岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

高速バス乗車記録 松山エクスプレス 松山→神戸

2012年2月11日

松山エクスプレス18号

JR松山駅17:30 → 22:24三宮バスターミナル

西日本ジェイアールバス 運行便

 


3連休愛媛旅の帰りはバスで戻ることに。JRというか日本旅行のバリ特こだまも良いけれど、所要時間あまり変わらず3列シートならこちらもありかなって。何より、安い。まま、翌朝仕事とわかっててもオレンジフェリーは有力な選択肢だったんだけど、今回はその日のうちに帰ることを重視して。

神戸まではJR系と伊予鉄神姫バス連合の競合だがシートはJR西日本バスのグランドリームが一番良い。私鉄系は半数の便が4列シートで運賃は同じ。神戸止まりの分、室津PAでの休憩なして所要時間が短いメリットあるが、それとクレイドルシートなら、設備を取った方が良いと思う。というわけで、1月末に埋まりかけた座席をかろうじて確保する。

 

 

 

***

 

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17:20に高松行き・久万高原行きが出発した後、ロータリー奥に控えていたグランドリーム車両が入線、16年式のガーラでネットに落ちてる画像を見る限り、関西〜四国・金沢方面への運用が主体の模様で、「本線系統」ともいえる東海道ルートとはある程度運用が分けられている様子あり。

 

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到着後そのまま改札が始まるが、松山駅からの乗車は8名で思いのほか少ない。5分前には全員が乗り終えて定刻まで待機して発車する。確かに、中心市街地は伊予鉄松山市駅寄りで、JR松山駅前はオフィス街とも歓楽街とも言い難い色々吸い取られた後の地方都市のようにさえ感じられる雰囲気で、JRで来て、伊予鉄路面電車やバスに乗り換える結節点としての役割が大きい。

 


大街道で15名ほどの乗車があり、やはりこちらが利便性は良いみたいである。

続く松山インター口でもぽつぽつと乗車あり。やっぱり満席になって大阪へと向かう。

 

車内はグランドリーム仕様でカーテン付きクレイドルシート、夜行バスと同じ設備でもちろん快適そのもの。シートは少し倒すくらいで。隣席と仕切られているので、ストレスにつながるものがない。

 

ただ、JRバスは車両も運転手も安定のクオリティ…と安心していたら今回は少し違ったようで。

アナウンスが、「お預けになったお荷物トウの破損トウの責任トウは負いかねますので」ってな感じでお役所文体を大声で繰り返す。さらに下道では特に小刻みに急なブレーキが多く、正直乗り心地にも響く。高速に入るとだいぶ落ち着いて乗っていられたが…

 

 

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休憩は割と定番らしい、吉野川サービスエリアで19:39着、50発

もう一度はよくある室津パーキングの21:28着、42発 松山市内の遅れはあまり取り返せていない。いまむしろ、この運転手なら急がなくて良いので、ゆるやかなブレーキ操作をしてほしい。

 

神戸市内でもカックンカックンな運転は止まらず、長い長い、三ノ宮までの道のり。残念ながら、こういう時もある…

6/2 女人禁制とは何か?現地現物、山上ヶ岳へ(その2)

そんななだらかで、でもやっぱりちょっと違う登山道を進んむこと1時間強で、稜線、すなわち吉野から続いてきた奥駈道に出る。この本線も、手前の小天井ヶ岳から結界に入っているので、歩いてくる人がいても、男性のみ。

 

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ここからは雰囲気も修験の場、という感じに。私でも、わかるくらい。

いたるところに石碑とか仏塔とかなんと言えばよいのかわからないけど、信仰にまつわるものがいろいろ。確かに、前年に登った百名山としての大峰山八経ヶ岳と比べても「濃い」

 

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宿坊などがみえてきていよいよ山頂エリアかな、という辺りでテレビで何度か目にした西の覗のところへ出る。お参りだけでなく、どうやら申し込めば誰でも体験できるそうだが、こんな神秘性を感じない人間が手を出すのは適切ではないので、手を合わせるくらいにして、先へ進む。

 

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さらに10分ほど進めば、いよいよ山頂エリアの大峰山寺の境内へ。

ここからはさすがに改めて背筋を伸ばして。どの山も、山頂は信仰の対象だしね。・・・でも最後の階段はなかなか感じるものがありまして、すっと本堂のある一帯へ到着。

 

 

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いろんな講の記念碑などもあり、ここがひとつの中心なのはしっかり理解・・・したつもりでいます。本堂にお参りして、ここでひと休みはちょっとあれかなと裏手の笹原でひと休み。

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ここまで2時間半でまだまだ時間的にも体力的にもいけそう。このままピストンで折り返すのも、もったいないので、稲村ヶ岳方面へ縦走することに。

「本線」を外れて急勾配の階段を下る。こちらのルートは先ほどと違って人気が感じられない。設備がしっかりしているのはありがたい。

 


考えてみれば、このルートを通るのは男性だけ&登山目的の人間に限られる。たしょう、個人的に参拝しにきた人が下りに使うかもしれないが、あまり多くないだろう。(レンゲ坂谷は点線ルートだし、実際分岐でもけもの道に近い感じだった)というわけで一気に雰囲気が変わる。ちょっとマイナーな山に来たような、結構緊張が抜けない感じで歩く。

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こちら側の結界門は、簡素な構えだが、人目につかないだけに、掲示はしっかりとしていて、英語でも伝統信仰ゆえに禁ずると。

 

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そんな不思議な世界を抜けると、ごくいつも通りの登山道が続く。ほどなくして山頂への分岐に出る。稲村ヶ岳・花の百名山とポップな感じの看板がほっとさせてくれる。大日山とのダブル登頂は時間的にちょっと厳しいと判断し、稲村ヶ岳に絞ってふたたびの上り坂。途中「キレット」とあるが、そこまで切れ落ちた絶壁という感じではなく、問題なく通過できた。分岐から30分ほど、13時ちょうどに稲村ヶ岳の山頂に立つ。こちらの方が、ほんの少し標高が高いらしい。

 

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深い森に包まれたところで唯一、山上が岳の笹原が異彩を放つ。

シャクナゲが綺麗に咲いている。

 


下りは法力峠から母公堂へ抜ける稲村ヶ岳のメインルートを進む。広葉樹から植林の針葉樹に変わりながらも、ほぼほぼ森の中を淡々と。14時半に法力峠、15時過ぎに無事下山。清浄大橋までは車道を歩いて戻り、車を拾う。

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もちろん洞川温泉に立ち寄ることは忘れない。

関西だと、有馬以外の温泉が遠くて、なかなかふらっと行けないのが(と若造がいうのはなにかピントが合っていないような気もしつつ)残念。

 


ちょっと時間もあったので、天河辨財天社に立ち寄り。

16時半近くて社務所も畳み掛けだったので、お参り前に御朱印から頂く。

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色々また斜に構えたように思考巡らせた疲れと混濁と反省を、洗い流して大阪へ戻る。

6/2 女人禁制とは何か?現地現物、山上ヶ岳へ(その1)

夏、登山へ。でも東北時代と違ってやっぱり身近なものじゃないためか機会はどんどん減ってきている。雪の量が違うのでシーズンは長いはずだけど、車を持っていないことやら、気になる旅先にすぐに行けてしまうからやら、理由はいくつか。山も山とて、ほとんどが樹林帯に覆われてしまっている、これもちょっと魅力が薄れるポイントのひとつ。やっぱり稜線歩きの存在感!

 


それでもやっぱり転勤族として、近くにあるものには立ち寄っておきたい。

 


さて、今回は女人禁制の文化残る山上ヶ岳に登ってきたはなし。

現地現物にふれずにその是非を考えるのは浅はかと、奥駈道が世界遺産になったころから感じてきたこと。

 


端的に言えば、年中ずっと、山全体を禁制にする必然性はないというのが私の意識です。

 


たとえば山の修行の場とか宿坊は、結界で良いかもしれない。(女性は日帰り登山や日中の通過に限るという意味、まま、そうすると別に避難小屋とか整備する必要はあるでしょうが)

あるいは、特定の祭祀のタイミングでは男だけの空間を確保して文化を残すのも重要かもしれない。

 


ただ、稜線上が文化遺産になっていくなかで、男女の差異を見直す基調のなかで、四六時中の結界はやっぱり錯誤と考えます。長年の信仰と議論の積み重ねで残っているということなのであれば、私は撤廃側につく。

 

 

 

ハレの日、非日常は必要。

でも、ここは常に祭祀の場ではない。

久高島や沖ノ島みたいに、一部の聖職者的位置の人だけが立ち入るわけでなく、男性は制限なくみな入れる。もう一方は、ただ性別の違いだけで邪念の対象として終始排除する、至らしめているのは当方の感覚からという。

 


勉強不足と言われるかもしれないが、申し訳ない、どんな勉強をすれば信仰・文化だからと維持する結果になるのかたどり着けない。時代が変われば有様も変わる。記録として残すことは重要として、現状は合わせていかないと。日本人、そういうカスタマイズは得意だと思うんだけどな。

 

 

 

 


***

 


前夜にレンタカーを借りて、早朝下道でのんびりと(まいどケチっているだけだが)奈良の山方面へ向かう。天川方面への道もだいぶ覚えてきた。

洞川温泉をすぎて、一番おくの駐車場まで。

いざ登山の準備をとみていると、案外女性の姿も多い。少し上流の遥拝所までとか、稲村が岳に登るとか、目的はあってきているわけで、その結界でどうこうという意味合いはなさそう。地元の伝統で守られている、とはいえやっぱり本当に、結界という存在は違和感伴わずには。

 

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そんなこれまでの山とは異なる雰囲気の中、登り始める。

その門も、写真撮りつつ、謂れの看板読みつつ、とりあえず通過。

 


その先、道は普通なれど、やっぱり他の山とは違う。

 


ほら貝は月山でも聞こえてた、白装束の一団もいた。

でもすれ違いで「ようお参り」とは言い合わないし、何十人で登山ってうーん。

 


この挨拶は最後までしっくりこず、慣れず。

 

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道自体は急傾斜にならないよう適度にまき道なってて、息絶え絶えになりながらのぼるほどではない。むしろかなり歩きやすい。

所々、登山道自体を覆う休憩小屋が設けられていて、大型バスで登拝に来た団体はそこで休み休み。

信仰ではなくレジャーとしてのこちらが「異端」で馴染まない存在なのかなとは感じつつ、でも、少なくともルート上は歩きやすい普通の山なんだよなあ、特に稜線に出るまで。

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高速バス乗車記録 大三島→今治

2019年2月11日

急行今治-大三島

大山祇神社前17:02 → 18:03今治駅

瀬戸内海交通 運行便

 


天候にちょっと難ありつつも、大久野島&宗方エリアミュージアム巡りを終えて、宮浦側の道の駅で自転車を返却する。直売所で格安のミカンを買って、近くの神社前バス停へと向かう。

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こちらはちょっと懐かしいプラケースみたいな待合室が設けられてて、たぶん地域の人が持ち寄ってくれたと思しきクッションが敷いてある。少しくたびれた感はあるけど、ありがたい。

 

始発は港にある瀬戸内海交通の本社前なので、遅れる要素はなく定刻きっちりにやってきた。先客3名でここから4名、今回もメインの流動とは逆方向のいわば送り込み便なのでゆったりと。

 

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車両はちょっとクラシカルな折戸タイプ三菱車でまま、ナンバー的にも中古かなと。12列の貸切にも使えそうな普通の配置

 

 

前を見て運賃表にびっくり。初乗り運賃の概念がないのか、「90円」とか「60円」の表示が並ぶ。始発の港からは1キロぐらいしか離れていないものの、律儀というかなかなかない慣習だなと。

 

運転席後方の座席にいた人は関係者?らしく、運転手と何やら親しげに色々話している。途中の井口港で颯爽と降りていった。大三島BSからの乗車もなく、閑散とした車内でしまなみ海道に入る。

 

大島からは多少乗車があったようだが、寒いチャリ漕ぎの疲れでウトウト…気づけば少し人が増えた車内で今治に入るところ。ちょうど来島海峡渡りきって造船ドックのあたり。

一気に夕暮れで工場夜景!って感じになっている。

 

やっぱり乗り換えスポットになっている県病院で2人降りて5人乗ってくる。

ほどなくして、駅のロータリーに到着f:id:islandernx:20190414101851j:image

 

船よりもバス、バスよりも鉄道

大量輸送は船の方が向いているが、島あちこちに寄れる分、やっぱりバスの方が利便性は高いはず。

5/26〜28 山菜の宴と、春の東北絶景巡り(その4)

奥入瀬渓流に到着したのが15時前、陽の長い時期とはいえ奥まった奥入瀬渓流に日が差しこむ時間は意外と短い。そして、盛岡で打ち上げ飲みをすることを考えると、ざっくりと滞在1時間半かなと。

そうなると、やっぱり歩いて回るという余裕はなくて、ポイントを絞って間は車移動で三脚立てる時間を確保したい。

 

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「そうだ京都」の言葉を借りれば、紅葉の名所がまさしく青もみじのスポット、なので、下流から上流へ、三乱→阿修羅→銚子大滝と順番に。

 

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盛岡5年間で、雪と氷の1月には果敢にも閑散としたこの地まで(しかもケチって往復下道で)向かったのだが、この新緑は未開拓やったものでちょうど良かった。やっぱり7月にくらべて柔らかくて初々しいというか、7月夏盛りとはまた違う緑色があって、ちょっとむりくりスケジュールでも足をのばして良かったなといま振り返っても!

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2019年、6度目の山菜は青森in/outで計画中、天気が良ければ八甲田越えかなと。いやでも古遠部&青荷の温泉めぐりも代えがたい・・・って少しは開拓してみようよ、という話でもあるが。

 


この日は盛岡まで戻って、懐かしの地酒を。観光客ホイホイな、長屋酒場を結構楽しんでしまう。いやはや、何かちょっとわかった気になってる文化を振り返ると、浅はかな郷愁にひたっちゃうのですよ。

 

 

 

***

 

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3日目は再び仙岩峠を越えて、田沢湖下流にあたる抱返り渓谷に向かう。紅葉の時期に行ってみたいと思いつつ、5年間結局立ち寄ることはなかったスポットへ。角館の市街地手前でスススッと山の方へ折れていくと駐車場あり。盛岡からは1時間半ぐらい、八幡平よりも少し遠いかな、というところ。

 

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快晴ではないけれど、柔らかな日差しを浴びて萌黄色とターコイズブルーがただただ素晴らしい!きれい!

平日だから人もほとんどいなくてのんびり。(帰り際に遠足?の小学生が押し寄せてきたけど、満喫したあとだったので、順番変わるね、ってレベル)

 

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いやでもこの水の色は本当にすごい。

紅葉よりも、新緑の方がコントラストはちょうど良いかも。かたっぽ見てないけどね。散策路も、一番奥までは行けず、途中の「回顧の滝」というところまでだったけど、のんびり写真撮りながら歩いて30分ちょっとなので、ちょうどいい森林浴といったところ。流れの中にどーんと大きな岩が立ちふさがっていたり、ザーッと水しぶきに変わる滝(これは人工物)もあったり、流れは全体に穏やか、前日の奥入瀬とも対照的でこの旅のまとめにはぴったりだったなと。

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帰りはちょっと早めの飛行機なので(花巻=シングルトラックなので、最終便はどうしても高くて・・・1本前にせざるを得ず)、ちょっと駆け足(というか、昼ごはんが小岩井のソフトクリーム・・・)で、田沢湖小岩井農場のこれまた懐かしい景色巡り。

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春夏秋冬、結局それぞれ行ってしまう東北たび、2度目の春はこんな感じ。

10か月後、この振り返りを書きつつ、来月のレンタカーを手配する。

5/26〜28 山菜の宴と、春の東北絶景巡り(その3)

翌朝、朝食の前にみな連れ立って温泉へと車を走らせる。

小舎から30分ほどの場所にある大葛温泉へ。なんと入浴料100円で朝6時からやってるという凄まじい日帰り施設なわけです。

 


しかも、かけ流しでお湯たっぷり、シャワーもなくて、洗い場の前にもお湯がドバドバと注がれこれをどうぞ!っていう潔さ。

硫黄系がっつりの八甲田〜八幡平にありがち系統ではなくて、たしかにほんのりとは香りあるんだけど、普通に髪を洗うのにも使えるやさしいお湯

 


8時の朝食に間に合うように、かっ飛ばして宿に戻る。

飲み荒んだ体には本当に優しい、ありがたいあさごはん。

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宿のシンボルはもうだいぶ葉桜になってました。1年52等分、着実に回っていきます。

 


この日は北に進んで尾去沢鉱山奥入瀬渓流巡って盛岡泊まり。

 

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鉱山跡はちょっと意外というか、単独だと思いつかなかった行先でどんな感じかなと。たしかに、寂れている感は否めないし、今更観光用に投資するっていうフェーズでもなさそう、なのはその通り。

ちょっと近寄りがたい雰囲気を醸しつつも、ちゃんと営業中

 

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構内の展示はしっかりしてて、人形が躍動感あってリアル

エレベーターの臨場感も、休憩詰所のなんやかんや落ち着かない状況も、ひしひしと迫ってくる。設備が実際使っていたものっていうのも大きいけど、鉱山労働はやっぱり過酷だよ、自分には無理・・・暗さ狭さに耐えられる自信がない。

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でも、ここで時を重ねたお酒は、とても気になる。

どこで売ってるんだろ?

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明るい地上に戻ってきて、廃墟の映えるスポットがあるらしく、店員さんに聞いてみると「車で右側に少し下ったところにありますよ〜」とあっさり。

行ってみると、ロープしてあるんだけど、まま、建物内に入らなければ黙認なんんだろうと。

 


ってことで近くまで。

 

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鉱物の影響がまだ残っているのか、溜まっている雨水はコバルトブルーに輝く。建物内はだいぶ腐食というか自然に還りつつあって新緑に包まれて、こうして徐々にもとの森林になっていくのかな、山城の石積みのように。

 

 

 

結構満喫しちゃったので、またまだ時間押してく感じに。奥入瀬で明るい時間を確保するために昼食はスーパーで買って、峠道を走らせながら。

 

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時間はなくとも、発荷峠の展望台では小休止してレンズを向ける。

 

5/26〜28 山菜の宴と、春の東北絶景巡り(その2)

そんな19年の絶景キュレーションほいほいから目を離せない(?)秋扇湖の水中木からさらに標高を上げて、この独特の色水を作り出している玉川温泉へ寄り道。浸かるのは刺激的で落ち着かず、要するに温泉で疲れをいやして〜な流れではない場所なので、散策路をぐるっと。

 

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相変わらず、98度の強塩酸が噴き出す源泉

風向きによって、煙が切れると一瞬だけ顔を出す。

青空に噴き出す蒸気と鮮やかな硫黄

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荒涼とした大地だけど、やっぱりここは人が途切れない。

 

北投石も相まって、民間療法的に湯治に、望みを託して療養に訪れる。

雪崩事故の鎮魂碑、言葉は途中まで事実淡々遠回しであるが、『生きることを諦めなかった』の一節が果てしなく重い。

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気を取り直して次へ。峠を越えつつ、八幡平アスピーテラインで再び標高を上げていく。いつもは数百円をけちって少し下の駐車場に入れるんだけど、今回は人数もいるしで堂々と見返峠の駐車場に入る。青空に、だいぶ雪を飛ばした岩手山と、まだまだ白い八幡平

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ここで雪山装備・・・を整えて(どちらかというと足元より、反射光対策なわけだが、靴はスニーカーそのままだし私)ざくざくとドラゴン・アイたる鏡沼を目指す。道はわかっているので、足元だけ気を付けていそいそと。完全に雪道だしね。登ること約15分で鏡沼に到着!

 

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さて今年は・・・完全に目玉にはなっていないものの、快晴がそれを補って余りある!やっぱこれいい景色ですわ。雪道慣れしてると、そこまで到達難易度は高くない(そうでなくても、時間と長靴があれば大丈夫、年配の方でなければ)のだけど、あんまり混むのも嫌なので、「それなりの経験と雪装備を要する」なんて広報は続けてください。万が一、の事故があって封鎖されるのはもっと困るしね。

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せっかくなので、八幡平頂上のテラスにも登り、雪解けの八幡沼とかもろもろも写真に収めつつ、回り込んでレストハウスに戻る。

 

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なんやかんやで、滞在2時間となかなか。

 


宿の夕食に遅れるのは厳禁!なわけで温泉立ち寄りは諦めて宿に入る。

 

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そして、ならぶお酒

想定内だが、ざっくりひとり4合くらいはあるかなと。山菜と自然食で胃を洗いつつ、楽しむことでストレス発散と解釈して。

夕食はこちら。主菜の鶏肉のようなものは、実はこれ、サメらしい。臭みも全然なくてびっくり。

 

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毎食こういう風にしっかり食べるのは無理でも、意識として、そしてたまにの実践例としてこの宿にきて足元見つめなおすのは必要だと感じている。

と、傍らでいろんなものが用意されてるわけで。

 

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塩釜からの鰹はタタキで、日本酒も減っていく。

 


そしていつも通り、途中で意識飛ばして寝床へと階段登る・・・

5/26〜28 山菜の宴と、春の東北絶景巡り(その1)

5月、年間で一番過ごしやすくて気候も安定、どこに行くにもちょうど良い季節

もはや恒例行事なんだけど、旅宿「ゆきの小舎」の山菜パーティに5年連続の参戦、今回は旅仲間と一緒に。現地での猛者たちはもちろんで、春の景色と伊吹をかみしめるお酒のよる。

 


18年から山菜パーティが3週シフトになったので予定を合わせやすい、調整の結果、最終週の5月末で向かうことに。岩魚や天ぷらはないけど、また新しい発見があるはず。

 

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***

 

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朝一便の飛行機で花巻へ。シングルトラックなので独占価格、早割でも秋田の倍する値段ゆえ、貯めていたマイルをここで放出する。(値段よりも席数の問題みたいで、花巻便がマイル割りあて少ないというわけではなさそう。どこかにマイル頻発エリアだし)7:05と伊丹空港でもかなり早い時間でよし、一番乗り離陸か!と期待したが、【辺境はこちら→】といわんばかりのバススポットで始動が遅れる。がっつり順番待ちを食らい、離陸で20分遅れ

 

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まま、空に上がってしまえばひたすら景色を楽しむのみで、もちろん座席指定は日が差しこまない窓側で。北アルプス〜月山&鳥海山焼石岳と残雪の山々を堪能させてもらい、北上盆地の散村風景に着陸と。

 

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このルートは寝てるの勿体ないので、コーヒー飲みつつひたすら外を眺めてる。

 

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さて、遅れは取り戻せずで、連絡バスも予定より1便遅いものに。中古の旧式ガーラ&このクラシカルな金文字塗装が懐かしい。


花巻空港仙台空港行き、なんていうフロンティアすぎる県北バスを先に見送って(ちなみに花巻空港からの乗客はこの日なし。もちろん空港連絡を目的としたわけじゃなくて、平泉や松島へのアクセスルート)、まばらな乗客をのせて盛岡駅へと動き出す。

機内の代わりにこちらでちょっと眠りにおちつつ、試行が始まっていた110キロ制限の看板をタイミング合わせて。こちらはいま、120キロまで予定通り引きあがったらしい。

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盛南大橋からの岩手山、おなじみだった景色を眺めつつ合流スタート地点の盛岡駅に到着!

 


まずは「きぶね」で持ち寄り酒を調達する。ここまでの品揃え酒屋をまだ大阪で見つけられておらず、新政・赤武・風の森とまあ、有名どころに寄せすぎましたねのラインナップを積み込む。

 


昼食は前もっての福田パンとして、八幡平の絶景めぐりで宿を目指す。

メインは最近、沸騰絶景なドラゴン・アイなんだけどその前に、個人的にはこっちも絶対捨て難い!秋扇湖の水中木へ向かう。そのため、仙岩峠を越えて田沢湖から大場谷地を越えるルート

 

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今回は雨が降った後で水が濁ってて、コバルトブルーと新緑のコントラストにはららず、ちょっと緑がかった色彩だった。ままそれでも絶景だと思う!

こちらもそのうち有名になるの・・・を期待半分、いやこれはそっとしておきたいの半分。19年のツアー見てたら【どこにでも現れる】クラツー様がツアーに組み込んでいる。やれやれ。

 

5/13 世界遺産・宗像大社と道の駅散歩

GWから1週外して九州に戻る週末、帰り日曜の予定がぽっかりと空いたので気になっていた場所へ。世界遺産沖ノ島宗像大社のあたり。

 


最初の狙いは筑前大島にわたって中津宮沖津宮・つまり沖ノ島遥拝所までじっくり巡ろうとしたのだけど・・・天気はあまりよくないし、何より天神での乗り継ぎに失敗し、「むなかた号」の後姿で諦める事態に。1時間後の便で神港までいっても十分な観光時間は確保できないので、島に渡ることは断念して、手前の宗像大社周辺に絞り込むことに。

 


そうなると逆に時間が余ってしまい、天神周辺を散策して博多駅からJRで東郷へ。バス乗り継いで宗像大社へ向かうのだけど、この日は帰りが「バリ得こだま」で最終便固定してしまっているので、閉館時間近くに後ろ倒しして歩き回る想定で。近くに九州一の売り上げという道の駅【むなかた】があるのでこちらは見ておきたいなと。

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でも、駅からの路線バスは午前しか立ち寄らないので、牟田尻のバス停から10分強歩いて向かう。

 

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道の駅といっても、とりあえず既存の施設にちょっと手を加えて・・・レベルの多々あれど、ここはやっぱり気合が違う。駐車場も広くて、建物もデザイン性が高い。そして天井が高いので解放感がすごい。かなり大胆で戦略的に展開している。

 

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午後だったので、鮮魚は売り場だいぶスカスカになっていたが、総菜コーナーも充実。鶏の炭火焼きとか、ふぐ飯とか、やっぱり九州だなって。野菜とか買って帰ろうかと思ったけど、スーツとか色々リュックに詰め込んでいたのでそれは断念して・・・食堂へ。地魚の丼、これは可もなく不可もなく。

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そして、この日道の駅に立ち寄る最後のバスで宗像大社へ。

先に社務所が閉まってしまいそうだったので、順序違えどまずは御朱印から。

力強くはっきりとした書体で頂き、1冊目は残り2社に。

(その後、天川村の天河大弁財天神社・大阪の今宮戎神社でほぼ1年かけて1冊終わり。2冊目は年明けてからの折り返しで停滞中・・・)

 


心して向かったのか、本殿の写真は撮っておらず。

 

 

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神宝館で沖ノ島からの出土品を見学して(この複製だけは写真OKだった)、夕暮れの時間、宮司さんがお賽銭を集めに来ているのと前後しつつ、高宮・二宮・三宮とお参り。

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18時までやっている、宗像市の学習交流館で仕上げ。

諸々をつなげていくと、もともとの信仰の中に沖ノ島があって、祭祀が執り行われるようになり、それを護るため、国のストーリーに載せるために宗像三女神を合流させたというのが明白かなと。その点において、世界遺産登録で、「海の正倉院」=沖ノ島にフォーカスされて神道的な宗像大社とかが最初は除外されかけたのも頷ける。いわば警備員だし。(という表現はあれか、もっとも千年単位で守りつがれて、かつ全国で海の神様としてまつられるに至ったストーリーは別個として、地に足ついたものだとは思うが)

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ともかく、地元としては結果オーライがなりより。

 

 

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帰りは小倉に抜けて、これぞ九州な、かしわごぼ天うどんを。

5/3〜5 GW登山旅、大山と祝祭の温泉郷(その5)

いろいろと悶々とした疑問と感情をおさえつつ、祭りから翌朝へ。

気分晴らしに朝食前に誰もいない河原風呂へ浸かる。

 

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すこし、思考は整理できたかなと。

 

 

 

3日目にようやくメインイベントの大山登山へ。待った甲斐ありのベストコンディション、良く晴れ、風もない。

宿を出て昨日の道を逆に西へ。1時間弱で登山口へ。すでに結構な数の車が停まっており、少し奥の駐車場、その隅っこに空きを発見ですべりこみ。

 

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大きくえぐられた迫力満点の山がすぐそこに。なるほどこの尾根線を辿って天空の散歩道へと向かうのですねと、期待せずにはいられない。

9時半に登りはじめ、最初は寺院の建物的なものや段組みがぽつぽつありつつ、なだらかな道が続く。登りにくさはない。小さい子どもを連れた家族も多い。

3合目あたりからは明るいブナ林の中、ありきたりだけど眩しい新緑

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約1時間で行者谷別れというポイントに着いたのですこし休む。やっぱり多少は汗をかくので水分補給は忘れずに。先週の無茶登山in中国崋山の影響は引きずっておらず、体調は問題なし。

 

 

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さらに30分登って視界が開けた!独立峰とは思えない迫力の岩壁でやっぱり爽快感と達成感(いや、まだ山頂まであと少しだけども)、登山の醍醐味は稜線歩きだと信じて疑わない、それがポリシー

 

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さてさて、その本格的な稜線歩きはもうちょっと登ってから。最後はなだらかでさながらウイニングランともいえそう。風もなく、視界良好いうことなし。山頂の銘板には大行列でしばし待たされるが、この日を選んでのぼってやっぱり正解だった。

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歩行時間はトータル2時間半、ペースを合わせてのんびりだったのでこんなものかと。一気に体力試すのも悪くないが、心の余裕は大切と肝に銘じる、今回の旅行全体として。

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さてさて、直下の山小屋でお湯つきカップヌードルを啜りつつ、少し休んで待ち時間に飛んだ体温を回復させる。下りはちょっと遠回りのルートで。

 

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遭難対策?のシェルター(ただし朽ちて実用的かは?)もあって冬の厳しさを想像する。うーん、ここに限らず、雪山はやっぱり易々勢いでは手を出せないかな。夏の楽しみのひとつとして、のんびり登山は続けていこうと思う。結局単独だとハイペースになってしまうけれども。

 

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のんびりと山頂エリアの景色を楽しんで、14時過ぎに下山、トータルでそこまで汗をかかなかったので、レンタカー返却時間&渋滞を気にしつつ、いそいそと帰阪しました。

 


前半後半、それぞれに山にふれる旅を少しずつ。そんな18年GWでありました。振り返ってみると・・・

2014年:チャリで盛岡→鹿角→田沢湖走り、ゆきの小舎にはじめて宿泊

2015年:屋久

2016年:敦煌へ格安ツアー(ここまで岩手)

2017年:瀬戸内と関西のべたなところ

2018年:中国と中国(いや、要するに鳥取

 


やっぱり外さずあちこち行ってたなと。

10連休の2019年が、一番大人しいシーズンになりそう。

なにせ、どこに行くにも高すぎて。