岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

高速バス乗車記録 福岡→佐賀

2016年12月29日

福岡空港国内線19:40 → 20:58佐賀駅バスターミナル

西鉄バス佐賀 運行便

 

年末は半年ぶりに長崎へ。

いったん寄り道でまずはその手前まで。

 

仙台からの便が年末年始で1時間遅れ、さらに福岡空港は改修中のためか降りてから到着ロビーまでかなり歩く動線に変わっていた。

何とか荷物受け取って飛び乗るように佐賀行きのバスへ。空港と佐賀市街地を直結する系統で博多や天神は経由せず。佐賀にも一応、空港はあるのだが東京便以外は十分に誘致できず、オスプレイの方にするとか何とかそんな話もあったりして。

国内線出発時は15名ほどで高速バスとしては普通だけどこの時期だけにもう少し乗っていても?ではある。

高速に乗る前に国際線ターミナルに立ち寄り1名乗車、そのまま南下を始める。

都市高速の高架を走ると、次第に周りの建物が低くなっていき、筑紫野・基山とバス停にこまめにとまっていく。

間もなく鳥栖で長崎道に回り込んで、こちらでも同様に。中原を「ナカバル」と読むあたりでも九州来たことを実感する。

各バス停でポツポツと降りていく。

車でピックアップしてもらうのだろうか。半年前にりんどう号乗った時も高速上での乗り降りが多かった。

北東北ルートではあまりないため新鮮な光景にうつる。

 

高速を降りて碁盤の目に近い佐賀市内を南下していく。とんかつ浜勝でやっぱりここは九州と実感する。

ちらほら降りていった結果、佐賀駅では残り半分、8名が下車してあとひと区間は車庫入れのような感じに。 

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西工車が無くなって、いつの間にか西鉄も普通のバスが走るように。

 

 

12/17〜18 福島古民家でのんびり忘年会旅

ウインターシーズンに入り、雪国住まいなのに滑りには出ないので比較的インドアな週末を過ごすようになりつつある。

逆に平日、日常の方は師走につけて追われるようになり土曜出勤日も「気持ちの問題」なる魔法のコトバに翻弄される。翌週も見据えて半休でバランスをとることにする。

 

昼過ぎの新幹線で盛岡を発ち、一気に郡山へ。夏と同じく中里の古民家を目指す。

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やまびこの自由席は盛岡時点ではもちろん空席多数、リクライニングを心置きなく倒せる最後列がお気に入り。

先着隊に追いつけとビールをお供に。

仙台を出る頃には自由席も8割方埋まっていた。郡山で磐越東線に乗り継ぐ。こちらでは車両の最後尾で、陽に照らされた雪景色を撮って過ごす。

 

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小野新町駅から古民家宿へ。

去年も同じタイミングで忘年会を開いてて、今年も集い鍋を囲む。

 

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すでに15時ごろから始まっていた宴席囲炉裏のまわりでのんびりと進み、猪鍋と芋煮(マルジュウ使った山形スタイル)そしてマシュマロへ。22時を過ぎて寝落ちや淀みありつつ交代で五右衛門風呂に入ったり、星空撮影で寒さに戦いを挑んだりで。あれよあれよと日をまたいで2時くらい。こたつでミカンとビールも良い。テレビは大きいのがあったけど無論出番はない。

あくせく歩き回るわけではない旅もいいんでねぇかと思うわけです。

 

翌朝は8時に目が覚めて、ストレスフリーなら6時間睡眠で十分体が回るので、いかに負荷かけて平日を生きていることか…

 

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囲炉裏のまわりを掃除しつつ、朝は昨日の〆でカレーきしめんを。あとは湯豆腐とか。なんてなくまたこたつでゆるり。

 

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何も見ないのはもったいないので浜通りへ。塩屋崎灯台は冬の太平洋ありがちな穏やかな晴れ空で吸い込まれるような青と、でも目を凝らすと津波で洗われて造られていく景色も。

 

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遠くの煙突は、あれがフクイチ、と一瞬なぜか淡く期待したけれど恐らく広野の火力発電所でしょうか。

 

 そんな寄り道の結果、18きっぷで帰るのは断念して高速バス仙台経由で帰着。あと4日分、どう使うかなー

2017、年が明けて

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盛岡で大人しくしていることができなくなって早3年ぐらい。

土着を諦めどこかに出かけ、カレンダーを埋めていく日々、行き先はとめどなく溢れてくるので終わりは見えず。

 

備忘録としてこのブログを書き始め、誰かにむけて書いているわけではない故文体も混沌としてるがあまり気にしないまま。

 深夜特急的な海外放浪ができるわけではないけど、近場から遠いところまで行ける時に足を向けておく。

 

週末の旅路が平日の原動力になる。

 

相応な、といわれる過ごし方をどこか上から求められているようで、それは即ち社会的に認められるために家庭を築けということと推認されるけれども、手段と目的が逆転している。

結果的にそうなれば、であって、少なくともいまこの街で考える段階にはない。

さりとて、そうも言えず毎週誰かが「あちら側」の人間になっていく。乗り遅れは気にしないが、淀んでの滞留は避けるべく。

 

今年も考える旅人でありたい。非日常を日常に活かす。誰かにとってのマレビトであって、対峙し学び続ける。

 

冒頭の写真はこれを年末に出そうと思っていたから。

 

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今年も同じように、過ごしていきます。

まずはこれから、台湾へ。

'16 12/10〜11 18きっぷで北東北ローカル線めぐり(その3)

あくる朝は安宿をさくっと出て朝日を浴びて八戸駅へ戻る。
この街に泊まったのは朝市に立ち寄るため。去年も12月のこのタイミングに居たような気がする。毎年振り返ってみると旅のサイクルが定着しつつあって、そろそろ飽きが・・・来ることがあるのかな。

まだまだ、行くたびに新しい発見があるからやめられない。

陸奥湊まではすぐそこなので18きっぷは使わずに普通に都度購入、今日もキハ40の一角にたたずむ。

 

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太平洋側だけあってうっすらと雪か霜か微妙にはりつつも、晴れ渡るやわらかな光で津軽の厳しい冬とはやっぱり違う。どちらが良い?
晴れたら津軽、吹雪くくらいなら南部
ただ、盆地の盛岡は南部でも極寒で辛い。夏はいいところなのに。そう冬の盛りは毎年思う。

 

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地面は氷はってて忍び足で皆歩く岸壁朝市
それでもがっつり賑わっている。
神子田にはないハレの日感、揚げ物からコーヒー経由刃物屋まで一通りなんでもそろう。
季節柄、りんごを売る店も。
普通にふじや金星じゃ面白くない。

 

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ここでもコーヒーで暖まりつつ、そろそろと、隅々も。

 

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確かにクロワッサンはバターたっぷりなので、そこにガーリック入れてまう思い切った商品!

がっつりニンニクでおつまみにいい!と思うが、持ち運びには不適、バスで匂いきついのはと思いその前に頂きました。

 
一通り観て回るだけであっという間の1時間、そろそろ撤収し始める店も多い。

新種のリンゴとから揚げ、南部せんべいに・・・この辺りを買い込んで。

 

帰りは本八戸駅からハッセー号に乗って戻る。

'16 12/10〜11 18きっぷで北東北ローカル線めぐり(その2)

秋田で1時間ほど時間が空いたので駅周辺をふらりと。

市民市場の看板があり微笑ましくて1枚

 

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センスの良いバスターミナルとデパート立ち並ぶこの辺りはそこそこ栄えているが、飲屋街の方はかなり寂れていた印象があって…

高速や新幹線で支店経済も無くなってきているので出張族頼みになりつつあるか。

 

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駅に戻り、しばしのインターバルでリゾートしらかみに乗り込む。
あれあれ、閑散期でガラガラじゃないですか。

 

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ビールを流し込みつつ、こんな長旅でしか開かない小説を。
それも、かなりライトなものではあるんだけれど、黒野伸一の『経済特区自由村』
ストーリーよりも、自給自足と資本主義のバランスを問いただされるように読み進めていく。パッケージとしてはもちろん小説だけれども、ついこの前の大麻村的なコミュニティに成り下がってしまう解き放たれた空間になってしまうか、宗教的に理念に突っ走って八方ふさがりになるか、「新しき村」のようにひっそりと残り続けるか・・・

「都市」と「地方」住むならどちらか。
まだできるだけ大きな都市に居たい。
いつかは地に足つけて生きれる環境を見つけたい。
西に帰るか、新しくどこかに流れ着くかはわからない。

 

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いつの間に夕暮れをむかえて、そこそこ荒れる日本海を眼下に徐行運転
深浦で行き違った橅編成のバーカウンターに並ぶ日本酒に羨望のまなざし。

 

 

鰺ヶ沢につくころには漆黒の世界
駅近で平目丼食べられるところがあれば途中下車とも考えたけれど、そもそもこの時間帯に開いている食堂少なく、しかも片道20分では間に合わない・・・
そのまま目的の夜汽車撮りに入る。

 

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木造でリゾートしらかみを降りて、巨大土偶にこんばんは。時刻表とにらめっこして陸奥森田・撫牛子とジグザグに撮っては乗り、降りては後追い。

 

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雪が思いのほか少なくて、うっすらと積もる程度
それでも適度に待ってくれているので、なんとなく冬っぽくなればと。

 

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そして、もっと降りしきる雪の中を・・・という構図も狙いたい。

またリベンジをと次はカレンダーとにらめっこ、果たして。


その日のうちに盛岡に戻るか、日曜に八戸回るか悩み・・・
折衷案で、八戸泊~朝市よって高速バスで戻ることにする。

八戸→盛岡はどうやっても18きっぷでつながらないので、
もう1日分使うかも悩みどころ。

 

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20時半に青森に到着
いつものカウンターで軽くビールを飲んで
(大将に顔色悪いと言われたが、なるほど、寒風に曝しすぎたようだ)

もうひと区間八戸駅の近くで一泊。
しっかり計算してみると、この日の運賃だけで1万円近くてほぼ元は取った。
あと4日分、どう使うかな。

'16 12/10〜11 18きっぷで北東北ローカル線めぐり(その1)

この冬は曜日周りが良くて、1月の3連休にも使えて、初日も土日から・・・
さればと3年ぶりに青春18きっぷを手に取る。

まずは初日、北東北に残る国鉄気動車を、そしてその冬景色を収めたいと思い立ち、秋田から津軽~八戸を巡るルートを考え付く。
どうしても移動時間足りないので、満席になっては困ると移動手段として「リゾートしらかみ」の指定席も確保して準備は万端

 

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眠い目をこすり北上→横手周りで秋田入り。
豪雪地帯の湯田周辺はやはりの大雪でしっかり雪景色、秋田市内に入れはさほどでも。
まずは単純往復の五能線、キハ40系2連
乗り継ぎ5分だったので席はほぼ埋まっており、唯一座れそうだったのは
連結部分の車掌席、ということでこちらに収まる。足元のペダルを踏まないよう気をつけつつ・・・

 

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視線も高くて片側しか見れないけれど、ちょっとテンションが上がる。
結局終点までをこの席で過ごす。

運転台越しの左側はずっと防風林やら住宅地でシーサイドな景色はなし。
右手に寒風山が見え始めたら久しぶりの男鹿半島に到着した。

折り返しは1時間、名物といえばもちろんなまはげであり、ゴジラ岩なわけだけれどこの時間ではどうにもならず駅周辺を散策する。

 

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街を見下ろす神社に登ってみたり、ちょっと人が集まっているマーケット(といっても月1回限定の持ち寄り商店)を覗いてみたり。

ひとつ発見は「グルメストア福島肉店」のコロッケとカツサンドがめちゃくちゃ美味しかったこと。

 

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確かに、安くはない(下町的な手軽な総菜屋だったらこの値段ではない)のだけれど、(ラーメン屋のようにひけらかすわけでもなく)控えめにこだわりを貫いている、コロッケを一つ頼むと、その書き添えもついてきた。
近所にあったら、週に1回はこのコロッケ食べてる。

 

男鹿駅を橋の上から。昔は引き込み線とかフル活用して賑わっていたのだろうと、微かに想像できる。

 

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まだ朝晩は4連とかかなり繋いだ編成が走っているようだが、駅のポスターには来年から新型車両を導入します、と。

代わり始めれば、あっという間。

 

最後に、別の機会に有名な撮影ポイントから撮ったやつ。

 

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'16 11/26〜27 酒を求めて流離う盛岡の週末(その3)

怒涛の飲み歩き、翌朝のんびりとはならない旅人たち。

朝だからの光景と、(少し遅めの)7時過ぎに神子田朝市へ。
既にピークの時間帯は過ぎて、今日の分売り切ったしそろそろと腰を上げていくおばあちゃんもちらほら。

 

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まずはお決まりだけど、朝市コーヒーを。
これをもってぐるっと回るのが、ちょっとした至福の時間だと思う。


白菜、大根、そろそろ寒締めの逞しいほうれん草
リンゴはふじ系統と金星、おやおや気が早い「はるか」も。まだ11月だったんだけれども。
どれもスーパーで買うよりも安い、そして今の野菜高の影響もさほどでもない様子。庭先野菜のおすそ分け、というと年間300日開いている中で安定的に売るものを調達してくる努力に脱帽だけど、憩いの場でもあってお年寄りの生きがいでもあるはず。

 

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さて、何も食べずでは空腹に耐えかねるので朝市ラーメンを。細く長い店内を横歩きで奥の方へ。

 

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正統派の醤油ラーメン、鶏と煮干し系の出汁に細い縮れ麺
飲み明けの胃袋を攻撃することなくすんなりと収まっていく。


この辺りは古い街並み残ってて、おもしそうだと流れで散策して、ふたつの湧水を飲み比べ。
大慈清水」はあさ開の仕込水と源流を同じくするまろやかなクセのない軟水
「青龍水」は少し硬度を感じる水でしっかりした味
至近距離だけどここまで性格違っているとはびっくり。
どちらも組合を作って地元の方々が管理している。そういえば、盛岡で水不足という話は聞いたことがない。雪解け水に地下水に、資源が豊か。


大慈寺原敬墓所も参拝する。遺言通りということらしいが、いわゆる普通のお墓で名を誇るようなシンボルはない。

盛岡って意外と有名人輩出してるのね。

 

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名残の紅葉が参道を染める。


散歩の〆は福田パンへ。

どれにしようか迷って、今回もあんバターに手を出さず。

 


朝からちょっとした盛岡新発見
意外と興味深い街じゃないか。

'16 11/26〜27 酒を求めて流離う盛岡の週末(その2)

中津川沿いを歩いて20分ほど、菊の司向かいのもっきり屋、平興商店にたどり着く。

 

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菊の司は旅宿での「熟成酒」(八幡平アスピーテラインの麓にある酒屋が菊の司はじめ各種の日本酒を手元で熟成させていて、運が良いとにやりとすごいのが出てくる)定番品だけど、今回手をのばしたのはピチピチの新酒&にごり酒系統~どれも適度に酸味が乗っていて、飲みやすい。角打ちなのでつまみは湯豆腐だったり、乾きものだけれど、4合瓶をそのまんまの値段で飲めるのでついつい・・・4人で3本あける。

 

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NHK?の取材が入ってて、でも誰かタレントがいるわけでもなくひたすらスタッフが声をかけて飲んでる様子を収めて・・・72時間張り付く例の番組?よくわからないけど、頑張って当たり障りのない会話でカメラに対峙する。


奥の本丸テーブルは常連さんと通りすがりの数人が打ち解けてこれぞの雰囲気を醸していたけれど、我々4人はここでは「団体」になってしまい、己で囲い、酒を飲む。いや、飲みすぎる。
普段もちょっと散歩がてらで行ける距離なんだけど、単騎で突っ込んでいく勇気は、まだまだでない。その前に、『とらや』の関門がある。(完全に、吉田類太田和彦路線)


さてようやく日が落ちたところで、今回のメイン、『ドゥエ マーニ』のジビエ入りコースへ。昔ながらな街並みに面した通りにあって、2階席もある・・・と思いきや1階のこのスペースだけ、というかなり小さな造り。たしかに、予約無いと入れなさそう。

 

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短角牛レバーのムースに、ハツのロースト、放牧豚のホルモン煮込み、さらに猪肉入りソースのパスタと独自路線を突っ走る組み合わせ。


普段こんなところに来ないので、定型のイタリアンって何ぞや?が率直なものいいだけど、驚き続きで、頭回して深酒防ぐ。(飲み過ぎなだけ)
盛岡、意外と奥深い街だぞ。

 

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そして〆の7軒目は『スコッチハウス』へ。
好きな人には夢の空間、序の口者も心くすぐられる世界

銘柄なんて一言添えるには畏れ多く、こんな酒お願いしますと。
塩気のある個性的なもの。イメージしたのは余市のピーティ&ソルティー12年(今はノンエイジだけど、この路線)

やってきたのは、タリスタースカイ
ピントばっちり、これ美味しい。酔舌にもわかる。

 

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背伸びしてこんな空間に慣らしつつ、板についた大人になりたい。


巨艦撃沈も散見されるようになり、盛岡ナイトは幕を下す。

でも、旅路の朝は早い。

'16 11/26〜27 酒を求めて流離う盛岡の週末(その1)

山菜ときりたんぽに通う旅宿に集ったメンバーで盛岡ナイト、下暗しで何か発見があるかもしれない。溺れて見えてくる先に。

 

正午に玉山ホルモンで口火を切る。玉山・・・すごく寒いところ、という印象のみで立ち寄ったこともなく。

支所前食堂と名乗っているが支所はどこ?の不思議な場所にある。でも確かにそういう職場の需要がないとやっていけなさそうな場所ではある。

 

すんなりと通されたが、5分と経たず列ができる。やっぱり人気店らしい。

 

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ホルモン鍋を4人前、どーんとキャベツの山が目の前に。

 

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火を通して10分・・・15分・・・
ようやく標高が下がってきて食べ頃に。
辛味噌味でがっつりニンニクが利いたスープでもちろんモツの臭味は微塵もない。ぐつぐつ煮立つ横にはビール!


もつ鍋は一人前650円で、ご飯とビールを足しても1,000円ぐらい。こういういい方はどうかと思うが、コスパかなり良い。

いや訂正、わざわざ足を運ぶ価値がある!


食べきることには早40分ほどが経過・・・大半のお客が鍋をつつくものだから、回転はかなり鈍い。待ちもまだちらほら。
なんだろう、時間の感覚が他の行列店とも違う。捌きを優先するなら、厨房である程度火を通せは1.5倍のお客を受け入れられそうな気もする。
それでも、このペース。
そんなもので、ちょうどいい。

 

 

市内に戻って、行きつく先はお酒の香りがするところ。


べアレンビールとあさ開、五枚橋ワイナリーを巡って盛岡の地酒を一通り。

 

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べアレンでは試飲に飽き足らず、アルトやケルシュを追加購入する。
クオリティは高いと思う。古巣とはものづくりか、マーケティングかで揉めたのか?
べアレンの缶ビールはみたことがない。全国に販路広げるほどロット作れないのかもしれないが、もっと有名になりそうな気がする。
常陸野ネストみたいに全国区に・・・ってあれもいつも間にか缶ビールが出ていたわけだけれども。

 

自分はフルーツ系が気になって、イングリッシュサイダーとか洋梨のに手をのばそうとするも、旅の先輩に邪道たる視線を浴びて・・・こんどスーパーで買ってのもっと。


五枚橋は昨年ぐらいまでは割とバンバン試飲させてくれていたのに、今回は普通の売店な感じで、忙しかったか方針転換になってしまったのか。もっとも、飲むこと前提でつれてくるなということかもしれない。


一番美味しいと思うのは夏場に出るシードル+梅果汁のお酒。確か現地と菜園の川徳で週末に売るかどうかぐらいのプロトタイプ的な感じだけれど、飲み飽きせず、独り一晩で開けてしまった覚えが。(後半、もうろうとしている)

 

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このあたりで15時を回ってきたので県外組の宿へ荷物と車を置きに。
合間に出て来たのは鳥飼と「洋酒ケーキ」・・・南蛮へのあこがれ感を感じさせるパッケージ、中身はカステラのラム酒漬けといったところか。
酒飲んでる流れ抜きにしても、素朴で美味しい。蒸留酒をショットで飲みつつこれはあり。
ちなみに、広島県の内陸部のご当地フードらしい。
意外に戦後、というか20世紀後半生まれだけど、でももう半世紀たってて、昔は洋酒高かったことからしても、ぴったりなちょっと背伸びしたごちそうなのかも。(特に昔は輸入のウィスキーが高くて高級品で・・・うーん、ドンキで安いよ今はと実感つかめない。しいて言えば、国際空港の免税店で、仰々しくシーバス並ぶのみておやおやと)

さて、ひと休みの後にまだ明るいながら更に繰り出す。

'16 11/19 東京散歩、さいたまトリエンナーレへ(その2)

岩槻駅に戻って裏手にある東玉社員寮のアーティストインレジデンスにも立ち寄る。6畳一間の簡素なたぶん昔ながらの寮跡地でこれぐらいのスペースがアートイベントにいいのだろう、山形でも土湯温泉でもみてきた箱

壁にぶつかる度に「私は幸せです」と発するルンバに慄きつつ、機械に諭される自分が悔しくも、やっぱりこういう社会問題投げかけ的なアート作品に惹かれてしまうのです。

 

しっかりみてると結構な時間になっていたので武蔵浦和駅周辺をささっと流しみることに。

 

アイガルス・ビクシェ

『さいたまビジネスマン』

 

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この芸術祭の象徴的な存在になっている作品で、確か私もこれを新聞記事でみて足が向いたわけだが…

よく見ると随所にへばりついている蜘蛛と蝿が気になってしかたがない。

それさえ気にならないほど寛いでいる、という解釈も?やはり疑問に感じてしまう。なんだろう、足を伸ばして大局的にたっても日本人のビジネスマンに張り付いている強迫観念…のように頭に残る。

 

最後は近くのこちらも旧社宅を活用した作品群を。だいぶ手を加えてる作品も多い。

障子で障子に描いた絵を〆に。

 

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全体的に作品が散らばってる割に、なんだろ、惹きつけられて時間を忘れることはなく淡々と。「なぜ埼玉?」を意識しすぎるあまりピンとこない作品がちらほら。

だから、なぜさいたま市エリアでイベントを開く必要があったのか?横浜への対抗心?街に根ざした文化や顕著な歴史も薄い中で、何を目指したのか釈然としないまま。

 

***

今回の宿はこちら。

 

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直前に取ったので有名どころのゲストハウスを取れるわけもなく、大箱系のサクラホテルグループも満室、普通のビジネスホテルだと5桁行きでカプセルよりましとこちらの新興勢力に。

 

結論、ミスった。

 

カギがないのはまだしも、出来立てなのに随所にに清潔感がない。デザイン性でなくコストカットでのトタン板仕様が丸出しで、いまはインバウンドと景気そこそこだから旅行客でそこそこ回せそうだけと世相が暗転すると一気に貧困ビジネスとか、現代の山谷とか、そんなアイコンになりそうな…

 

ベッドも荷物置く鍵もなく、スタッフも最小限で回してて、中国語対応必要とはいえ、日本語力に疑問あるフロント1人ではちょっと無理がある。

しかも、運営会社が「わけあり本舗」っていうのは、なんだろう、ちょっとした悪い冗談のような気がしてならない。

 

東京の宿不足は深刻なり。