いすみ鉄道の急行列車で大原までの1時間、束の間タイムスリップへ。
列車は2両だけど、大原方のキハ28は「レストランキハ」と銘打った企画列車で普通に乗れるのは52の方のみ。(ちなみにこのレストラン、16,000円〜とちょっとなかなか手を出せない値段…それでも満席だった様子)ここから乗り込んだのは自分たちとあと2人だが、やっぱり折り返し組が多い。
それでも難なくボックス席は確保。
横揺れ縦揺れ不安定、学生の頃島鉄へ何度も乗りに行ってたのが懐かしい。ノスタルジーはその時代を生きた人と、飛んで風前の時にあった人を繋ぐのだと、そう考えている。
寝台特急然り。
大多喜と国吉の駅で暫し停車、売店みたり、列車行き違い。
レールバスをキハ52風に作ってて、前面のサビまで塗装してるのには関心だけど、やっぱりハリボテはそれ以上にはならない。地方鉄道の生きる道としては流石だけれどやっぱりテーマパークに過ぎない。
それでも、はい、楽しい時を過ごして今日の宿へ。勝浦の港ほとりにたたずむ「花あさぎ」、全4室でしかも貸し切り。もともとの釣り宿を改装してくつろぎの宿に。1泊2万円と普段の旅路では考えられない値段だけど、結論から。その価値はあった。
到着してまずは館内探検、部屋にお風呂付き(ただし、温泉ではない)だけど、別に貸切風呂が二つあってこっちが少し広くて落ち着けそう。
随所に秋を感じる装いあり、サロンでコーヒーは至福のひととき。貸切で余計な気遣いが一切ないのが何事にも代え難くて。平日のストレスが抜けていくのを感じる。
旅の本がいくつか置いてあって、カフェガイドとか、絶景写真集とか。
その中に『日本百名宿』や「いつかは泊まりたい宿」特集が置いてあるんだが、ここ花あさぎは載っていない。目指す姿なのか、その先の旅案内なのか、
ひとの本棚はいろんなものがみえてくる。
夕食まで暫し、防波堤で釣り糸を垂らす。フグとべラ、リリースと何とか食べれるらしい。