続く3日目はさらに遠く、もはや関西でもないんだけれど伊勢エリアへ。
近鉄の伊勢志摩ライナーで日帰り往復、滞在は7時間ほどなので外宮と内宮みてのんびり散策にはちょうど良い時間かな。
前もって1週間前に指定席を取っておく。微かに期待したが「しまかぜ」はもちろん満席で普通の近鉄特急ということに。それでも行きはアーバンライナーの親戚で多少は快適な旅になるはず。
9時過ぎに難波を出発して、1時間半ほどで伊勢市に到着する。
車窓は住宅地からいつの間にかどことも知れない山の中に突っ込んでいき、紀伊山地をはさんで反対側に。連休中でやはりほぼ満席、車内はこれといって見どころあるわけではないけれど、この時間の移動なら十分快適な空間だった。
駅前がすぐ参道になっていて、ものの数分で外宮にたどり着く。「せんぐう館」を後にするか先か迷ったが、まずは流れに乗って参拝へ。
パワースポットと称するものが何者でどういう気配を感じるものなのかよく解さないが、とにかく心が穏やかになっていくのがわかる。前回訪れたのは確か2年半前、ちょうど式年遷宮が終わった直後で、その時と比べると建材が空間になじんでいるとも感じる。
特急の混雑から、もっと多くの人々が殺到しているのかと思いきや、覚悟したほどではなくて参拝にも長蛇の列にはならない。少し雲行が怪しい予報だったのも影響してだろうか?
毎年行く、までではないにしても、数年おきに定期的に立ち寄っておきたい場所だとは思う。特に信仰心が篤いわけではもちろんないが、伊勢神宮で心落ち着かせることができるのは日本に地に足つけて生きているからだと思う。右とか左とかの思想の問題ではない。むしろどちらかというと左の人間である。
ぐるっと参拝をすませて、復習に今回もせんぐう館へ立ち寄る。
ちょうど12時で、御正殿の原寸大模型を使った解説を聞けたのが幸運だった。建材をリサイクルして、鳥居や全国の神社に活用されているとは。まさか焼き払うとは思っていなかったが、なるほど。
展示で瑞穂の国の美しさを丹念に説かれると、大阪に作ろうとした何某の軽薄さが浮き彫りになるよね。
内宮へはセオリー通り、バスで移動する。近鉄のフリーパスに含まれていて、ちょうどバスを1回使えば元が取れるくらいの絶妙な価格設定になっている。
増便の貸切バスタイプで快適な移動に。
そろそろ空腹を感じる時間になってきたが、煩悩を振り払って(?)まず参拝することに。
五十鈴川のほとりにあった、瀧祭神にて。石段を登って内宮にも参拝
昼下がりはやっぱり人が増えて、外宮よりもざわついた雰囲気を多少感じる。
神社関係は朝、できるだけ早くに向かうのが良い。