東北でなかなか手を出せなかった雪山へ。
大阪で行ってみようという話になり、金剛山を目指す。夏山では毎日の日課として何千回とか一万回とか登ってる人もいるという、都会の山だけど冬はがっつり雪に覆われるらしい。
残雪登山は何度か八幡平とかでやっているが新雪はどんなものだろうか、ちょっと楽しみにしながら、アイゼンを前日に買いに行く。一番簡易的なもので乗り切るつもり。
大阪から阪和道を下って千早赤阪村へ。富田林を過ぎると都会のイメージとは異なるこれぞ農村の風景になっていく。登山口の駐車場に着くと、確かに寒い!のだけど、まだ雪はない。
駐車場に平日定期券の設定あり。確かに、毎日登るにしてもここまではやっぱり車で来るしかないよなと。
急なところは階段になっている整備された登山道を進む。雪は少しずつうっすらと積もっているけれど、5合目までは氷っている場所もなくてアイゼン不要
5合目、ウルトラマンに出迎えられてちょっと開けたあたりからは、足元も凍った土になって霧氷もついている銀世界へ。
ここで簡易アイゼンを装着(といっても、靴の真ん中に巻くだけ)
登っていくにつれて、霧氷も太く、雪も深く。
視界がひらけたところからは、広葉樹と針葉樹が折り重なって美しい水墨画の世界が垣間見える。
子ども会や学童保育単位で耐寒登山をやっている様子で、いくつかの団体が山頂を目指していた。みんな割と元気でやっぱり風の子なんだなと。
1時間ちょっと登って山頂広場に着く。
50回以上登った人たちを乗せる大きな掲示板が登場(その先には、千回とかもっと達人リストも)
お酒を売っている?のかはわからないけど、おでんの赤提灯がホッとさせられる。登り歩いて暖まった体も、少し腰をおろすとすぐに冷める。ゴアテックスの下にライトダウンを来て最大限、あったかくしてひと休み。
毎時ちょうどに写真を撮るライブカメラはここか!とちょっとテンションあがるも、まだ20分ぐらい先で、それまで待つのは・・・と下山を開始する。
往復2時間の簡単なハイキングレベルの登山ルートだけど、アイゼンなしでは進めない、見事な雪山だった。これをきっかけにさらに上級者ルート、即ち日本アルプスへ・・・とはのめりこまないほうがいいと思い、こんな登山もありだよね、の心持ちに。
市街地の日帰り温泉で体を温める。やっぱり、寒さは、体力を使う。