岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

「放浪宿ガイド」という本のはなし

少し前に「ニッポン放浪宿ガイド」なるペーパーブックがあった。

ゲストハウスなり安宿の重心は沖縄で、まだまだ東京や京都には縁遠いものだった・・・そう思い返す。

当時の都知事が「山谷には200円や300円の宿があって」と物議を醸したころ、沖縄には1000円でなら泊まれる宿があるらしい。飛んだのも思い出。

手元にあるのは2009年発行の新版なんだけれど、北海道と沖縄のページが分厚くて本州は薄く広く。京都とか高山をみても、沖縄をそのまま持ってきたようなスタイルや、チェーン系の大箱ばかり。

北海道はRHか「とほ宿」系が多くて、本州は既に瀕死だったユースホステルがタスキをつなぎ、沖縄で南国的なゲストハウスに行きつく。そんな流れだった。

  

そこから数年、「ニッポン放浪MAP」を発売するというニュースに胸躍り、沖縄版が出たから、本州・北海道も続くか。と思いきやそこから早2年、音沙汰はない。

近所の書店におかれた2冊はおそらくその2冊のまま佇んでいる。

 

旅の流れが変わってきている、のかもしれないが実感はない。

 

自身の旅のスタイルは明らかに変化した。時間制約と金銭制約が逆転し、それでも常人が考えるレールには乗らず。暇つぶしなのか、好奇心が書きたててなのかわからないけれど、旅を計画する楽しさが忘れられない。気だるさを帯びた水曜・木曜を乗り切るエネルギーを秘めている。

 

山を登りつつ、たまに遠出をする。

食費は削らない、交通費は考えよう。東京は旅先ではない。

 

つい最近配られた盛岡の広報誌、開運橋を「二度泣き橋」と紹介していたが、思い当たる兆しはない。去る時はたぶん晴れ晴れしく。

そんな岩手だけど、夏はいいとこなので、こっから旅して過ごそうと思う。