岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

3/16〜18 焼酎と温泉の島、さくっと八丈巡り(その1)

春休みの遠出は、前年秋から決めていた八丈島へ。

このところ、学生時代に立ち寄ったところを再訪することが多い。直島に高山、そしてこの八丈島も。特に意図したわけではない。一通り回って2巡目に入ったわけでもないし、記憶を辿りたいこともない。ただ、ちょっと立場を変えて来てみたらどう感じるのだろう、という興味は影響しているのかもしれない。

 


大学2年の頃に(ゼミの合宿のようなもので)滞在した八丈島は、島酒と温泉、そして強風を思い返す旅先だった。屋上で空をみながら、八重椿を車座で空け(製造ロットが違ったのか、1本目と2本目で味が違っていたのをはっきりと覚えている)、梁山泊青酎の原酒を頂いた。当時はまだ日本酒といえば飲み放題の安酒で、すぐに倒れ、良くわからない駅で終電を逃す麻薬だった。つまり、焼酎ばかりを呑み、集めていたころのこと。

 

懐かしの島には春休みと称して、まとまった休みをとって東京都心でも三宅島でも、どこかでちょっと見て回るのもありかと構想していたが・・・前後かっちりと仕事を固められ、定番の土日弾丸旅となってしまう。

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金曜、終わってない仕事を振り返らず、18時半の新幹線で東京を目指す。自由席だけど1本待って先頭に並び、なんとか窓側を確保する。携帯も充電できて一安心だ。迷ったが、まだ飲まない。

21時半に竹芝桟橋に集合する。予想以上に人が溢れていて、少し焦る。

 

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乗り込んだのは真っ黄色(とはいってもその特徴が際立ったのは翌朝だが)の橘丸、最近作られた割と新しい船だ。

座席は2等のカーペットだけど、雑魚寝ではなくて一人一人スペースがパーテーションで区切られていて、頭上ロッカーも鍵付きといかにも今風なつくり。

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10名の区画に、我々5人と向かいにご夫婦ひと組。騒がなければいけると踏んで、桟橋の売店で調達していた「ジョナリー」を開ける。

麦焼酎で長期熟成原酒を混ぜたもの、そういえば前と同じ年仕込と書いてあったが、そんなに原酒あるのかな?まま、厳密さを追い求めるものではない。

 


適度に飲んで、そのまま転がるのみ。

 

翌朝はやっぱり三宅島接岸の放送で目がさめる。体はまだ寝ているので、外に様子を見に行くことはせずに再び瞼を落とす。御蔵島を経て、9時に八丈島に到着する。今日は波の具合で普段のメインターミナルとは逆側に接岸した。こちらは簡素な突堤と待合室があるのみ。裏口から上陸ってこと。


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橘丸の何と黄色いことか。離島航路よろしく、備えつけのクレーンで次々にコンテナが下されていく。カーフェリーではないので、後ろはスパッと切れ落ちている。

 


船体の背後には八丈小島と、大きなイカ釣り漁船、いやこちらもクレーンを備えた貨物船のような…拡大すると「あおがしま丸」の文字がみえる。これが、異世界へと誘うあの船か!今回もまた、国境止まりだけど。もし東京住まいになることがあれば真っ先に目指したいところ、憧れの島、ある意味で小笠原よりも。

 


さて、港にレンタカー屋さんの送迎車が来てくれていて、ワンボックスカーで事務所に向かう。レンタカー事業以外にも色々手広くやってそうな事務所でここにも離島感あり。なんでも兼業、誰かがやる。そして、借りるシエンタがなかなかすごい。「この前軽自動車しか運転しない人が使ってこうなった」という、内輪差とはの教科書に使えるぐらい左側がバキバキに凹んだシルバーのやつ。もちろん、先代の型式、ついでに言うと、怖いぐらいにブレーキが効かない(笑)

まま、次の車検まで頑張ってくれればスタンスなのかな。島でそんなにスピードも出さないわけで。

 

 

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1泊2日の滞在、温泉も重要な目的地のひとつ。何ヶ所か巡るなら都度払うよりもフリーパスの方が良い。温泉だけのチケットはないので、町営バス乗り放題+温泉入り放題の「バスパ」を調達する。町営バスの車庫へ、バス乗らないのはバレバレだが、職員さんは「賢い使い方だと思います」とにこやかに。

これで収支的に多少なりともバス運営にプラスになってくれればなにより。温泉はほぼ固定費、バスは変動費だ。

 

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さて、お昼ご飯に目星をつけてる明日葉うどんのオープンまで、酒屋を物色してみる。もちろん、豊富な島酒…に加えて、獺祭やら各地の相当有名な地酒が揃っている。確かに日本酒は島外から持ってくることになる、しかしここまでの銘酒を揃えるとは。八丈島の酒飲みはレベルが高い。

 

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スーパー横にある八丈ファームカフェも物色、ジャージープリンが美味しそうだということでこちらはキープしておきつつ、明日葉うどんへ。