祖谷といえばかずら橋と小便小僧、秘境の中に名物つくって観光地
写真ではよく見るけど、実際秘境なのかもよくわからない。絶海の孤島!っていうのはイメージたやすいけど、山深い世界の秘境って、結局車で行けてしまうのが大半なので昔ほどの奥まった感はなかなか感じ取れないのかも。
カーナビの指示通りに、北側から小便小僧を目指す。
せいぜい10キロぐらいの山道だけど、普通の峠道よりもはるかにカーブと傾斜がきつい。離合ポイント以外ではまずすれ違えないので、とにかく対向車が来ないことを祈りながらひとつずつヘアピンを越えていく。
途中で展望台あり。どーんと100mぐらい真下まで鋭く落ち込んだ渓谷になっていて、まだまだ緑濃いけれど、紅葉の時期は絶対に美しいだろうなと。穴場なのかな?それとも名所で殺到するのか?
更に登っていく。まだかまだか、いやまだだを繰り返して道が少し広くなったところが小便小僧の立つ絶壁
見下ろす、怖い。こういうときにカメラのライブビューが使える。
観光名所だけど、要するにこの像ひとつしかない。
ここに小僧がいる由緒は・・・という堅苦しい話をするより、展望台をつくるのは難しいけど、絶景の目印に。そんなスタンスがしっくりくる気がする。
入れ替わり立ち替わり賑わうが、車を切り返すほどのスペースは無いので、いわゆる酷道だったが北側から入っていったのは正解だったみたい。
スロープで川辺の露天へ下りる祖谷温泉はこのすぐそこ。
新緑か、願わくば紅葉の頃に1泊してみたい・・・
ここからの下りは改良工事が進んでいてところどころ細くなるけど、全体にはだいぶ走りやすい道になっている。かずら橋までもさほど時間かからずに到着
レストハウス向かいの私設駐車場に突っ込んで、舗装路を川の方へ歩く。
渡るのは一方通行なので、まず普通の石橋で対岸へ。斜め下にその姿を確認、なるほど、しっかりしてそうだけど、ちゃんとかずらで作った橋だ。
渡る前にカフェで心を落ち着けて(単純に、昼食が中途半端で空かせていたというほうが正確、腹が減っては戦はできぬ)、いざいかんと。
足を踏み入れると結構な高さを感じる。足元、要所は細い鉄骨を噛ませてあって強度は保たれてそうで一安心。だけど、足場の間隔があいていて、容易に踏み外せる(落ちることはないけれど、腰が引っかかるイメージかな)
楽しんで写真撮りながらわたる人もいれば、腰を抜かしつつなんとかわたりきる人もあり。単純に高所恐怖症か否かというよりは、この橋をいかに信頼できるかだと思う。高さは、下からみたらよくわかるが特別高い!というほどではない。ビルの3階ぐらい?
絶え間ない揺れと、間から覗く岩肌に恐怖を感じるか否かだと思う。
予想以上に楽しめた観光地だった。更に山奥へ進むと第二かずら橋があるというが、午後3時半を回っていて慣れない道は怖いので、大歩危峡・徳島道へ戻って剣山手前の温泉に前泊する。