翌日も午前中の段階から雪はだいぶ積もっていた。しかも、九州で振ってくるような水をたっぷりと含んだ重いやつ。踏むと途端に水浸しに。
とりあえず歩ける範囲で歩き回る。これぞ観光地のひがし茶屋街と対を成す「にし」の方は短い通り1本、目の届くという感じのこじんまりとしたエリアに収まっている。料亭らしき店が多くて、平凡な観光客にとっての見どころは唯一、「甘納豆かわむら」といっても過言ではないかもしれない。
甘納豆も羊羹もめちゃくちゃ美味しい。原料にもこだわりがあって地場ものはそんなに多くないけど、金沢みやげとしてかなり使えると思う。
黒豆はちょっと塩をまぶすと日本酒のアテにもなる(と、この夏に岡山で学んだ)
さすが冬の天気、店に入るときは鈍色の空に雪が舞っていたが、10分足らずして外に出ると青空が広がる。
とはいえ、予報通り徐々に下り坂らしいが。
中心部に向かって歩く。バスに乗ってもよさそうだけど、バス停2つぐらいに初乗りを払うのは勿体ないと思ってしまう性なので。こんな文字通り、足元悪い中でも。
武家屋敷エリアの「野村家」に到着、ここは下調べて楽しみにしていたところ。庭園は広いものではないけれど、雪景色は京都じゃなかなかみれない。
御屋敷は結構入り組んでいて、スペースを効率的に活用したのか、隠れ場所を確保する意味合いもあったのか?ただ、どの窓からみても庭が美しくみえるように設計されている。やっぱりすごいよな〜って。
ちょっと寒さに震えながらも軒先で1枚
2階の茶室ではお抹茶をいただけるので、せっかくなら。しかも300円だったかな?かなりリーズナブルだと思う。2,000円の入場料を取って、さらにお茶は1,000円かかる瑠璃光院、ちょっと反省を・・・たしかに、それでも観光客殺到だから経済的にまっとうな価格設計かもしれないけどさ。
さて横道にそれたが、えっと、どういう所作がふさわしいものか。
座って気づく、全く分からない。横に座っていた欧米系バックパッカーが結構手慣れた感があったので、詳しい人だと信じて真似してみる。
続いて尾山神社にも。神社に似つかわしくないステンドグラスが前日から気になっていた。加賀の一ノ宮は市内から離れたところにあって今回は立ち寄れないので金沢の足跡としてどこかで御朱印もらえればという狙いもあり。
市民に古くから親しまれた、というか前田利家公を祀った神社で金沢の総社という位置づけらしい。散歩がてらという感じでお参りする人もちらほら。
ステンドグラスの建物=神門は国の重要文化財に指定されている。約90年前の建造で日本最古の避雷針もこことか(一番上の尖ったやつ?)
やっぱりこの色彩が教会を思い起こさせる不思議な建物。昔は港に入る舟の灯台的な役割もになったという話しもあり。いまほど高い建物がなかったゆえ。
目的の御朱印も「加賀百万石金沢」というスタンプがおされていて、狙い通りありがたく。