中津川沿いを歩いて20分ほど、菊の司向かいのもっきり屋、平興商店にたどり着く。
菊の司は旅宿での「熟成酒」(八幡平アスピーテラインの麓にある酒屋が菊の司はじめ各種の日本酒を手元で熟成させていて、運が良いとにやりとすごいのが出てくる)定番品だけど、今回手をのばしたのはピチピチの新酒&にごり酒系統~どれも適度に酸味が乗っていて、飲みやすい。角打ちなのでつまみは湯豆腐だったり、乾きものだけれど、4合瓶をそのまんまの値段で飲めるのでついつい・・・4人で3本あける。
NHK?の取材が入ってて、でも誰かタレントがいるわけでもなくひたすらスタッフが声をかけて飲んでる様子を収めて・・・72時間張り付く例の番組?よくわからないけど、頑張って当たり障りのない会話でカメラに対峙する。
奥の本丸テーブルは常連さんと通りすがりの数人が打ち解けてこれぞの雰囲気を醸していたけれど、我々4人はここでは「団体」になってしまい、己で囲い、酒を飲む。いや、飲みすぎる。
普段もちょっと散歩がてらで行ける距離なんだけど、単騎で突っ込んでいく勇気は、まだまだでない。その前に、『とらや』の関門がある。(完全に、吉田類&太田和彦路線)
さてようやく日が落ちたところで、今回のメイン、『ドゥエ マーニ』のジビエ入りコースへ。昔ながらな街並みに面した通りにあって、2階席もある・・・と思いきや1階のこのスペースだけ、というかなり小さな造り。たしかに、予約無いと入れなさそう。
短角牛レバーのムースに、ハツのロースト、放牧豚のホルモン煮込み、さらに猪肉入りソースのパスタと独自路線を突っ走る組み合わせ。
普段こんなところに来ないので、定型のイタリアンって何ぞや?が率直なものいいだけど、驚き続きで、頭回して深酒防ぐ。(飲み過ぎなだけ)
盛岡、意外と奥深い街だぞ。
そして〆の7軒目は『スコッチハウス』へ。
好きな人には夢の空間、序の口者も心くすぐられる世界
銘柄なんて一言添えるには畏れ多く、こんな酒お願いしますと。
塩気のある個性的なもの。イメージしたのは余市のピーティ&ソルティー12年(今はノンエイジだけど、この路線)
やってきたのは、タリスタースカイ
ピントばっちり、これ美味しい。酔舌にもわかる。
背伸びしてこんな空間に慣らしつつ、板についた大人になりたい。
巨艦撃沈も散見されるようになり、盛岡ナイトは幕を下す。
でも、旅路の朝は早い。