宿は素泊まりゲストハウスなので、近くの居酒屋「梁山泊」で郷土料理と島酒を!人気店、というか八丈島の酒場と言えばここ!と疑いないので席と島寿司は予約済み。
店は結構広いみたいで、通されたのは納屋を改装したような離れの個室スペース。厨房が真ん中にあって、反対側に座敷などあるようで、時折勢いあふれる宴席の声が飛んでくる。さて、まずは島らしく、ビールも明日葉入りで!全員頼んだんだけど、ちょっとクセが強くて、1杯だけにしてみんなでシェアすれば良かったかも。
くさやチーズやらブド(海藻の煮凝り・おきゅうとの八丈島版?)やら、いろいろ郷土料理を頂いて、〆はもちろん島寿司!真ん中の岩海苔が特に美味かった!魚も脂がのっているので、醤油とかカラシに全然負けてない。合わせるのはやっぱり日本酒よりも島の焼酎、島流しに情け島、なかなか直球なネーミングやと。
夕方の曇天から、多少抜けてきたのでちょっと星空撮影にも出かける・・・もののスキルが全然なくて、全く持ってまともな写真を撮れず。
唯一上手く収められたのは、それなりに明るい桟橋の景色
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2日目は八丈富士ハイキング→フリージア→温泉を巡って最終便で島を離れるプラン、八丈富士は登るかどうか、中腹の牧場でもいいのかなって思いつつ、スニーカーで勢いに任せてお鉢巡り。天候よかったので危ないことはなかったけど、午後の温泉が良く沁みた。
八丈富士は標高854mなので、麓から登ると相当がっつり登山になる高さだけど、7合目?ぐらいの中腹に牧場と環状道路があって、そこまでは車で登れる&登山道はお鉢の淵まできほんコンクリート&階段なので難易度は高くない(ということになっているが、階段は1,300段近くあるので、それなりに体力勝負)
登山口には牧場の牛が迷い込まないよう柵があり、扉を開けて中に入る。
サクサク登って行って、20分ほどで中間地点にたどり着く。海を見渡すと、彼方に神々しく青ヶ島が。その姿を目にしたのは初めて。王冠のような、火山の8合目から上のような、独特な出で立ち。そうか、この八丈島も、青ヶ島も、海底火山の上の方がひょっこり顔を出してでてきている。
青ヶ島に上陸できるのはいつになろうか、少なくとも、東京拠点にならない限りはなかなか厳しいことはわかっている。
里の方には空港の滑走路がどーんと鎮座する。フライトレーダー見てみるとちょうど朝1便が着陸態勢にはいってた。しばし待つと昨日とは反対側から進入して無事着陸と。半分も滑走せずにそのままターミナルへ向かっていく。
そんな休憩を挟みつつ、、1時間ちょっとで階段を登りきる。ここから、時間もあるのでお鉢巡り、4分の3まわって山頂へ。
カルデラの中には鬱蒼とした森が広がり、中央には神社があるらしいけど、さすがに軽装過ぎて憚られるかなと。反時計回りに細くなだらかな稜線歩き。そんな山でも、楽しいひととき。
青ヶ島をバックに、あおがしま丸はなぜか近海を航行中、あちらに向かうわけでもなく、何しているのか最後までよくわからず。
半周ほど回ると見事な円錐形の八丈小島が姿を現す。山・海・島他の場所ではなかなかお目にかかれない、青と緑のコントラスト、美しい!
とはいえ、絶景に浮かれているわけにもいかない。けっこう足場は悪く、内側は断崖絶壁なわけで。恐怖心にもちょっと体力をむしばまれつつ、登り始めて2時間ちょっとで、無事に山頂へ到達!