夏の山を目指す旅がひと段落した8月末~9月はおとなしく近場を巡っていた。
秋は東北とか新潟旅がほぼ固まりつつあり、何より夏までの旅路でボディブローのように財布が痛めつけられていたからに他ならない。
大阪から近くで見どころある場所といえば、即ち京都
集め始めた御朱印も、京都の主要なポイントを押さえておいた方が箔がつくかもしれない(何かに追われているわけでもなく、ただ、心落ち着けたスタンプラリー的感覚だが)
歩き回る旅は得意とするところ。
8/27 平安神宮~祇園
9/2 仁和寺・御堂八十八か所
9/3 稲荷山~国立博物館
9/18 宇治・平等院鳳凰堂
その後も、叡電エリアとか上賀茂とかちょくちょく
1日使うことはあまりなく、思いつきでサクッと。
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京都へのアクセスは基本的に京阪特急を使っている。
早いのは新快速だが、片道400円レベルで京阪8000系での移動は贅沢というほかない。リクライニングこそしないが、はっきり言ってJR東日本のグリーン車と引けを取らない。「エレガントサルーン」の名に違わない。ダブルデッカーの上階で景色を見ながら向かい、帰りは揺れが少ない下の階で夢見心地に帰る。
初回は祇園エリアで、とりあえず名前に興味を持っての平安神宮へ。
四条で降りて向かうが、まだ残暑厳しい。バス乗り場が誘惑してくるが、大阪からここまで40キロ以上、キロ10円で移動してきてここから2キロもない道のり、230円は高いと言い聞かせ(結局のところ、コンビニでお茶1本買ったら意味がない忍耐だが)ロームシアターなるちょっと洒落た建築物のある辺りにたどり着く。ここから左に曲がれば平安神宮だが・・・
この時点から、少し期待外れ。歴史に裏打ちされた感がない、いうなればのっぺりとした建物しかない。慌てて検索。そもそも神社になったのが120年前(これはいい、ってか平安京を復元したものだから平安神宮なのか・・・予習しないスタンスがたまに引く外れくじとはこのことである)、上物は放火されて復元したの1980年頃とは。検索して起源を確認して、門をくぐって合点行く。
せっかく来たので参拝はしておき、御朱印も頂戴してそそくさと。
花の季節は庭園がきれいそう。菖蒲の春先か、混んでるの覚悟の11月紅葉に期待して再訪・・・するかな。
〆の立ち飲み場所は決めているので、そこに向けて南下を開始する。
でも、既に時刻は16時近い。もろもろ閉まる時間でもあるような・・・
途中、ちょっとした写真美術館とかもあったけど、作品が…アートというか記号化された何かというところまで抽象化されていて難解な…率直に言えば、全くわけがわからない。
八坂神社を目指しつつ、住宅地の中にあった粟田神社への坂を踏みしめる。
調べたら旅立ち守護ということなので。
小高い丘の上にある感じで、西日の逆光ではあるけれど京都市街が見渡せた。本堂はそこまで大きな造りではない。地域の祭りの準備?か何かで人が集まっており、宴会して余ったと思しきドライアイスが手水舎に投げられ、結構面白い光景に。
御朱印は、「京 粟田口」と墨書にて。
旅の祈りより、刀の神様の方が人気になっている様子だった。