岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

4/29〜30 直島&愛媛 アートな四国旅(その3)

昼食を挟んで家プロジェクト後半戦へ。

碁会所・はいしゃ・角屋は復習として軽く立ち寄るまで。今回は石橋まで行ってみる。

京都の寺院のような庭園を軒先からぼーっと。適度に暖かかったので休憩を兼ねて。隣の即席店舗?なパラソルが先端部をぽつぽつ突き出してて、その点は趣がない。「ザ・フォールズ」は圧巻でしばし立ち尽くす。

 

宮浦へのUターンラッシュが本格化する前にバスで港に出ておく。まずは赤いかぼちゃにご挨拶。

 

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黄色と違って目立つので人が集まり、中に入れるので留まる…なかなかシャッター切るタイミングが訪れない。

 

まだまだ船は1時間ほど待ち時間があるので宮浦を歩く。アートっぽいのは銭湯の「I♡湯」ぐらいで細く入り組んだ典型的な港の集落といったところ。

 

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宇野からの船がついて、これが高松行きになる。自然発生的にできた行列へ早々に紛れる。歩き疲れたので横になりたい…との願望は打ち砕かれる。いかにもフェリーな雑魚寝スペースはなく、ソファーが並ぶ。空いていれば寝られなくはないのだけど、この混雑では。

桜島フェリーと同じようなつくり。

 

 

宿でしばし休憩して夜の街へ。

 

骨付鳥で有名な蘭丸の本店を目指すが、遠くからでもその行列が目立っている。近づくと並んでいる人数以上に書いてある…これでは何時間、待たされることやら、2軒目にもし空いてたらということで一旦諦める。

 

そこからは食べログ調べつつ、歩き回りつつでしばしさまよう。ここまできて、普通の飲み屋、まして全国チェーンに入るのは気がひける。

 

食べログに口コミがないのに、店のこだわりはがっつり書いてある不思議なページを発見、「遊庵」というらしい。近くなので寄ってみる。

席は空けられるが、料理が出せるまでしばし待ってもらえるなら。と、これまたはっきりした条件で入店

 

やっぱり料理はかなりかかりそうなので大人しく醤油豆をつまみながら、日本酒を飲みつつ待つ。(香川の地酒しか置いていないが、そのバリエーションは異常値)

 

30分ほどで料理の番が回ってきたので、サヨリの刺身やサワラの天ぷらなど、軽めに注文する。

 

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店主は郷土愛に満ちた真面目な人で、なるほど芯の通った想いを聞けば誰も口コミ投稿しないというわけだ。

 カウンターのみの小さな店なので、行く側としても口コミで点数目立って混むようになっては自分にも損だしと。

もう一度高松で飲むことがあれば是非また立ち寄りたい酒場です。

 

さて、骨付鳥も諦めきれず再訪

今度は時間もだいぶ遅くなっていたので片付ければ席が空くレベル。

上品に魚と日本酒を楽しんだ後にもかかわらず、やっぱり肉とビールもまた良い。

 

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親と雛を食べ比べ。歯ごたえと旨味がしっかりした、親鶏の方が好みかな。

秋田できりたんぽを作った時にも感じだが、親鶏の方が安いのだし、スーパーで若鶏or地鶏の二者択一ではなくて親鶏も少しで良いから並べてください。使い道は色々ありそう。

4/29〜30 直島&愛媛 アートな四国旅(その2)

6年前は4月の平日、それも夕方近くでほぼ貸切状態、どう考えても贅沢な時間だった。そこからいわぬる現代アートの旅に浸っていく。

 

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鮮烈な体験を再び求めてあちら、こちら。久々にスタート地点に帰ってきた。

タレルのオープン・フィールドも、モネの部屋もやっぱり心踊る好奇心世界だった。でも、やっぱり混んでると少し忙しなく。金箔と球体の部屋は正直噛みしめる余裕も無かった。
いや、でもこれがいつもの地中美術館なんだと言い聞かせる。再訪の価値があったのは疑いない。次は10年くらい時を空けて、また違った視座から。


そういえば、犬島に行きそびれている。早急に。小豆島も恒久展示多く残っていれば、フェリーで自転車抱えてのテント旅ができないものかと。構想は幾重にも。

 

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色々と小言の様なことを考えつつも、瀬戸内海を見渡すカフェのレモネードでクールダウンして、12時代のバスなき時間前に滑り込み、本村エリアへ戻り始める。ちょっと乗り継ぎの時間もあるので屋外アートを散歩しながら。

 

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黄色いかぼちゃ、外せない。

 

本村エリアは家プロジェクトの復習とANDO MUSEUMがどんなのなのか。行きそびれていた石橋にも今回は。

それでもこのエリア、価値の7割は南寺(「きんざ」に触れたことがないのでそこは未知の領域としてニュートラル)なのはわかっている。整理券配布で遅い時間に回されること覚悟してまずはこちらへ急ぐ。

予想外にも列は短く、10分待ちで13時からの回に入れる(しかも今回13名でまさかの定員割れだった。ちょうど昼食時だった故?)

何度でも感動する暗闇のマジックを楽しんで、農協前の真ん中へ戻る。道すがらANDO MUSEUMにも。コンクリートで無機質なんだけど、いろいろ考えてしまう世界というか。迫ってくるものはありつつも、やっぱり建築は難しくてわからないというのが率直な印象として佇む。

 

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一応、神社にもよっておく。地下空間で何かが見れるわけでもないけど、沖縄・斎場御嶽の空間配置を思い起こす。係員曰く、GW後半の連休はここでも1時間待ちになるだろうと。待ってまでは…

南寺と地中美術館どちらもは厳しい、その二つに懸けるならなんとか、らしい。

芸術祭の頃もそれぐらい混むんだろうか。その時限りの作品は気になるけど、わざわざ飛び込んで揉まれなくとも。

 

この辺りで遅い昼食

欧米系の観光客も増えているので、こんなビール&ハンバーガーの店も登場している。雰囲気までは作り込んでいない、キッチン+αの店構え、島の雰囲気からは浮いている。観光地としてひと段階進化した姿と捉えたい。ゲストハウスもちらほら。

 

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直島ビールは島内で作っているわけではないが、飲み応えのある陽気な味で気候にぴったり。バーガーは独自性出そうとハマチフライを挟んでて、まぁ、なんの変哲も無い代物よりは良いのだけど、捻るか味をもう少し。それなりに高かったので。

 

家プロジェクト巡りは続く。

 

4/29〜30 直島&愛媛 アートな四国旅(その1)

GW前半戦は近くなった四国への旅
金曜夜に高松前入り、帰りは松山からのピーチ夜便を使って最大限の滞在時間を確保する。
行き先は6年ぶりの直島と、ちょっとしまなみ海道にも顔を出しつつ、これまでと違って車で回れるようになったので山奥にあるような讃岐うどんの名店にも。
そう考えていくと、割と時間がない。

さて、金曜はバスで高松に入りそのまま投宿として翌朝に備える。
GWにはいるので相当混雑すると見込んでいかに早く地中美術館&南寺を回れるか、そこに力点を置く。
そうなると高松出発も(全力で早朝発の船に乗らなければ)表玄関の宮浦港行きではなく、 アートエリアに直結の本村港に上陸する方がバス1本早く動ける。そういうわけで、豊島行きの経由便を狙う。

 

***

 

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朝食はやっぱり讃岐うどんにしたい。河原町高松駅エリアには朝から営業の店が少ない。オフィス&歓楽街なのを考えれば当然なんだけれど、だからとJR資本で東京でも食べられる「めりけんや」は選択肢に入らない。検索していくと、 という店が駅近くで朝からやっているらしい。路地裏で、でも営業中!と高らかに主張する看板が出ていた。先客はひとり。レジの貼紙みると5/9を持って閉店しますとある。店主は高齢のご夫妻で、ついに店をたたまれることになったのか…と拝察する。

 

かき揚げうどんを頼むと、ブロッコリーにパプリカ、茄子まで入った正真正銘の(?)丼をきっちり埋め尽くす天ぷらが乗ったうどんが到着


麺は適度にコシがあって、いりこだしが仄かにきいた黄金色のつゆが、西のほうの、うどんだと。
ちょっとした驚きが忘却ののち、ふと思い返すフックになる。

 

とはいえ、ちょっと朝の胃には重かったこともひとつの事実として書き残しておく。

 

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フェリー乗り場には10分前に滑り込み。狙っていた便は豊島までは既に満席という。直島までなら空いてるというのでさっそく乗り込む。室内は満席で後方のデッキへ。最終的にはデッキに立つ人も加えた完全満員で出発となる。

エンジンがうねりを挙げて波を切る。その鼓動をつぶさに感じるデッキ最後尾席だった。常に小刻みなマッサージを受け、潮風のスチームを浴びる。ちょむと長い30分、ようやくスピードが落ちると堤防だけの本村港に接岸した。

 

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10分の乗り継ぎで町営バスつつじ荘行き、まずは臨時便と書いた満員のが通過して、後続の定期便に拾ってもらう。宇野からのフェリーと接続していたのだろう。ここまではまあ予想通り、である。

ベネッセのシャトルバスも2台運行できれいに収まる。10時10分過ぎたところで地中美術館に到着、待ち受けるは長蛇の列…

開館直後の混雑を避けるために時間を区切って発券されていく。構造がわかっているだけに仕方ないと承知だが、やっぱり少しの焦りは沸き立ってくる。

20分ほど待ったのち、いよいよコンクリートの世界へ。

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その4)

お昼は検索していくつか出てきたけど、時間を考えて近場の蕎麦屋で。地図の場所に行ってみるけど、車でたどり着ける気がしない…先発隊をおろして回り込んでみる…が道がない。両脇10センチとかだけど、ここを入るしかないのかと、慎重に、落ち着いて。駐車場はタイミングよく1台の空きが。店頭には結構な行列…ちょっとびっくり。中でも2組待ちぐらい。

がっつり人気店みたい。

 

 

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元々は製粉屋でこから蕎麦も出すようになった讃岐うどん的な成り立ちがうかがえる。店内、15人も入ればいっぱいなので、のんびりと待つ。

中に入れる頃に注文取りに来る。今日は混んでるので追加は不可です、らしいが先ほどの揚げ物があって、バス乗る前にソースカツ丼の段取りなので軽めで良いかなと。

福井来たからにはおろしそば。

 

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そして、席につくと一本義限定酒のご案内が。勝山市内限定の熟成タイプらしい。検討の余地なし、飲む。

 

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 すっきり系なんだけれども、仄かに残る甘みが熟成酒ということなのかな?よくわかんないけど、地酒の真髄、市内限定のというのは嬉しい!

 

軽く腹ごしらえしたところで、最後の目的地、平泉寺白山神社へ。

ここは苔生す緑か有名になりつつあるらしい。インスタ映えと称するものに飲まれる前にいまのうちに。 

 

もともとは天台宗のお寺だったのが神社になり、地元に根付く白山信仰の拠点になってる様子。

ちょうど春の祭祀が終わったところらしく、本堂から地元の方々がどわっと。振る舞われたお菓子をちゃっかりいただく。マレビトとして、ということで。

 

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境内は苔が見事で、フワッと心に浮揚感を抱く眩い世界

まだまだ混み合うことはなく、行くなら今のうちがおすすめ。

 

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 〆は福井市内に戻ってソースカツ丼を。これを食べないと何となく、福井に来た気がしないのです。

 

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行くんだば、せっかくならヨーロッパ軒で。夕方のアイドルタイムだとすんなり入れる。薄いのにじわっと肉汁カツ

いいよね。

 

さっ、次は18きっぷかな。

 

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その3)

旅の2日目は内陸の小京都、越前大野を目指す。

こちらは正直ノーマークだった(福井=ソースかつ丼東尋坊永平寺。以上が事前データ)のでどんなところかと期待2割、不安がほぼ全て。

 

山々を分け入っていくような道を抜けて、長いトンネルを抜けると盆地に。ここで景色が一変する。

 

光り輝く田園風景、その前方に見えてきた小高い丘と小さな天守閣が越前大野城らしい。いくつか登りルートがありそうだが、一番近かった直登ルートを選択する。

 

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最初は良い、最後はあと少しと言い聞かせながら。その先はまだ早春、芽吹きの季節。透き通った黄緑が迎えてくれる。
あと、藤棚から舞い上がってきた熊蜂も・・・


天守閣の部分は鉄筋コンクリートで再建された郷土資料館&展望台
まだまだ雪深い経ヶ岳&荒島岳が囲うのどかな盆地の風景

 

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そして、雲海が発生した朝にはこの城も向かいの丘から「天空の城」のように見えるらしい。竹田城跡から波及したいわゆる絶景ブームがこちらにも。
さすがにその丘に登る元気もなく、下って腹ごしらえなり。

 

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朝市は11時までらしい。既に残り15分、通りを進む間にも、少しずつパラソルがたたまれていく。売っているのはやはり山菜で、コシアブラが一山200円、タラの芽はもう少しだけど、どっちにしてもかなり安い。家で揚げ物できれば買い込んでいたに違いない。

通り沿いにある伊藤順和堂はスイートポテトのようなきんつばが有名、その斜向かいには「花垣」の酒蔵が。今日は運転しないのをいいことに早速試飲に走る。昨日飲んだ銘柄と比べて、飲んで、色々と。旅の散歩道って酒に近い方が至福

つまみが欲しいと笑人堂で里芋コロッケ&しょうゆソースカツ、これならビールが、とはつながらないが、楽しい連鎖だと。

 

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この界隈にはいくつか酒蔵があるということでもう一軒、「一乃谷」の宇野酒造場へ。こちらもこれぞ酒蔵な歴史を感じる出で立ち。

 

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中に入ると、売店らしきスペースだけど、ディスプレイのお酒は埃をかぶっていて(売り物はしっかり管理されていますが)、とりあえず試飲とかはさせてくれなさそうな感じ。何よりも無人、商売っ気がない。
しばらくたって奥からのっそりとご主人?らしき人が。
酒を語るでもなく佇む。根っから職人気質の蔵とみた。
仕方がないので、一番特徴が分かりそうな純米のワンカップを買ってみる。
そしてそれは、まだ冷蔵庫で熟成中である。 


大阪は立ち飲み屋が充実しているが故、日本酒が飲みたくなればそっちにでかけてしまうのだ。晩酌はビールと蒸溜酒な昨今でまだ出番がない。 


意外と楽しいやん、越前大野(酒を呑めたことによる効用が大きいです)

 

次は勝山へ。ここも掘り出し物な観光ルート…あっ、恐竜博物館には、行っていません。

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その2)

東尋坊と対を成す観光名所といえば永平寺、こちらは山の方なので約40分の道のり。山を進んでいったところに門前町(という名の旅館・土産物屋街)が現れる。

駐車場の客引きおばさんたち、いやでもレンタカーとはいえ、鍵を預けるのは抵抗ありますよ。一番上まで行ってから戻り(戻ってきたらさらに眼差しが鋭くなっているおばさまもいる)、だいぶ下の方の駐車場に止める。流れに乗っては負けな気がするがゆえに。

 

禅寺の総本山だけあって、広大な敷地に貫禄の建物が並ぶ、そんなイメージだったんだけれども、現れたのは宝物殿のような味気ない建物。ここが入り口らしい。なるほど、順路はほぼ屋内・廊下でつながっているわけか。
観光客の我々以上に、動き回るのは修行僧の方々、そしてがっつりお参りに足を運んだような方もちらほらと。遥々山口県から13回忌法要に訪れた親族一同も(そう、お坊さんが唱えてた)たぶん、お寺の推挙とかいろんなものがないとここで法要やれないんだろうな、格式の高さは明らか。

 

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外の風がいろいろ運んでくるはずの順路には全くちりがなく、磨き上げられている。毎朝徹底的に磨き上げられているのだろう。合間合間に見える外の景色が心を落ち着かせてくれる。
予想以上にいい場所だった。こういう空間に惹かれるようになってきたのはやはり相応に齢を重ねつつあるということなのか、心の底にあるという日本人らしさと称するものが沸き立った結果なのだろうか(こういう右な発想は好きになれない、が言いたいことは少しわかり、適切な代替表現が思いつかないもどかしさ)

 

 

まとめます。永平寺、おススメです。

 

のんびりと巡っていたためか徐々に日が傾きつつある。

少し一乗谷へ寄り道
道の駅・・・が予想以上に小さい、しょぼい。峠道の途中にあるような駐車場+トイレに気持ち大きな(売店付きの)東屋をつけましたレベル。

 

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ポスターに隠された文字が気になる。


福井市内で飲み歩くべく、まずは宿へ向かう。並行して地酒地魚を楽しめそうな、そして放浪記的なゆるい酒場を探す→問い合わせる、3連敗
ともあれアパホテルに荷物を置いて、案内人行きつけの居酒屋でスタート。

 

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2軒目は福井らしいところへ。
焼き鳥の秋吉は福井発祥、地元の人もちょっとハレの日にはみんなで行くらしい。今日は土曜日、やっぱり混んでいる。本店は入れない。
繁華街外れの「ホテルフジタ」の中にある店舗は少し待てばと。
地元の格式高いホテル、といった感じで(盛岡ならグランドホテル、青森ならホテル青森)新しくはないけれど、ちょっとしゅっとする空気
そんな中の、大衆ヤキトリ
美味しいから、それでいいや。

純けいから始まって、皮に野菜にアブラに・・・5本単位があっという間に。
そういえば、写真撮り忘れている。

飲み過ぎて、地平が揺らぎつつ、

 

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結構前に72時間密着やってた氷屋を発見
だれも買いに来てはいなかったけど、これから?

日を跨ぐ際で、お開きに。

4/22〜23 春うららか、福井散策の旅(その1)

大阪に移っても旅の日々は続く。
むしろ、加速する恐れがあり、いかにブレーキをかけていくかが課題とも言える。日本にも、アジアにも、明らかに近くなったのだから。

諸々が落ち着いたので、土日旅のペースに戻す。

 
最初の行先は福井、以前に18きっぷ旅で立ち寄り、路面電車ソースかつ丼に触れた記憶はあるけれど落ち着いて歩いたことはない。1泊2日の定番ルートにて。

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正午に福井駅集合だったので、行きは定時性を優先してサンダーバードを使う。大阪駅の一番奥のホームが北陸特急の出発点、環状線や新快速でごった返す真ん中あたりホームからは一歩引いて、落ち着いた空間だ。残念ながら旅の高揚感はあまりない。ホームにあるはセブンイレブン、看板に我々待ち望むは新幹線と。683系自体が効率性重視のビジネス特急な出で立ちとくれば、それも仕方ない。

9:12に定期便が長く長く連ねて発車していく。まもなく入線してきたのが9:20発の臨時83号、こちらは6両編成と短い。所要時間はかかるのだが、割引切符の枠残っていたのは後者のみ。20分なら、1,000円の節約を取る。
まだGWの大移動には早く、車内は終始がら空きで極めて快適な空間、むしろさびしいぐらいだ。
味気ないと言いつつ、間際にやっぱり買ってしまったアイスコーヒーを少しずつ減らしながら、車窓に目を向ける。京都まではほぼほぼ市街地なんだけど、どれが山崎なんだろうかと(関西に来たからには近いうちに)目を凝らす。

 

京都を過ぎるとすぐに梅小路の機関車並び、少し目を離した(寝ていた)合間に湖西線高架を淡々と進む状態に。敦賀までくればもうすぐと。

最後まで旅路の風合いなく、福井にやってきた。

 

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集まるまで30分弱あり、駅前を散策する。
新幹線用の高架をとりあえず間借りしたえちぜん鉄道あり、路面電車として駅前乗り入れと先進な感出しているのにダイヤ30分ヘッドの福井鉄道あり。
駅前の一角を外れると、近くの大都市に吸われた地方都市の姿そのまま。山形とか、佐賀あたりと同じ閑散が漂う。
福井は幸福度No.1の県という。それでも、若い人はどんどん大阪に、そして何かの買い物は金沢とイオンに流れていくらしい。

 

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そして、秋田=なまはげ、岩手=宮沢賢治、この流れで福井とくればもちろん恐竜なのだ。駅前のモニュメントが子供受けするお出かけスポットになっているらしい。良いマグネット。


駅前の物産館に入っている郷土料理バイキングで軽く満たして、外せない観光地、東尋坊へ。道中すぐに小麦畑に車窓が代わり、河川敷を走ると河口はすぐそこ。30分強でいかにも昭和からの観光地、レトロな門がお出迎え。

 

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東尋坊といえば景勝地、というよりもやはり、ダークなイメージが先行する。
このところ多少は景気が良くなったとはいえ、福井の案内人からは奥に見える島にたまに漂着するから朝から見回りするって聞いたことが、と。
まだまだ陽が高い一番熱い時間なのでその雰囲気は微塵も感じられない。

 

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昭和の観光地にありがちな明らか観光客価格で海産物を売り込む店、とりあえず木刀を売っている土産物店などなど。突端には「IWABA COFFEE」・・・砂場にインスパイアされたことは即座に理解できる。ただし、ここでコーヒーを売る必然性も、スタバが来なかったからと言って逆転の発想的に建てる理由も(福井にスタバが開業したのは2003年らしい。意外と早い)存在しない。ただのパロディである。コーヒーカップも無地のものにステッカーでそれっぽいロゴをはって対応している。

でも、それでいいんじゃないかって思う。ともすればネガティブな印象漂う岬でちょっと笑える風景を提供する。こんな昭和な古めかしい観光地に話題を造る。
良い手段だと思う(クランチ、美味しかったです)

 

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さて、本体の風景は柱状列石がこれでもかと海にせり出す。
それなりに圧巻の光景だ。


歩き回ると、件の電話ボックスを発見した。中にはホットライン的な新聞記事や、落ち着けとたばこや(若者の喫煙率は落ちているが(以下、自粛します))、電話かけるための10円玉や。目を逸らしたいけど、オリンピックを終えるとフォーカスされるであろう世界がここには常に存在する。

斜に構える心を少しだけでもまっすぐにと、永平寺へ。

3/11 南三陸へ、変わりゆく定点観測

7度目の3.11は土曜日、西に飛び立つことが決まりつつ、この時点ではまだ少し先のこと。荷物を片付けつつも旅には出れない宙に浮いた日々。

浮き足立たないままでも、前日夜までどうするか悩みつつ、やっぱりその場所に行っておきたくなる。

 

通い慣れた2時間半の道のり。若柳金成ICから県道に折れて登米をこえる。時間短縮効果はしれているのにわざわざ少しだけ三陸道を走ってみる。志津川IC出るところで予想通りの渋滞にかかる。今日がこの日だから、来る人も多い。かくいう私も、であるゆえに、地元の方々には少々申し訳ないが。

 

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 街の入口にあった仮説の方のさんさん商店街は撤去工事が進み、残るはコンクリートの地盤のみ。モアイが所在なさげに佇む。BRTの駅も閉鎖済み。

 

混んでいるとわかりつつ、オープンしたての本設さんさん商店街へ。山上の景色をみつつ回り込むのだが、近づくにつれて車の密度が高くなっていく。手前のセブンイレブン辺りからは完全に渋滞に。

 

右折入場はできなくなっており、300mほど先の漁港に折れる箇所で下ってターンして、再び合流する。向きを直して動かない45号線で待機。さんさん商店街へ入っていく車が7割、他の3割にとっては予想できたこととはいえ可哀想な話だ。いまは開業直後でということもありそうだが、周辺はまだ盛り土の更地がほとんどゆえルートの整備、もしくは応急的にも迂回路案内が必要であるように思う。

 

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新しくなった商店街はやはり今年の3.11ではシンボル的な存在でマスコミ各社が押しかけている。いたるところにテレビカメラが。

しかし、その建物の造りをみていると首をかしげるような箇所が。本設のはずなのに屋根をはじめ各所が簡素な建材で、河口に面するので海風がそのまま吹き上がってきたら飛ばされそうと気にかかる。建物内部は確かにプレハブベースの以前よりはしっかりしている。店舗スペースも広くなっていて各店より自由度の高い展開になっているのは感じる。

観光客のための商店街、地元が望むはスーパーの再誘致。それでも、数ある復興商店街の中で発展をみせた稀有な例ではなかろうか。

その意味ではひとつの「上がり」だとは思う。次は軟着陸をぜひ。

 

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なんかこう、土山に囲まれてペンキ塗られてお行儀よく残っている防災庁舎はかつての荒々しさ、生々しさは失われてしまっている。でも、こうして残ったのが原爆ドームでもあるわけで。保存に舵を切った判断はきっと遠い未来に賞賛されるはず。

 

震災の爪痕がどんどん減っていく中、公民館に改装された旧戸倉中学校に最近見られるようになった場所があると聞きつけ立ち寄る。

体育館の裏手側で、小高い丘になっているこの学校も体育館には津波が到達した 。すぐの裏山で波は止まっていて、その場所がこれまでは柵で覆われて入らなかった。いつの間にかその囲いはなくなったが、地面にはガラスや陶器が散乱し、見上げると曲がったままのサッシに窓ガラスが割れたままの生々しい有様が残る。

3.11で止まったままの黒板も、2階の展示コーナーにしっかり残されていた。

 

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 この他にもいくつか懐かしい場所に立ち寄って、青い海を眺めつつ、西条魚店で牡蠣や蛸を仕入れて帰路につく。焼いて、マリネに。素晴らしき観光資源と。 

高速バス乗車記録 伊丹空港行き&春の風景

2017年5月19日

大阪マルビル 13:15→13:44 伊丹空港

大阪空港交通 運行便

 

春恒例の旅宿山菜パーティーへ3年連続の参戦、大阪からでも空路をマイルで浮かすことがてきればすぐそこ届く距離である。

ひと月ぶりの盛岡なので折角だから前日入り。午後休を取ってバス停に駆け込む。いつものハービスを経由しない便だが、これに乗らないと間に合わないので駆け足でマルビルの空港バス乗り場へ。5分前のちょうど入線してきたところだった。

 

大阪空港交通の標準11列シート車、昼の時間帯ゆえさほど混んでおらず。前8割を使って、後ろの方は空席のまま。つまり20名弱といったところ。

所要時間は30分だが、その半分を下道に費やす。大阪駅を裏側に回り込んで、踏切を渡る。福島方面に向かって左に折れて、駅手前のランプから11号池田線へ。渋滞しているわけではないが、交差点を左右に曲がりつつなので曲がって進んですぐ止まる、の繰り返し。

半を回る頃にようやく阪神高速に乗る。朝晩などで混んでいるとバスでのアクセスは不安が残るルートだ。

高速に乗ればあとは問題なく。一路北上して10分ほどで空港ランプを通過、左手にANAの様々な機体が。マイレージもあって最近はもっぱらJALLCCで縁がないのだけど。ANAがいてくれるからJALが安くなる。東北行きでも、花巻とそれ以外を比べれば明白であると。

 

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工事で場所がJAL前に移動したバス停には定刻で到着したが、朝の便はハービスからの直行便か、阪急+モノレールの選択肢が手堅いと思えてきた。

 

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伊丹空港を飛び立って、一路花巻へ。

 

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離陸後大きく回り込んで琵琶湖の方へ向かう。奥の方に、あべのハルカスも確認できる。

 

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琵琶湖上空から。右下のグランドらしきものは栗東トレセンだろうか?

 

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残雪残る焼石岳を過ぎて、北上盆地の散村風景が広がる。上空からだとその特徴がよくわかる。

 

花巻着いたら、その足でマルカンデパートへ。

 

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がっつりといきすぎて、名物にはたどり着かず。

  

2/11〜12 なまはげ&ハチ公のふるさと 東北冬まつり巡り(その2)

あくる朝は少しのんびりと。隣接する温泉が開くのを待って汗を流す。
目的地の大館までは70キロほど、冬道なので2時間弱は見ておきつつ、少し余裕があるからと大潟村に寄り道。この道の駅が意外と興味深い。

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まずは、路線バスを改装したラーメン店がお出迎え。ナンバーもついていておそらく普通に自走できると思われる。
物産も充実していて、野菜(ただし、この時期なので少しさびしい・・・しかし、相場はかなりお値打ち。春先になるとかなりの品揃えになると思う)に加工品、お菓子もそろっている。申し訳程度に、地酒も並んでいるが、この村に酒蔵があるわけでもないので、基本は専門店にてが良いのかな。酒米の一大産地なのかもしれない。

 

何より、その先の郷土資料館&ちょうどやってたチューリップ展が興味深い。

 

資料館で歴史を学び、即興で知識をつなげると、要するにポルダーを模してチューリップの栽培を村おこしに。
戦後に八郎潟を埋めて作った土地ゆえに歴史がなく、自らの手で国土を造ったといわれるオランダに倣っての活性化策は的を得ている。

 

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数々の品種が並ぶ中、「ハウステンボス」もその隊列に。
リゾート地としてネーミングを買った背景も華やかな花弁を比較すればよくわかる。彼の地はHISが買収してから何とか再生を果たしたけれども、まだチューリップ祭やっているのだろうか?

 

予想外の長居をしてしまったが、先に進む。田舎館のアートは少し厳しいだろうと踏んでいたのでそこで巻き直せると折り込みつつ。

 

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大館のアメッコ市は、メインストリートに飴屋+お祭りな露店が並ぶ、といえばそれだけのイベントだけれども…古くからの由緒あってかつ、飴を枝に括り付けた飾りが画になる。

無病息災への祈りがまさか甘いものにたどり着くとは。貴重だったゆえの特別なものなのか。それにしても、やっぱり不思議。

 

来たからには飴を買って帰りたい。かといってどこの駄菓子屋にもありそうな色と香り付けたソーダだのメロンだのは興味がない・・・


いいものを見つけた。食用ホオズキ

南に下った上小阿仁村の特産品で、ミニトマトのようで、印象深く残る独特の味わいがある。そのまましっかり飴になっていた。


15個ぐらい入って100円、リーズナブル

 

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大館といえばハチ公のふるさと。秋田犬はみんなの人気者
忘れてはならぬ駅弁「鶏めし」この祭り限定品は地元小学校とコラボ

 

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550円は安い!帰りの新幹線でいただきました。
内容はそれなりに簡素なんだけど、独特の甘い炊き込みご飯をさっぱりさせてくれるネギだれ味のから揚げが嬉しい。煮込みハンバーグも給食を思い出す。

 

大館駅の像に挨拶して、弘前へ。


この先はJRが大雪でタクシー代行になっていて気を引き締めつつ。高速もやはり除雪追いついておらず、重い雪にハンドルを持って行かれそうになる。

 

 

田舎館の田んぼアート・冬編は予想通り積もった雪に埋もれてほとんど跡形なし・・・夏編と違っていかに刹那なものか。

 

 

夕暮れとともに弘前市内へ。車を返して弘前城へ向かう。

 

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雪灯篭祭り、写真の技量が追いつかずで恥ずかしい限り、現物はこんなものではない。でもやっぱりここは桜と紅葉の時期かな。たぶん、横手のかまくらが至高だろうと。

 

この時間ではヨーデル号なく、新青森経由で盛岡に帰る。


そしてまた、月曜からは仕事場としての、青森へ。