岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

3/10〜11 18きっぷで北陸高山ぐるっと旅(その2)

気比神宮から海に向かって進むと、旧敦賀港駅の駅舎が右手にみえる。この辺りが昔、多くの人や物が旅立ち、一方で流れ着いてきた波止場だったらしい。

今の港湾機能は、更に北に行った場所で北海道行きのフェリーとか、各所への貨物船はそっちを起点に。この場所には海上保安庁の巡視船が係留されているのと、左手には漁港かな?

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「命のビザ」を手にした人たちが日本に上陸した場所がこの敦賀港らしく、その記録を展示した博物館がさらに奥にあるようだけど、鈍行旅も意外に時間に縛られる。

ポンギーのチェックイン時間から逆算すると、さらに1本遅らせるのは厳しい。やむなく手前の旧駅舎の展示(当然鉄分は濃いが、そのなかでもちろん杉原千畝に関係する展示はでてくる)をさっと流しみて、ふたたび早足で駅に戻る。

 

 

 

北陸本線は、はじめ空いていたものの、やはり福井近づくにつれて2両では賄いきれないくらいの混雑になってくる。福井駅で約40分の乗り継ぎ時間なので、ここで忘れていた昼食を取る。越前のおろしそばか、ソースかつ丼か、ままそんな辺りを駅ビルでサクッと、そう考えつつ店を探した結果、おろしかつ丼という着地点に行きつく。思考の過程は、今となっては思い出せない。まま、福井は一通り知り合いがいるときに見て回れたので、こういうアレンジも良いかな。

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金沢までも再び関西の新快速と同じテイストの521系で、ギャンギャンけたたましい音を立てて走る国鉄形の姿はなし。快適なんだけど、快適なんだけど、ちょっと風情に欠けるというか、旅に出た感は薄くなってしまう。

 

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18時前に金沢に到着して、そのまま宿へと向かう。

ポンギーのオーナー、まさきさんは体調を崩してご不在だったが、雰囲気は昔泊まった時そのまま。キャパシティは10人ちょっとだし、とにかく宿泊者を「巻き込む」、交流系のスタイルも変わらない。造りが変わってなくて、帰ってきた感がすごい。海外から何度も足しげく通う人がいるのも頷ける。自然なかたちで、イメージされてるような古き良き日本のコミュニティ体験を作り出している。

 


そんなわけで、荷物を置いてコタツに入り、実家以来の、「新聞チラシでミカンの皮を捨てる箱」作りに参加する。さすがに10年以上ぶりだと、忘れてるので、教えてもらいつつ、不器用さを露呈しつつ、遅れをとる。まま、それでいいんじゃない。

 


キッチンでは、この宿の元ヘルパーがベルギー人の旦那を連れて「里帰り」していて、その方が小さい鍋で山盛りのパエリアを仕上げていた。

というわけで、何もしていないけどそのシェア飯の末席に並ぶ。ありがたく、ベルギービールも。

旅先の国際結婚、いろんな人生があるんだなと思いつつ、世界に旅立っていく女性には、このパターン、わりとよくある着地だと感じている。もしくは、シングルで生きていくか。価値観とは、いろいろ、と前置きしつつ傾向はあるのかな?という狭い見識での思考実験

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さて、ひと段落したところで、地元のポンギーファン含めて同窓会に行くということで、さすがにそこまで帯同するのはハードルが高すぎるので、近くの立ち飲み屋で軽く・・・と思ったが、金沢には立ち飲み、というスタイルがあまりないのだろうか。香林坊方面の観光客エリアまで繰り出すのも厳しいので、検索でヒットした、特に土着感のない立ち飲みギョーザで軽く調子を整え、宿に戻る。

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***

 


翌朝出発前、オーナーさんがわざわざ見送りに来てくれて、ポンギーの歩みとか、金沢のゲストハウス事情とか、いろいろ教えてくれる。

 


新幹線開業で流入客が大幅増、さらにインバウンドも欧米系に加えて、中華系も増えてくる(いわゆる昇竜道)ので、新規開業のゲストハウスが乱立し、かなりダンピングが進み全体的に宿泊単価は伸び悩んでいる。そんな中でも大箱系の出店は続くと。そんな中でここは「老舗」にあたり、規模は拡張せずこれまでのスタイルを貫いて維持していると。設備はエアコンを増設したりと少しずつ投資をしつつ、地元メディアとつながりをもって(この大きなコタツは行く年来る年の取材でもらったものだよ、なんて話も)地道に魅力を発信していく。

 


確かに、新しいゲストハウスは大箱でなくとも、キャパシティが10人ちょっとというのは稀に感じる。最近よく泊まる尾道みはらし亭は15人もいかないと思うが、あなごのねどこと相互補完な部分あり。10人前後というのは、北海道のとほ宿にイメージ近いかも。

こちらは基本的に2食出すので、単価は5〜6000円前後確保できる。そこから簡素化して初期のゲストハウス路線、素泊まり3000円台半ばで、コンセプトを重視した宿が生まれ、収益性の向上を目指して徐々に巨大化、企業化していく。toco→Nui→CITANがそのフォーマットに思えてならない。

 


お話を伺いながら、ポンギーはいつまでもこのままであってほしい、また時をおいてと再訪を誓う。

バスの時間ぎりぎりまで話し込み、慌てて金沢駅へ。

3/10〜11 18きっぷで北陸高山ぐるっと旅(その1)

2月の大雪金沢で狙っていた目的地は雪の白川郷だったのだが、諸々のトラブルで断念に。それでも同じ冬のうちにリベンジを果たさんと。時期的には少し遅いとわかりつつ、青春18きっぷの土日旅ではちょうど良い距離になる。観光バスでつないで高山経由のぐるり旅。

7年ぶりに金沢の「pongyi」にも泊まってみる。

 


やっぱり屋根に雪を抱いた合掌造りは拝めずも、10年単位ぶりに再訪する観光地は受け止め方もまた違っていて楽しいものです。

 

 

 

***

 

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出発は朝ゆっくりの湖西線から。新快速で敦賀直通便は1時間に1本なので乗り遅れないように一方で焦りながら。前4両が終点まで。大津京あたりを過ぎるとのんびりした車内になる。高架のうえを淡々と流れていくイメージ、比良山系はまだ雪景色、夏に滝のような汗とともに急登突破したのが懐かしい。そういえばちらほら遭難碑もあったのが思い起こされる。

 

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2時間ちょうどで敦賀駅に到着した、この先、金沢は泊まるだけと予定しているので福井でも良かったのだが、敦賀で1時間半のインターバルを取る。地図みてたら気比神宮が徒歩圏内で、ちょっと御朱印集めを理由にはじめての街を歩いてみるのも良いかなって。

 

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駅前は福井駅と同様に端正に整備されたロータリーで、各方面ごとにコミュニティバスが出発するように・・・なってはいるが、いかんせん本数は1日数便の積み重ねなので、設備過剰感は否めない。この領域を出てからが本当の街並みである。気比神宮までは雪よけに歩道に屋根が伸びる、雪国らしい商店街が続く。しかも、所々にバス停・・・ではなくて5台ほどが駐車できるスペースが車道と歩道の間に組み込まれていてさすが車社会福井を象徴しているような土地利用に。そういう意味では、バスはセーフティネット的な手段に過ぎない。

空きテナントも多い、やっぱりイオンに吸われた系商店街だが、立派なモニュメントがちらほら。

 

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後から調べると宇宙戦艦ヤマトもあるらしいのだが、とにかく目についたのは銀河鉄道999の鉄郎とかメーテルとか。図書館で読み漁ったのが懐かしい。

はだしのゲンブラックジャックと並んで、普通に学校においてある漫画のひとつだったかと。それぞれ、教育的な示唆に富んでいてということかな(はだしのゲン=残酷論はいったんおいてこう、バトルロワイヤルのそれよりは、はるかに意味のある中身で、どちらもPTAがどーのこーのでフィルターかけていればそれこそ健全育成とは何ぞやといいたい)

 

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さて、いろんな物語を思い出しながら15分ほどで目的地の気比神宮に到着する。

三大鳥居のひとつに数えられるという、真紅で圧巻の存在がお出迎え。

境内は戦火で焼かれてすべて再建のものらしい。かつてはシベリア鉄道を経てヨーロッパへと向かう玄関口で、確かに空襲の対象になるのもやむなしか。ちなみに前述のメーテル像などなども、この世界へ開かれた都市のイメージと重ねて展開されたものらしい。

気比神宮は北陸一帯の守り神、敦賀気比高校は甲子園の常連にして、敦賀の地名も摂社のひとつからとか。ここが街の中心であることは疑いがない。

 

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境内の構成は標準的な神社のつくりで、これといって目立つものは・・・御由緒の文言が後半につれてやけに日本会議色が強くなっていたことかな。

うーん、神社巡りをしていて何ですが、左に巻いているもので、津々浦々の歴史に根差すことに、祝祭の拠点たることに尊敬はするけれど、なんかよくわからない、古き良きニッポンのどうたら発想は、誰かが創るもの的歴史を感じて苦手なのです。

 


さて、電車まではまだもうちょっと時間があるので、港の方へも駆け足で。

高速バス乗車記録 びんごライナー 福山→大阪

2018年10月8日

福山駅前18:10 → 22:08大阪・東梅田

近鉄バス 運行便

 


3日間で7区間というひたすらなバス移動を繰り返して旅をしてきたが、これがようやくの最終区間に。

 


福山で約40分の乗り継ぎ時間は最近恒例の地酒調達に費やし、トワイライトタイムへと近づく18時過ぎに3番のりばへ。時を同じくして、近鉄バスがロータリーに入ってくる。始発地は府中でここから1時間前、ギリギリの入線かと思いきや乗降時間を見越して早めに到着できるよう組んでいるのかもしれない。

実際、到着時点では車内まばらでここからまとまった人数が乗り込む。

近鉄バスは座席指定が通し番号になっていて分かりにくいが、予想通り窓側を確保。通路側は前方半分ぐらいまでが埋まり、総勢30名ほどの乗車になりそう。

予約時に座席指定ができないので、割ときっちり窓側から埋めて、通路側は前から順に配置している。

 

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車両は13年式のセレガハイデッカーでもはやテンプレの4列シート後方トイレ仕様、ただし、シートが貸切とかにあるペラペラタイプではなくてそれなりにしっかりしたものが使われていたり、窓枠内側の部分にもモケットが貼られていてそこから冷えないようにしてあったりと、近鉄の余裕と品格を感じるつくりになっている。

 


所々空いた席は、高速に乗る手前の広尾からの乗車だった。単身赴任の見送りだろうか、小さい子どもが手を振る。3連休も今日でおわり。

 

 

 

高速に入ると運転手より休憩が2ヶ所、吉備と三木で各15分とのアナウンスが流れる。福山→大阪間だけでみるとやや過剰な感じもあるが、全体としては結構長く、かつ、運転手は日帰り往復?のようなダイヤ組まれており、法律とか協定とかでこの時間が組まれたのだろう。

 


最初の休憩は吉備SAで19:08着、25発の案内にて。帰路につく人々の混雑で駐車場やフードコートはかなりの密度になっている。バスロットにも自家用車が侵略しており、辛うじて空いていた枠に滑り込みといったところ。

発車時に人数確認を兼ねつつ運転手がスタンプシートの押印を進める。8割方の乗客が集めていて、常連客の割合が高いのがわかる。連休末日の最終便という変数がかかっているかもしれないけど。

そんなわけで時間がかかり、実際に動き出したのは19時半ごろ。

 


乗客はスマホに夢にそれぞれ手繰りつつ舟漕ぎつつの中、バスは淡々と東を目指す。交通量は多いみたいです車線変更の回数もそれなりにあるが、詰まっているほどでもない。大阪手前の渋滞もこの時間になれば解消してきている。

 

 

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2度目の休憩は三木SAで20:48着、21:05発

さして空腹でもないのに、セブンイレブンにあった「バッファロー」というのが兵庫名物パンというのでついつい手を伸ばしてしまう。車内に戻って一息、やっぱり明日の朝食だなとそのまましまう。付け合わせに買ったコーヒーだけのんびりと。

 


一切渋滞に巻き込まれることなく21:40に中国池田インターを退出して寝静まった伊丹空港に立ち寄る。4名が下車していく。モノレールはまだ動いている時間なので、沿線はじめ北摂地域なら梅田まで行く手間が省けるのだろう。

 


阪神高速に乗って、環状線→守口線と回り込んで扇町ランプでおりる。近鉄バスの梅田窓口、谷町線上の東梅田バス停に到着した。ちょうど関東方面への夜行バスがピークの時間帯で、パソコン持った係員が臨戦態勢に。

高速バス乗車記録 シトラスライナー 因島→福山

2018年10月8日

土生港前16:15 → 17:28福山駅

中国バス 運行便

 


朝に尾道からバスで因島に入り、レンタサイクルで「ゆめしま海道」を巡る。写真撮りつつ半日かけてのんびりと。

帰阪は引き続きコストカットのためにバスを乗り継ぐ。

 


因島→大阪の直通はなくて、福山を経由するのが最短ルート、金券ショップで回数券を駆使すれば、片道5,000円を切っての移動が可能である。(バラ売りの状況を事前に掴めず、今回はどちらも正規運賃で乗ったけど)

 

 

 

もはや文化遺産レベルの薪で沸かす銭湯「寿湯」で汗を流し、「いんおこ」なる因島お好み焼きをおやつ代わりに。大阪行きのチケットを発券しているとちょうどいい時間に。

3分前に車両が回送されてきた。いすゞエルガの短距離高速路線仕様で、トップドアハイバックシートを装備。1時間程度で一部区間高速を走る程度であればコスト的にもこうなるだろうと。乗り心地もさして変わらないし。

車内は前方左側2列が荷物置き場となった11列シート仕様で41席、要するに空港バスに近い座席仕様になっている。タイヤ部分は若干座席位置が高くなる。

尾道因島で乗車した本四バス開発の車両は天井に荷物棚を設置して45席仕様だったが、中国バスの場合はこれがなくてすっきりしている。

何れにしても、床下の格納スペースはないので、車内でどこか置ける場所を作らざるを得ない。

 

 

 

始発の土生港発車時点で乗客は12名、まばらに座って皆が思い思いに過ごせる密度でスタートする。

市内でポツポツ拾いながら、島をほぼ半周して因島北インターから高速に入る。その直前のバス停で結構な乗車あり。法事か寄合的なもの帰り?のグループが前方座席を埋める。都合25名ほどが乗り込んだバスはしまなみ海道の北端区間を走り、山陽道に入る。

 


高速でも乗り心地は通常の貸切バスタイプの車両と大差ない。視点はやや低いが、窓側大きいので開放感はある。眩しければカーテンもちゃんと装備されているわけで(尾道因島本四バスはスモークガラスでカーテンなしだった。これは合理的かもしれないが、景色楽しめず、眩しい時に防げない)高速走るのが30分もないような路線では、むしろ運賃安くなるならそれが良い。

 


福山市内の下道に降りてからはやはり休日の夕方なのでそれなりに渋滞している。ただし、途中の降車が1ヶ所のみでほぼ全員が福山駅まで乗り通しだったので遅れはさほどでもなく。

 

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17時半前に夕暮れのバスロータリーに到着する。

 


しばらく観察していると、広島行きはヒュンダイユニバース(中国バスのそれは大阪でもたまに見かける)、因島線は20分の折り返しで慌しく発車していく。

どちらもけっこう乗客はいる。

コストを削って、生き残りを図る。

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その6)

みはらし亭から千光寺までは本当に目と鼻の先で、一折登るぐらいでお堂に到着した。普段は神社ばっかり回っているので、あまりお寺にお参りすることはない。ついつい二礼二拍手しそうになるが、そのまま手を合わせる。

 

口コミみてるとお守り売ってるおばさんがなかなか強いとあったが、ちょうど団体客の合間を縫って参拝できたので、彼らがシールドになってくれたみたい。

 

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本堂を抜けると目の前に、名の由来となった灯台のように光るという玉の岩あり。なんかちょっと取ってつけた感も否めないのだけど、まま、確かに暗い太古の昔、月夜に照らされて、なんてのは風情を感じるじゃないか。

 

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この辺りからでも十分眺めはよいのだけど【絶景眺望】なんて書かれたくさり山を発見してしまう。石鎚山の鎖行を、本場の前に予行練習のつもりで。百円玉ころりと入れて、いざ行かんと。確かに鎖をつかって登るルートではありつつ、どの順序で足かけていけばよいかは明確なので難易度は低い。ものの数分で絶景の山頂へ。手を合わせてから、絶景をどーんと!意外とここに登ってくる人は少ないようで誰も気配は無い。文字通り、独り占め。(まま、ロープウェイから若干の視線は感じるわけだが)

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向島との距離が近い。河口の対岸に思えてならない。街並みがぎゅっと凝縮している。

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鎖場をおりて、「文学のこみち」なる散策路を進む。結構な著名人が並んでいる・・・ように見受けるが、教養が至らずほぼ素通り。面白かったのは、こんな切り株という、直感的感動に過ぎず。

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美術館の方に下りていき、そのまま細い路地の中を特に調べず、迷ってみる。

傾斜に沿いつつ抗いつつ、不規則にコンクリートの道は続く。住宅が密集しているようで、生活感のない、おそらく空き家も多く坂の街の厳しさをここでも改めて。あらかた狙った方向には進めており、最後は地図みつつの微調整で朝食パンに感動した「ネコノテパン」に到着する。先客あり、本当に狭い、ひとりずつ入る店内、しばし待つ。

順番が来て中に入ると、全てのパンが手の届く位置に。作業場の方が5倍くらい広い(でも、こちらも3人が働いていて結構密度が高い)

なんだろう、物語の一節を思い返すような(具体的に何かは、今でもはっきりしない)不思議な空間である。

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尾道ラーメンもう一軒!の予定もあったので、軽く、食パン1斤とはいかずさっと食べられるフレンチトーストとメロンパンを購入。「外に出たら猫がパンを狙っていますから、荷物にしまってから出てくださいね」

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予告通り、子猫が待機中で、この、要するに人が猫に魅せられてしまうあの視線を送ってくる。強い心でレンズだけ向け(そうすると真意を確かめるように幾分鋭くなる)、宿の近くの公園へ登りかえす。こちらでそのパンを頂く。

 

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マップをみてると猫の細道、なんていういろんなものにインスパイアされ過ぎな名称を発見、その名に違わず、要するにクリエイティブな、というべきアートやら置物やら招き猫やら占いやらが吸い寄せられた路地に入る。

まま、こうはっきりとピントが合いそうな場所がなかったので素通りしたわけですが、1軒ぐらい、怖いもの見たさで入ってみても良かったのかな。

 

 

 

ロープウェイの麓あたりに下山して、坂道散歩を終える。

尾道から姫路まで直通する列車に合わせて駅に向かう。ちょっと時間があったので青春18きっぷを購入してから駅前で尾道ラーメンを。

 

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こちらもそこそこ人気店みたいだけど、味はちょっと特徴が薄いというか、昨日の朱華園が行列できる理由を再確認できたようなものでもあり。

まま、いい感じに背脂聞いてて尾道らしさは十分に。

 


帰りの電車、まさかの非リニューアル車で転換しないボックスシートが並ぶ。ちょっとしたレトロ感への嬉しさと、直角座席への疲れが交錯しつつ、姫路からは一気に。18きっぷは翌週土日使って、一番高くうれる残り2階で早めに飛ばしてしまおうと。

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その5)

尾道の宿でまず狙ったのは有名ゲストハウスの「あなごのねどこ」市街地のアクセスも良いし、尾道に行って外せない観光地だとも思いつつ。だが、そもそもこの旅を練ったのが3日前である。金曜だしあっさり満室で断念する。

Booking.comで検索していくと、山の上に系列のゲストハウスができているらしい。案内にはめっちゃ階段で登りますよ&ゲストハウスだからアメニティ類ありませんと丁重に記されている。「みはらし亭」気になるのでこちらを予約していた。

 


と言うわけで、アーケードから踏切を越えて千光寺のすぐ手前まで登る。脅されていたほど過酷な道ではない。雰囲気が長崎の寺町〜風頭山周辺に良く似ていてどことなく落ち着く。この季節なので適度に体が温まるくらいでいい運動になる。とはいえ、チャリでだいぶ走った後なので、これ以上の距離があるとちょっと恨み始めるところだったかもしれない。

 

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そんな感情を抱きつつ、天寧寺三重塔からこれぞ尾道!な夜景を収める。その少し上にあるのが「みはらし亭」その名に違わない場所にある。もともとは企業の別荘だったらしい。

ドミトリーは雑魚寝で9人分、あと個室と女性用があるが、足しても15人ぐらいが最大の小型ゲストハウスになっている。カフェ営業に力を入れている様子で、コーヒーとか飲み物系はかなり充実している。たしかに昼下がり、散策途中で疲れた体を休めるには最高の立地と眺望を兼ね備えている。

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箱としては小さいが、離れにしっかりしたキッチンやちょっとしたギャラリーもあって思い思いに過ごせる空間が充実している。この日はカフェが談話室として機能してて(一人旅の割合が多かった故かな、平日&大学生の春休みシーズンだし)宿泊者は持ち込み可(なのを勝手に予想して→その通りで得したが、登山前に買っていた)で缶ピール片手にその輪に入る。台湾やドイツからの旅人もおり、ああ、もう少し英語が喋れていたらといつも思う。

 


持ち込んでばかりでは恐縮なので、宴に任せて日本酒にも手を出す。300mlの小瓶で出てきてお買い得だがちょっと多い。でも、結局分けつつ飲みきった模様。そんな夜に自転車を担いで登ってきた自転車部の大学生チームも到着、尾道らしい、春休みらしい空気を吸って、流れのままに夢の中へ。

 

 

 

***

 

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やっぱりそれなりに疲れていたようで、翌朝はスロースタートで8時にようやく動き出す。街を見渡せるカフェでトーストの朝食、キッチンの無料インスタントコーヒーでもいいんだけど、ここはコーヒーもセットで。

 


心が穏やかになるのが手に取るようにわかる空間、朝のまぶしい光に照らされる尾道の街並みと、旅の本、そして、びっくりする美味しさの食パン

 


坂の中腹にあるパン工房で焼いているらしい、寄り道確定

 


朝食の後は部屋の軒先からぼーっと眺める。

電車が来たタイミングで、1枚

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そんなこんなで歩き始めたのは9時をだいぶ回ったころ。

目的地の千光寺までは既に8合目きているのでほんの少し。

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その4)

自転車神社因島市街地にある大山神社が建てた摂社のひとつ。自転車では急すぎる坂をちょっと上った先にある。まま、神社って集落を見渡せる高台にというのがお決まりのパターンでもあり。「御由緒」を読むと率直に、良く考えたなって。話題作りもだし、その土地に合わせて人々の適度な尊敬を集める対象にしていくのも神社の立ち位置作っていくうえで重要と感じる。上手くまとめた例の一つだと思う。

 

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さて、御朱印などなども頂きたかったところだが、境内は祭りの準備で結構わたわたしており、それどころではなかった様子なので今回は断念、また次回に(というところで10月再訪してまいりました)

 

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さて、だいぶ西日になってきたのでここから尾道までは淡々と進む。とはいえ、レモンケーキに続いてご当地甘味的なもの、もうひとつ発見してしまう。「はっさく大福」ちょうど旬だしせっかくだし。店内でぱくりと。白あんもそこまで重くなくて八朔の酸味であっさり頂ける。もうひとつ、看板にあったカフェオレ大福も食べればよかったかな、というのが今の後悔。

 

 

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さて橋も最後、向島への自転車道は車道の下にある瀬戸大橋線スタイル。解放感と景色は全然なのでサッと駆け抜ける。自転車道ループ線を下りたところの海岸が、穏やかな日差しに美しく映えている。遠くはたぶん石鎚山まで見えているかな。そして、異様な形の船を発見したのでズームしてみる。

 

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船名をみておお、これがくそ高い、いや超ラグジュアリーなクルーズ船、ガンツウですかと!宝くじでも当たらない限り縁のない豪華さなので、このくらいの距離で拝むのが適切な立ち位置だということで。

 

 

 

向島はほぼ平地で漁港と住宅街の中を走っていく感じ。ラストスパートをかける!ほどではなく明るいうちに尾道に着けるところまで走ってきているのでのんびりと。ちょうど帰宅ラッシュと重なり道路は渋滞している。案内に従って渡し船までやってきた。対岸はついにゴールだ。

 


まもなく船がのりばに対して垂直に突っ込んでくる。流れのまま乗り込んで、百円ほどの清算、その間にほぼ中間地点までは来ている。他の利用者にとっては日常の移動手段なので、特に何かを感じているでもなく、ただ刷り込まれたように着岸するとさっと散り散りに目的地へ。振り返って写真をとろうとすると、既に再び動き出していた。

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尾道駅先のサイクルステーションまで1キロほど走って返却する。係員はおお、間に合ってよかったです的な反応だった。営業時間はあと1時間弱あるが、確かにトワイライトタイム始まりつつあってナイトラン一歩手前である。ちなみに今日はあと2台、今治発の自転車が残っているとのことだった。トラブルなく乾燥していることを願う。

 

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さらに夕暮れが進んだ波止場の写真を撮りつつアーケード方面に戻る。尾道と言えばラーメンなので、老舗の朱華園を目指す。営業時間は19時までなので、まだぎりぎり間に合うはず。ちょっと店は薄暗くなっているがまだ暖簾あり。店内に入ると先客ふたりが注文中、「献立」の札は中華そば以外裏返されている。そして、私の後ろでは暖簾が畳まれ。最後のひとりに滑り込めた様子。

それでも、普通にメニューは聞かれるので、そのまま「中華そば」を頼む。

 

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結構醤油の利いた鶏だし系のスープ、そこまで塩辛さを感じないのは背脂がバランスを取っているからかもしれない。軽く火が通ってきたネギもまた美味しくて。健康には、良くなさそうだけど、美味いものはそれでありなんだと。旅の食ぐらい、いろいろ気にしてても不粋なもの。(あっ、でも典型的すぎる旅館飯セットは個性無くてあいたーって思っちゃいます)

 


ゲストハウスに湯船はないので、アーケードの先にある小さなスーパー銭湯的お風呂屋さんで汗を流して、寝床へ登山に向かう。

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その3)

多々羅大橋ふもとの道の駅から、大山祇神社までは軽い丘を越えて7キロ、20分ちょっとの距離がある。高低差自体は大したことなかったのだが、下り坂のはずみでチェーンがまた落ちる・・・うーん、もう少しちゃんとしたチャリを借りたかったな。

 


車道とは別に勾配が緩やかな自転車道が用意されてるが、日陰の苔に侵食されつつあって、作ったは良いけど整備は行き届かないよくある状態に。下り坂は車道を一気に駈けることにする。神社前について、参拝の前にお昼と目の前の人気店「大漁」の列に並ぶ。海鮮系の田舎食堂といったところ。

金曜日だけど13時前の昼ピーク時間でしばし待ち。15分ほどで店内へ。

 

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780円の海鮮丼と味噌汁を注文する。天ぷらや焼き魚など、いろんな一品料理がそれこそ街の食堂のように並んでいて、こちらも結構安いも一人で食べきるにはなかなか難しい量で断念。何人かでシェアしつつ海鮮丼を想定した組み立てかな。

海鮮丼は鯛と鮪のぶつ切りがメインで、地魚と思しきものもいくつか。味噌汁付けても1,000円しないのは高コスパといえそう。何より、観光地で観光客向けの観光プライスでないのが嬉しい。

 

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一息ついて、大山祇神社を参拝する。鳥居の先の総門がどーんと重厚感あってさすが一ノ宮に名を連ねる風格あり。古くから武具が納められてきたらしく、あちこちに自衛隊が師団単位で参拝した記念の写真が飾られている。別に軍神や英霊を祀っているわけではないので、靖国のようにどこか殺伐と張り詰めた空気はない。穏やかな陽気の深呼吸できる空間

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宝物殿は海事博物館ともかかれていて、ちょっと気になるのだけど、時間もおしてきているし、ちょうど観光バスの一団がやってきて自由行動!とか始まり(流れ着くの宝物殿一択やん・・・)パスしてサイクリングに戻ろうかと。

 

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駐輪場の前に「斎田」があって、なるほどコメ作り瑞穂の国の・・・と看板を読み進めておっ!と。だいぶ前に県民ショーだかテレビで観た、1勝2敗一人相撲はここの神事なのか。またひとつ目にしたものにつながる、これが旅の楽しさ。

 

 

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来た道を折り返してしまなみ海道本線へ戻る。すぐに県境の多々羅大橋広島県にわたる。これは立ち止まって写真撮らないといけないやつ。

グレートトラバースでも写真アップされてたなって。

 

 

 

広島最初の島はレモン一色の生口島、スタンプラリーでチェックポイントの瀬戸田サンセットビーチでひと休み。穏やかな海、ひたすらレモンのオブジェ

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超軽装サイクリスト(サイクルウエアなんてそもそも持ってない)がふらふらとはいる店ではないのかもしれないけど、せっかく来たんでレモンケーキでひと休み。

ただ、この島は結構走る距離が長い。縦長の島をほぼ半周する。そこまで傾斜は無いのだけど少しずつ陰が伸びてきていることもあって若干焦りを感じ始める。

 

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1時間20分ほどかけて生口島を走り切り、これまでよりも短い橋を渡って因島へ。久々にちょっとした街に出る。このまま走ればあと30キロ弱、またちょっと寄り道しても大丈夫かなと自転車神社へ。

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その2)

最初の来島海峡大橋がやっぱり一番壮大だった。スタートの浮き足立った気持ちもあるのだろう。テンションあがりっぱなしである。

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何もないとわかってて、馬島に降りる。

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何もないとわかりつつ、行き止まりまでいって折り返す。階段を持ち上げて上り下りする。結局、消耗する。

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まっ、いっか。

ちょっとした冒険として。

 


民宿は冬季休業なのか、完全にやめてしまったのか・・・人気がない。設備も少し朽ちた感がある。裏手のビーチは誰もいなくて、波で洗われて形跡も無くてちょっとした秘密基地のような。

ビニールハウスで花卉栽培を多少やっている以外は、これといって産業はなさそう。漁業は街の港に水揚げしているのだろうけど、どれだけの人がいま稼ぎにでているのか。杖を立て掛けたオンバを前に、考える。

 

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結局30分くらいは滞在していたみたいだ。エレベーターで橋に戻って最初の本格的なホッピング、大島へ。

 

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標準コースのブルーラインは島を縦断するルートになっているが、まだまだ元気だったので、やっぱり海岸線に沿って進むのが良いと時計回りに。

「Island explorer」の文字にさらに気分が乗ってくる。

 


勢いに任せで神社に登る。反動は間もなく・・・

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北側に抜ける峠で早速漕いで進むことを放棄する。少し押して歩く。やっぱり相応に持久力は落ちているのだと理解する。

 

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目の前に赤いタンカーがどーんと現れる。しかも、かなり近い。

造船所って、わりとこう高い塀に囲われてて、軍艦じゃなくても何造ってるかあんまり外からわからないようにしているイメージだったが、もうここは見ての通り、である。

進水式を終えての最後の仕上げに来ているのか、そもそもメンテナンスでドック入りしてるだけなのかもしれないけど、造船業にこの島々は支えられてるってのがありありと。ここまで大きな船はいなかったけど、走っている間にも大きなクレーンがあったり、巨大な鉄の塊を輸送するタグボートをみかけたり。

 

 

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10時半過ぎに3つ目の島、伯方島にわたる。

ここは前回のGW旅でクルマでやってきたところ。さすがに裏側の塩ラーメンまで食べに行く時間はないので、ルート上&チェックポイントの道の駅でひといき。また浜辺でみかんジュース

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この島は縦断せずに左下をかすめるような感じで通過する。大三島への橋は、距離が短いこともあって、巨大つり橋系の造りではなくて普通のアーチ橋だった。

 

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4島目の大三島でちょっと寄り道を計画する。

だいぶハンガーノックに近づいてきたので、峠越えを前にしてわらび餅を。あとから思った、全然カロリー補給になってない・・・

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忘れないように、光線状態が良いうちに「サイクリストの聖地」碑も写真に収めておく。ご丁寧に「ここから!」てきなフットサインまで。

 


さて、しばしルートを離れて、伊予国一ノ宮を目指す。

 

3/1〜3 しまなみ海道サイクリング&尾道迷い旅(その1)

自転車乗りならいつかは、しまなみ海道へ。


「サイクリスト」なんて横文字には似つかわしくない旅をして来たので、本場に行くにあたってそんな大きく出るわけにはいかない。頑張って横文字にするなら「チャリダー」が限界


北海道は回りつくして、やまなみハイウェイも学生時代に踏破したらやっぱり残る大物はしまなみだと思う。漠然と。


関西に来た時からタイミングはうかがい続けてきた。夏は暑い、秋は紅葉、冬は行く場所ではない・・・注釈をつけてるとやっぱり実行には移せない。日々の仕事と同じ。できない、行かない理由づけは簡単なわけで。

 


3月、後半になれば花粉で半ば謹慎の日々、桜咲けばそちらに靡き、新緑の山が呼んでいる。仕事も調整できそうな1週目はねらい目かもしれない。2月半ばから照準を合わせる。春の嵐、天気予報とにらめあい、職場にアドバルーンをあげておく。どちらも問題なさそうだ。

木曜に休みの申請して、荷造り、夜には船で四国へ。

 

 

 

***


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大阪南港のフェリーターミナルへは出航30分前に到着した。乗り換えた「コスモスクエア」=宇宙広場の中国語表記に妙に感動しつつ、長い渡り廊下を進む。

予約はしてなかったけど、まあ問題なく発券できる(カード使えず手持ち予算がかつかつになったことだけが誤算)

 

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金曜発はそれなりに混むんだろうけど、平日は基本的にトラック&トレーラー輸送がメインだろう。春休みなので、学生のグループ旅行がちらほら。あとは男一匹出張か放浪か。のんびり旅を楽しむ熟年夫婦で大方の布陣が固まる。

要するに、空いているのである。

 


2等寝台も1室8ベッドだが、同室はもう一人。ちょっと様子見に行った2等雑魚寝も各ルーム3人ぐらい。1等はまずまず埋まっていたようだが。

風呂は出発前に済ませているので、缶ピール片手に階上ロビーでぼけっと。

22時を少し回るころに静かに船は動き出してた。前方では学生チームがゆるやかな宴、背後ではパズルに没頭する初老の紳士、真ん中はとりあえず缶ビール飲んでる仕事投げてきた系青年


金曜の宿をラスト1枠で確保して、ようやく尾道の街についていろいろ調べ始める。キュレーションメディアくたばれ、と思いながら、結局公的な観光協会サイトはアクセントなくのっぺり紹介なので良くわからないまま。歯ぎしりする心を抑えてザッピング


下段だからか、船旅はやっぱりこんなものなのか、終始細かく突き上げてくるエンジンの唸りで眠りは浅い。それでも5時半の館内放送まではそれなりに横になれた。定刻きっかりに東予港に入り、連絡バスで今治駅へ。

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普通に路線バスらしく途中の乗降は・・・ほとんどなく(なぜか動き出して5分のバス停で乗務員交代という良くわからない展開)、今治駅で降りるとき整理券を出すこともなく、フェリーからのひとは無料ですの一言でおわる緩さ。

 

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車両は高速バス運用の間合いなのか、しっかりした西工ボディのハイデッカー車

 

 

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寄り道をしたいので、いかに早くスタートするかである。

駅前の臨時レンタルステーションを待ってもいいのだが、8時半スタートだとほぼ走りっぱなしになりそう。駅前に面白そうな喫茶店なり、食堂なり、目につかないので7時20分の鈍行でひとつ先の波止浜駅へ。「はとはま」と読みそうに、打ちそうになってしまうが、「はしはま」らしい。大波止読みを勝手にあてはめてしまう。

 

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駅前の駐輪場は嵐の後の惨劇と。1日早ければかなりきつかっただろう(と、このときは想像したが、尾道のゲストハウスで途中1泊ライダーと話したら追い風でそんなに苦労はなかったらしい)

 

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歩いて30分弱、サンライズ糸山に到着した。8時まで少し待ってレンタサイクルの手続きへ。先発の2人がジャイアントあてがわれていたのに、目の前にやってきたのは、ブリジストンサイクル?のちょっと貧相なクロスバイク。えり好みはしないが、少し不安になる。空気は厳しめにチェックしてしっかり入れてもらう。変速機が調子微妙だが、慣れるだろう(半日たてば問題なく。でも道中4回もチェーンが落ちて手が真っ黒に)

 


さて、出発と。