少しずつ遠のいていく山容を、ちょっと名残惜しいと思いつつも1時間半ほどかけて登山口へと戻ってきた。水はカラである。程よく喉も渇いており、正しい判断だったたかと。(そもそも、この無計画さで登ろうとした時点で正しくない、のかもしれないが・・・)
地面に書かれた「平安」の文字にちょっとほっとして、シャッターを切る。でもなんで、裏側からだったのか?
老子が鎮座する広場から崋山を振り返る、あの崖の麓までは、行って来たんだ。そう納得させるために。
でも、目についたのは、おいおいこりゃないだろという、ドット欠け&どこのデスクトップ画面だよ、っていう巨大スクリーン
ここは中国、ということを再確認する。
さて、帰りの電車までは約1時間半あるので、タクシーで戻らなければならないほど急ではない。でも、最初のチケットセンター経由だと、ロープウェイにのれて満足げに下りてくる人たちと遭遇して辛酸を嘗めることになりかねない。それは嫌なので、とりあえずローカルバスで駅までいけるか試してみよう。失敗したら、その時点でタクシーを拾えばいいさって。
参道の入口まで歩いて行って、太い路地でバス停を探す。タクシーの客引き数多だが、言葉わからないのはストレス軽減されて良い。
5分ほど歩いて、人が集まっているところがあって、ここ、バス停かなと。
やってきたバスの運転手に走り書きで「崋山北駅」とみせる。乗れ!という仕草なので言われるままに。車掌さんに何か伝えてくれた様子。運賃は数元だったかな、ローカルバスだし。
10分ほど走って、その車掌おばさんから「ここで降りろ」という合図、だが、ここは街のど真ん中で駅でもない。どうやら、このバス停で駅までの無料バスに乗り継げるらしい。信じて下りて、でもなかなかバスが来ないのでなんとなく、街に視線を向けて人間観察
少しだけ、アジアの異世界に浸ってる高揚感を味わう。
それもちょっと冷めた頃を見計らって、真新しいバスがやってきた。
復路発車の40分前に駅に戻ってきた。
近くに食堂とか並んでいるエリアもあるが、特に冒険しなくても良いかなって、目抜き通りの後ろにそびえる美しい崋山を写真に収めて、駅の階段でぼーっと眺める。これもまた、いい時間。何にも達成してないけど、達成感
帰りの電車はきっかり時間通りに到着してくるみたい。飛行機に比べて、高速鉄道は時間に正確なのかもしれない。
西安北駅から中心街へは地下鉄で移動する。
セキュリティチェック、どうせ割と適当なのにガッツリ並ばされる。
ホームまで15分、電車も朝の満員電車以上に混雑。身動きとれない。
やっとこさで、城壁の中、街の中心にある鐘楼駅までたどり着いた。
地図みつつ10分ほどあるいて、予約していた「ハンタン・ハウス」に到着する。ドミトリーで120元=2,000円弱、ちょっと高いかなと思いつつだが、やっぱりメーデー連休と重なっていた影響かなと。
荷物を軽くして一息ついて、夕食をと(だいぶ、腹減っている、朝昼兼用からの山登って既に20時過ぎだ)回族街の屋台ストリートへ。そこならストレスなく、何か食べられるかなと期待しつつ。