキトリ
美味しいから、それでいいや。

純けいから始まって、皮に野菜にアブラに・・・5本単位があっという間に。
そういえば、写真撮り忘れている。

飲み過ぎて、地平が揺らぎつつ、

 

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結構前に72時間密着やってた氷屋を発見
だれも買いに来てはいなかったけど、これから?

日を跨ぐ際で、お開きに。

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その1)

大阪に移っても旅の日々は続く。
むしろ、加速する恐れがあり、いかにブレーキをかけていくかが課題とも言える。日本にも、アジアにも、明らかに近くなったのだから。

諸々が落ち着いたので、土日旅のペースに戻す。

 
最初の行先は福井、以前に18きっぷ旅で立ち寄り、路面電車ソースかつ丼に触れた記憶はあるけれど落ち着いて歩いたことはない。1泊2日の定番ルートにて。

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正午に福井駅集合だったので、行きは定時性を優先してサンダーバードを使う。大阪駅の一番奥のホームが北陸特急の出発点、環状線や新快速でごった返す真ん中あたりホームからは一歩引いて、落ち着いた空間だ。残念ながら旅の高揚感はあまりない。ホームにあるはセブンイレブン、看板に我々待ち望むは新幹線と。683系自体が効率性重視のビジネス特急な出で立ちとくれば、それも仕方ない。

9:12に定期便が長く長く連ねて発車していく。まもなく入線してきたのが9:20発の臨時83号、こちらは6両編成と短い。所要時間はかかるのだが、割引切符の枠残っていたのは後者のみ。20分なら、1,000円の節約を取る。
まだGWの大移動には早く、車内は終始がら空きで極めて快適な空間、むしろさびしいぐらいだ。
味気ないと言いつつ、間際にやっぱり買ってしまったアイスコーヒーを少しずつ減らしながら、車窓に目を向ける。京都まではほぼほぼ市街地なんだけど、どれが山崎なんだろうかと(関西に来たからには近いうちに)目を凝らす。

 

京都を過ぎるとすぐに梅小路の機関車並び、少し目を離した(寝ていた)合間に湖西線高架を淡々と進む状態に。敦賀までくればもうすぐと。

最後まで旅路の風合いなく、福井にやってきた。

 

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集まるまで30分弱あり、駅前を散策する。
新幹線用の高架をとりあえず間借りしたえちぜん鉄道あり、路面電車として駅前乗り入れと先進な感出しているのにダイヤ30分ヘッドの福井鉄道あり。
駅前の一角を外れると、近くの大都市に吸われた地方都市の姿そのまま。山形とか、佐賀あたりと同じ閑散が漂う。
福井は幸福度No.1の県という。それでも、若い人はどんどん大阪に、そして何かの買い物は金沢とイオンに流れていくらしい。

 

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そして、秋田=なまはげ、岩手=宮沢賢治、この流れで福井とくればもちろん恐竜なのだ。駅前のモニュメントが子供受けするお出かけスポットになっているらしい。良いマグネット。


駅前の物産館に入っている郷土料理バイキングで軽く満たして、外せない観光地、東尋坊へ。道中すぐに小麦畑に車窓が代わり、河川敷を走ると河口はすぐそこ。30分強でいかにも昭和からの観光地、レトロな門がお出迎え。

 

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東尋坊といえば景勝地、というよりもやはり、ダークなイメージが先行する。
このところ多少は景気が良くなったとはいえ、福井の案内人からは奥に見える島にたまに漂着するから朝から見回りするって聞いたことが、と。
まだまだ陽が高い一番熱い時間なのでその雰囲気は微塵も感じられない。

 

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昭和の観光地にありがちな明らか観光客価格で海産物を売り込む店、とりあえず木刀を売っている土産物店などなど。突端には「IWABA COFFEE」・・・砂場にインスパイアされたことは即座に理解できる。ただし、ここでコーヒーを売る必然性も、スタバが来なかったからと言って逆転の発想的に建てる理由も(福井にスタバが開業したのは2003年らしい。意外と早い)存在しない。ただのパロディである。コーヒーカップも無地のものにステッカーでそれっぽいロゴをはって対応している。

でも、それでいいんじゃないかって思う。ともすればネガティブな印象漂う岬でちょっと笑える風景を提供する。こんな昭和な古めかしい観光地に話題を造る。
良い手段だと思う(クランチ、美味しかったです)

 

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さて、本体の風景は柱状列石がこれでもかと海にせり出す。
それなりに圧巻の光景だ。


歩き回ると、件の電話ボックスを発見した。中にはホットライン的な新聞記事や、落ち着けとたばこや(若者の喫煙率は落ちているが(以下、自粛します))、電話かけるための10円玉や。目を逸らしたいけど、オリンピックを終えるとフォーカスされるであろう世界がここには常に存在する。

斜に構える心を少しだけでもまっすぐにと、永平寺へ。

3/11 南三陸へ、変わりゆく定点観測

7度目の3.11は土曜日、西に飛び立つことが決まりつつ、この時点ではまだ少し先のこと。荷物を片付けつつも旅には出れない宙に浮いた日々。

浮き足立たないままでも、前日夜までどうするか悩みつつ、やっぱりその場所に行っておきたくなる。

 

通い慣れた2時間半の道のり。若柳金成ICから県道に折れて登米をこえる。時間短縮効果はしれているのにわざわざ少しだけ三陸道を走ってみる。志津川IC出るところで予想通りの渋滞にかかる。今日がこの日だから、来る人も多い。かくいう私も、であるゆえに、地元の方々には少々申し訳ないが。

 

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 街の入口にあった仮説の方のさんさん商店街は撤去工事が進み、残るはコンクリートの地盤のみ。モアイが所在なさげに佇む。BRTの駅も閉鎖済み。

 

混んでいるとわかりつつ、オープンしたての本設さんさん商店街へ。山上の景色をみつつ回り込むのだが、近づくにつれて車の密度が高くなっていく。手前のセブンイレブン辺りからは完全に渋滞に。

 

右折入場はできなくなっており、300mほど先の漁港に折れる箇所で下ってターンして、再び合流する。向きを直して動かない45号線で待機。さんさん商店街へ入っていく車が7割、他の3割にとっては予想できたこととはいえ可哀想な話だ。いまは開業直後でということもありそうだが、周辺はまだ盛り土の更地がほとんどゆえルートの整備、もしくは応急的にも迂回路案内が必要であるように思う。

 

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新しくなった商店街はやはり今年の3.11ではシンボル的な存在でマスコミ各社が押しかけている。いたるところにテレビカメラが。

しかし、その建物の造りをみていると首をかしげるような箇所が。本設のはずなのに屋根をはじめ各所が簡素な建材で、河口に面するので海風がそのまま吹き上がってきたら飛ばされそうと気にかかる。建物内部は確かにプレハブベースの以前よりはしっかりしている。店舗スペースも広くなっていて各店より自由度の高い展開になっているのは感じる。

観光客のための商店街、地元が望むはスーパーの再誘致。それでも、数ある復興商店街の中で発展をみせた稀有な例ではなかろうか。

その意味ではひとつの「上がり」だとは思う。次は軟着陸をぜひ。

 

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なんかこう、土山に囲まれてペンキ塗られてお行儀よく残っている防災庁舎はかつての荒々しさ、生々しさは失われてしまっている。でも、こうして残ったのが原爆ドームでもあるわけで。保存に舵を切った判断はきっと遠い未来に賞賛されるはず。

 

震災の爪痕がどんどん減っていく中、公民館に改装された旧戸倉中学校に最近見られるようになった場所があると聞きつけ立ち寄る。

体育館の裏手側で、小高い丘になっているこの学校も体育館には津波が到達した 。すぐの裏山で波は止まっていて、その場所がこれまでは柵で覆われて入らなかった。いつの間にかその囲いはなくなったが、地面にはガラスや陶器が散乱し、見上げると曲がったままのサッシに窓ガラスが割れたままの生々しい有様が残る。

3.11で止まったままの黒板も、2階の展示コーナーにしっかり残されていた。

 

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 この他にもいくつか懐かしい場所に立ち寄って、青い海を眺めつつ、西条魚店で牡蠣や蛸を仕入れて帰路につく。焼いて、マリネに。素晴らしき観光資源と。 

高速バス乗車記録 伊丹空港行き&春の風景

2017年5月19日

大阪マルビル 13:15→13:44 伊丹空港

大阪空港交通 運行便

 

春恒例の旅宿山菜パーティーへ3年連続の参戦、大阪からでも空路をマイルで浮かすことがてきればすぐそこ届く距離である。

ひと月ぶりの盛岡なので折角だから前日入り。午後休を取ってバス停に駆け込む。いつものハービスを経由しない便だが、これに乗らないと間に合わないので駆け足でマルビルの空港バス乗り場へ。5分前のちょうど入線してきたところだった。

 

大阪空港交通の標準11列シート車、昼の時間帯ゆえさほど混んでおらず。前8割を使って、後ろの方は空席のまま。つまり20名弱といったところ。

所要時間は30分だが、その半分を下道に費やす。大阪駅を裏側に回り込んで、踏切を渡る。福島方面に向かって左に折れて、駅手前のランプから11号池田線へ。渋滞しているわけではないが、交差点を左右に曲がりつつなので曲がって進んですぐ止まる、の繰り返し。

半を回る頃にようやく阪神高速に乗る。朝晩などで混んでいるとバスでのアクセスは不安が残るルートだ。

高速に乗ればあとは問題なく。一路北上して10分ほどで空港ランプを通過、左手にANAの様々な機体が。マイレージもあって最近はもっぱらJALLCCで縁がないのだけど。ANAがいてくれるからJALが安くなる。東北行きでも、花巻とそれ以外を比べれば明白であると。

 

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工事で場所がJAL前に移動したバス停には定刻で到着したが、朝の便はハービスからの直行便か、阪急+モノレールの選択肢が手堅いと思えてきた。

 

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伊丹空港を飛び立って、一路花巻へ。

 

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離陸後大きく回り込んで琵琶湖の方へ向かう。奥の方に、あべのハルカスも確認できる。

 

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琵琶湖上空から。右下のグランドらしきものは栗東トレセンだろうか?

 

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残雪残る焼石岳を過ぎて、北上盆地の散村風景が広がる。上空からだとその特徴がよくわかる。

 

花巻着いたら、その足でマルカンデパートへ。

 

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がっつりといきすぎて、名物にはたどり着かず。

  

2/11〜12 なまはげ&ハチ公のふるさと 東北冬まつり巡り(その2)

あくる朝は少しのんびりと。隣接する温泉が開くのを待って汗を流す。
目的地の大館までは70キロほど、冬道なので2時間弱は見ておきつつ、少し余裕があるからと大潟村に寄り道。この道の駅が意外と興味深い。

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まずは、路線バスを改装したラーメン店がお出迎え。ナンバーもついていておそらく普通に自走できると思われる。
物産も充実していて、野菜(ただし、この時期なので少しさびしい・・・しかし、相場はかなりお値打ち。春先になるとかなりの品揃えになると思う)に加工品、お菓子もそろっている。申し訳程度に、地酒も並んでいるが、この村に酒蔵があるわけでもないので、基本は専門店にてが良いのかな。酒米の一大産地なのかもしれない。

 

何より、その先の郷土資料館&ちょうどやってたチューリップ展が興味深い。

 

資料館で歴史を学び、即興で知識をつなげると、要するにポルダーを模してチューリップの栽培を村おこしに。
戦後に八郎潟を埋めて作った土地ゆえに歴史がなく、自らの手で国土を造ったといわれるオランダに倣っての活性化策は的を得ている。

 

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数々の品種が並ぶ中、「ハウステンボス」もその隊列に。
リゾート地としてネーミングを買った背景も華やかな花弁を比較すればよくわかる。彼の地はHISが買収してから何とか再生を果たしたけれども、まだチューリップ祭やっているのだろうか?

 

予想外の長居をしてしまったが、先に進む。田舎館のアートは少し厳しいだろうと踏んでいたのでそこで巻き直せると折り込みつつ。

 

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大館のアメッコ市は、メインストリートに飴屋+お祭りな露店が並ぶ、といえばそれだけのイベントだけれども…古くからの由緒あってかつ、飴を枝に括り付けた飾りが画になる。

無病息災への祈りがまさか甘いものにたどり着くとは。貴重だったゆえの特別なものなのか。それにしても、やっぱり不思議。

 

来たからには飴を買って帰りたい。かといってどこの駄菓子屋にもありそうな色と香り付けたソーダだのメロンだのは興味がない・・・


いいものを見つけた。食用ホオズキ

南に下った上小阿仁村の特産品で、ミニトマトのようで、印象深く残る独特の味わいがある。そのまましっかり飴になっていた。


15個ぐらい入って100円、リーズナブル

 

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大館といえばハチ公のふるさと。秋田犬はみんなの人気者
忘れてはならぬ駅弁「鶏めし」この祭り限定品は地元小学校とコラボ

 

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550円は安い!帰りの新幹線でいただきました。
内容はそれなりに簡素なんだけど、独特の甘い炊き込みご飯をさっぱりさせてくれるネギだれ味のから揚げが嬉しい。煮込みハンバーグも給食を思い出す。

 

大館駅の像に挨拶して、弘前へ。


この先はJRが大雪でタクシー代行になっていて気を引き締めつつ。高速もやはり除雪追いついておらず、重い雪にハンドルを持って行かれそうになる。

 

 

田舎館の田んぼアート・冬編は予想通り積もった雪に埋もれてほとんど跡形なし・・・夏編と違っていかに刹那なものか。

 

 

夕暮れとともに弘前市内へ。車を返して弘前城へ向かう。

 

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雪灯篭祭り、写真の技量が追いつかずで恥ずかしい限り、現物はこんなものではない。でもやっぱりここは桜と紅葉の時期かな。たぶん、横手のかまくらが至高だろうと。

 

この時間ではヨーデル号なく、新青森経由で盛岡に帰る。


そしてまた、月曜からは仕事場としての、青森へ。

2/11〜12 なまはげ&ハチ公のふるさと 東北冬まつり巡り(その1)

長い東北の冬も2月になると気候が安定してくる、らしい。雪も潤沢なこの時期にまつりが重なる。

たぶん、今回が最後の冬と悟り(これまでも思い込んでいたわけだが、3度目の総仕上げ。そしてその通りに。)手が届くうちにと、なまはげ〜アメッコ市〜雪灯籠をつなぐ年に一度の旅を組む。東京からきて来れた旅仲間に感謝

 

***

 

金曜に仕事を終えてから秋田に前日入り。始発だと東京からの飛行機と噛み合わない。とはいえ、着いたのは23時過ぎ。眠りかけた川反通り抜けて、安宿へ。

 

風が強い。明日は吹雪くという。着陸出来ない場合のプランも練る。

 

そんな翌朝、やっぱり風強く、雪は舞う。飛行機はどうなるか。上空待機と連絡が入る(機内Wi-Fiでどこまでもネットワークがついてくるのだ)先に車を借りて空港まで走ることに。

 

切れ間を縫って着陸した秋田空港で全員集合となる。どうやら僕らは幸運だった、後続の大阪便は着陸できずに引き返したらしい。

 

そのまま秋田道で市街地をパスして男鹿半島に入る。天気が良ければ寒風山や入道崎を候補になるのだけど、この天気なら、そのまま水族館か。

 

でもまずはこのなまはげさんに、ごあいさつ。

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約2年ぶりのGAOはもちろんこれといって変わった展示はないのだけど、ちょうど紫灯まつりにあわせて、なまはげダイバー、やってくれてました。

 

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やっぱりホッキョクグマは冬に見てこそ。

 

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烏賊を美味しそうと、この場において適切ではない眼差しを送る。 

祭りの日とはいえこの冬に混雑するともない。思い思いにレンズを向ける。

 

今宵の宿はコテージなので、食材を買い込んで。きりたんぽを作ろう。ハタハタも食べたい。燻りがっこも外せない。

あふれんばかりに秋田のいろいろ。

 

荷物を置いて、いよいよ祭りに繰り出す。時間的に厳しいかなと予想はしていたが、案の定臨時駐車場に回される。

バスで少しの時間だけど、帰りが少し、不安だよね。

 

祭りの方は、なまはげっていう俗世と行ったり来たりの八百万の神、酔っ払ったおっちゃんがささっと化身になる日本ならではの世界観を体現している。

外国人もたくさんで、さぞ不思議な世界だったろうと拝察

 

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カメラの方は人ごみとガチ勢で思わしくなかったが、空間を楽しむ祭りと気づけた、そして日本的な八百万を感じられてそれで十分なひと時だった。

 

帰りは予想通りの長蛇の列に苛まれながらも、思うことは皆同じ。バスに乗ってしまえばすんなりと。

コテージに戻って、遅いスタートながら秋田名物を楽しむ宴をば。 

 

高速バス乗車記録 関西空港→大阪駅

2017年4月30日

関西空港リムジンバス

関西空港第2ターミナル22:05 → 23:14ハービスOSAKA

阪神バス 運行便

 

ピーチで松山から到着して帰路につく。JRより数百円高くつくけど、第2から乗り換えなしで近くまで運んでくれるバスはこれから重宝する存在になりそう。

 

夜便のLCCはやっぱり遅れるもので、狙っていた50分発には際どく間に合わず。10分ほど列の先頭で待ちぼうけ。

やってきたのは阪神バス。神戸ナンバーの2012年式日野セレガ

 

同じく松山からの到着組と思われる10名ほどで始発地を発車してメインターミナルへ。バスで10分弱なのでやっぱり離れた場所にある。

 

横付けすると約20名がわっと乗り込んで、その後もぽつぽつ。座席はほぼ埋まる。発車間際になって係員より発券エラーで少し待っての声がかかるも、「すぐ次ありますけん、ええですたい」と20分になった瞬間発車の構え。せっかちな運転手、夜も遅いし早く帰りたいのか、お国柄なのか。

 

 

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湾岸線をかっ飛ばし、風を切り、時折ファっとブレーキが。おやおや、これは早着かなと。ありがたいけど、ちょっと怖い。眠れそうで、眠れない。ちょっとスピード落としたと思うとちょうど阪神高速降りたところだった。15分の早着で阪急ホテルに滑り込む。あれ?1本前の時間ですよと。その貯金そのままに、ハービスにも。

 

明日の仕事に、早いのはありがたいけれど、安全第一でお願いしたい。

 

高速バス乗車記録 大阪→高松

2017年4月28日

高松エクスプレス大阪27号

JR大阪駅18:50 → 22:10高松駅

ジェイアール四国バス 運行便

 

さすがに今年のGWはカレンダー通りの休みになってしまう。それでもどこかに出かけたい。プレミアムフライデーという早くも死語に向かいつつある言葉の理念を少しだけ胸に、定時で会社を飛び出す。何故か罪悪感を抱えつつ。

それでも身支度しているとこの時間がちょうどぎりぎり、大阪駅直結の乗り場がありがたい。

 

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ちょうど10分前の18:40に後方待機からのホームに入り改札が始まる。

この後の便はほぼ満席続きだがこちらは適度な密度、前日の予約時点で窓側最後の1席だった。確かに会社帰りでは厳しい時間だと思う。

 

定刻の50分に15名を乗せて出発、すぐに阪神高速環状線に入る。半周回ってOCATのなんばバスターミナルへ。5分ほど小休止しつつ、南側からの乗客を拾う。22名となり扉が閉まって隣席空きが確定、少し緊張が解けて落ち着く。

湾岸線を西にひた走る。工場夜景的な風景とタワーマンションが交錯し飽きない、だがしかし、昼間に浴びた書類の火の粉で消耗し、まぶたも重く…

バスのスピードが落ちた。どうやら神戸で一旦下道に降りたらしい。

 

再び加速してしばし、休憩は淡路島の室津PAにて。四国への高速バスの休憩基地になっているようで徳島行き・高知行きも停車中

 

高松行きも徳島行きもこのルートでバスが活況を呈しているわけで。昔は徳島〜伊丹の航空便もあったらしいからその短縮&経済圏拡大効果は絶大だろう。徳島側は必ずも両手を挙げて賛成ではないかもしれないが。

 

さて、この路線は四国&西日本のJRバス連合と、阪急&四国高速バスの私鉄チームの共同運行になってはいるが、ダイヤの発想はそれぞれの様で後者に比べて今回乗車したJR側は難波以降のダイヤで15分ほど余裕を持っている。組み立て方の違いだろうが、降車始まったあたりでやっぱり早着するんだなと。

 

大阪駅駅側の乗り場も阪急とJRそれぞれでわかりにくい。システム上、同じ大阪駅として出発地検索できないので見かけの本数が半分になってしまう。どちらか、歩み寄りを期待する。

 

高速道路上のバス停は停車と通過半々といったところ。目立って多かったのは高松中央インターでパーク&バスライトの拠点になっている。広大な駐車場がいかにも。

 

市街地に入ってからの栗林公園、県庁通りはともに通過となり、7名を乗せて高松駅脇の高速バス乗り場に到着した。高速道で作った10分の貯金はそのまま。遅れるよりは、気持ちに余裕がある。

高速バス乗車記録 福井→大阪

2017年4月23日

福井ー大阪梅田線

福井駅東口17:30 →  21:00大阪駅阪急三番街

阪急高速バス 運行便

 

西に移って最初の週末は福井へ。その帰路に節約のためにバスで帰阪することに。大阪〜福井はサンダーバードが圧倒的に強くて高速バスは申し訳程度に1日3往復のみ(+JRバスの金沢〜大阪昼特急が立ち寄るらしいが、ダイヤも所要時間も少し異質)

行きは割引きっぷで取れたのと、合流に遅れては申し訳ないとサンダーバードを活用させてもらう。帰りは時間に余裕あるゆえ、このバスを選択する。

ソースカツ丼で早めの夕食として、発車10分前に駅の東口、要するに裏側のロータリーへ。

 

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すでに車両は横付けされていた。ちょっとびっくりスーパーハイデッカーの夜行バス?と見紛う端正な出で立ち。

車内はトイレが中央床下に設けられており、本当に夜行バス仕様だったのかも。車内は簡素なシートで4×10列の36人乗り。シートピッチは十分、座席は少し硬いかな。

 

始発から乗り込んだのは18名ほど。ちょうど窓側が埋まるぐらい。乗り込む時に見た限りでは隣は空席の喜ばしい状況、やっぱりバス旅は窓側が埋まるぐらいがちょうどいい。

しばらく市街地を走って北陸道へ。西日が差し込んでくるのでカーテン閉めるとそのままウトウトと1時間、19時前になっていた。外はトワイライト・タイムに。何のことはない田畑と丘の景色も見とれる価値を持つ。

 

多賀SAで15分の休憩となるがその前に運転手から「他の阪急バスもいるかもしれないので間違えないようにこのバスのナンバーは…」とあるが、そもそもバスはこの1台のみだった。売店で試食の海老煎をつまみ、そそくさと戻る。

今回の運転手はアナウンスが細かいのか丁寧なのか、いやまどろっこしい。いろんな予防線を張ったマニュアルで阪急バスの癖なのか、パーソナリティに帰するものなのかはまだ判断がつかないけれど、ちょっと疲れる。

 

出発のカウンターでは21名に。鯖江敦賀でも若干の乗車があったらしい。

それでも基本は福井と大阪の都市間移動

 

さらに40分ほど走ると京都に差し掛かり、少しずつ高速上のバス停下車が出てくる。交通量は明らかに増していたが渋滞するほどでもなくほぼ定時を刻み千里〜新大阪と下道を南へ。最終の阪急三番街にもきっちり定刻で到着した。

 

大阪方からは1日1往復のみで、使い勝手は?、そもそも福井に頻繁にとはちょっと考えにくいが、細くても長く続いて欲しい路線だ。