2日目は予想通り天候が安定したので、いよいよ剣山へ。
割とすぐ近く(岩戸温泉)に宿を取っていたので、ちょっと朝のんびりしすぎてしまう。リフト乗り場麓の駐車場についたのは9時過ぎ。3連休の中日晴天ということを忘れていた。満車状態でおける場所がない。
一番手前の土産物屋に誘導するおじさんが「帰りに何か買うね!約束するね!」とすごい剣幕でいってくるので、おけおけと。わかったから早く停めさせてくれなんだが・・・連携全然うまくいっておらず、さらに待たされて待たされて。
何とか縦列駐車の中ほどに押し込んだものの、うーん、早く出ておいた方が良かった失敗が根本だけど、なんとなく気分が晴れないもやもやした感じに。
気を取り直して登山スタート
登山リフトで時間と体力をカバーする。
1人乗りのこれぞ観光リフトみたいな簡易的なもの。片道1000円するけど、300m強の標高差と、40分ほどの節約になる。10時前に中腹駅に到着した。
先にみえる山肌がオレンジに輝いていてテンションがあがる。10分ほどで中腹へ。振り返ると車で越えた「対岸」の丸笹山が天空の城のように浮かび上がる。
ここから山頂までは直登ですぐだけど、稜線歩きを楽しみたいので横に流れて大剣神社から展望所を経て主稜線へ抜ける道を選択する。
神社までの道は一部が崩落していて少し迂回することになったが、急なところはなく小刻みにアップダウンするレベル。10:15大剣神社に到着、その奥に先ず目指す次郎笈の山頂がみえる。
由緒ある湧水だが、湧き出しているというよりは、井戸に溜まっている状態で草葉が浮いて清水感はない。少し悩んだが、口にはせずに写真だけ撮って先に進むことにする。
二度見展望所(とはよく言ったものだ)から主稜線を望む。
ちょっと逆光になってしまっているが、ちょうど見ごろの紅葉を堪能する。
西日本の紅葉も、ちょっと見直しました。
色の鮮やかさはやっぱり寒暖差なのか東北に勝るものはないけれど。
ここは標高1700mぐらいで、この3連休はちょうど八幡平の中腹が見頃だったのでそことの差は400m程度・・・そう考えると剣山の紅葉は巡りが早い気がする。ピークより少し早かったのかもしれない。
色づき具合をあれこれと評しても、稜線歩きの爽快感と比べると足元の小さな違いでしかない。神社から30分で太郎と次郎をつなぐ主街道に出る。まずは右へ折れて次郎笈の方へ。
穏やかな風が流れ、青空のもと絶好のコンディションだ。こうやって、山登りにどんどんはまっていくのだ。
ピークにつれて少し険しい場所は出てくるけど、リフトから1時間半の予定通りで山頂に着く。腰を下ろしてコーヒーを淹れる。ブルックスの普通のドリップだし、標高高い分、沸点とか下がってしまうのに、なぜ山のコーヒーとカップヌードルは格別なのだろう。
半年後に思い返しても、いい時間だった。
30分ほど滞在して本丸の剣山へ登りかえす。
来た道を下って、向こうに見えた頂へと。
振り返ると歩いてきた道が順光に照らされただただ美しい。
水を飲むということにして、何度も立ち止まって振り返る。
12:45に剣山の山頂エリアに到着
三角点を撮影して、その先のテラスへ。ちょうど昼時で落ち着かず。のんびりするのは次郎笈の方にして正解だったなと。こちらからは徳島市街地方向が展望できる。谷底の集落までの高低差がすごい。見つめていると吸い込まれていくような感覚だ。
剣山本宮にも参拝するが・・・御朱印帳は忘れてきてしまう。常に旅では持ち歩く癖をつけなければ(と、上高地でも後悔したが繰り返す)
下山ルートはリフト駅までまっすぐ下り、帰りは乗らずに歩いて降りることにする。それでも、14時過ぎには出発地点に戻れた。
小腹がすいていたので、件の土産物屋でそばを頂いて例の云々を調整した。
大阪帰り道、どこか温泉に寄りつつだが行きとは別ルートでと考えて徳島市方面へ抜けることにする。重複区間とはいえ酷道439号をはしってみたかったし。対向車来ないように祈りつつの九十九折、「コリトリまで○km」とまるで北海道のようなカタカナ地名目指して下っていく。そのコリトリは山麓の集落なのかな?と進んでいくが、それらしき場所は見当たらず通過してしまった・・・
あまり標高差がない492号で吉野川沿いへ抜ける。途中、「恋人峠」なるこれはまたまた、な場所を抜ける。そこまで観光地化されている感もなかったし、最近のナントカの聖地流れというよりは、それなりの由緒あるのかも。
時折天空の集落へ抜ける道が分岐し、見上げると家がぽつぽつと。
空から日本をみてみよう、で気になったエリア
やっぱり空から見るのがいい場所なのかな。
のんびり車中泊しながら、三嶺登りながら再訪もありかなと思いつつとりあえず今回の登山旅は完了
最後、明石海峡の渋滞にライフを削られながらも、大阪へ戻る。