岩手から旅日記・大阪編

週末、東北をあちらこちら。→17年春から大阪へ。さらに名古屋

高速バス乗車記録 三ツ星街道バス 金沢→高山

2018年3月11日
3つ星街道バス
金沢駅東口8:30 → 9:32五箇山上梨
五箇山上梨10:28 → 11:30白川郷
白川郷13:30 → 14:23高山(ひだホテルプラザ前)

JRバス西日本 運行便

 

18きっぷで北陸土日旅
雪の残る白川郷を目指して移動手段を考える。高山に抜けるとすると、北陸鉄道の高速バス使って白川郷で途中下車するのか、ちょっと五箇山にも寄ってみたいと欲を出して行くと…
回り込めるバスは高岡発着で金沢からは3セク移動で18きっぷを使えない。トータルだと6,000円くらいかかってしまう。落ち着いた先は、JRの定期観光バス、五箇山白川郷に寄って高山まで5,000円ならば、通常の高速バス+500円で五箇山に寄れる計算になる。
どのみち、この手の観光バスはあまり使う人いないと思い込んで、のんびりいこうと。

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***

 

ゲストハウスのオーナーと話し込んで、時間ぎりぎりに金沢駅に。
すでに乗車が始まってるが…予想以上にかなり乗っている。
そして、大半が高山を2時間散策したのちに金沢に戻るプランのよう。
北鉄バスで高山往復すると6,000円を超えるので、単純往復でもとがとれる、かつ、高山から東京はアクセスが良くないので金沢に戻って新幹線で帰京するルートも多いよう。電車の時間をドライバーも確認していた。

ガイドも乗り込んで、乗客29人で金沢を発車。若干寝不足だったので最後尾に陣取ってリクライニングを倒す。

車両は古参99年式の三菱車、社番で検索するとなにわナンバーであちこち走っていた画像がヒットする。
大阪-金沢線も続々とグラン昼特急に切り替わっており、この観光路線が最後の活躍場所かもしれない。

車内は後部トイレ付きの11列シート、定員40名の中距離仕様になっている。確かにシートはやや古さを感じるが、さすがはJRバスと言うべきか快適性は新車と大差ない。

厳密には定期観光バスというべき路線なので、終始解説が入る。倶利伽羅峠のこと、右手奥にうっすらと見える立山連峰のこと。

 

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冬ももう終わりが近い。スッキリとした晴天が広がるなか、前月に問題発生の福光インターも何事なく通過して東海北陸道の長大トンネルに突入する。
これで、眩しさがなくなり多少の眠りにつく。

五箇山インターで一般道へ。

 

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菅沼の世界遺産集落は速度落として車窓から。点在してるとは…調べてなかったのが正直なところ。
高岡ルートで途中下車とか中途半端なプランにしなくて良かった。
5分ほど進んだ上梨にある旧村上家で1回目の観光休憩に。


***

 

全員の着席を確認したところで予定より少し早いが出発する。

来た道を戻り、五箇山インターから東海北陸道に復帰する。再び長い長いトンネルを走る。車内の解説は五箇山白川郷の合掌造りの違いについて。前者が今とほぼ同じ家族単位での住まいだった(人口を抑制するため次男以降は結婚できない厳しい世界だったようだが)のに対して、後者は親族まとめて生活し、養蚕工場も兼ねたような大規模な住居だったことなどなど。

 

 

長い下り坂をすぎると白川郷へ。観光バス駐車場の手前、予め確保されていたロット(どうやら定期観光バスの専用エリアと思われる)に停車して、ガイドに引率されて橋を渡ったところで解散となる。

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***

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2時間半、隅々まで歩き回り、かなり美味しい中華そばを探し当てて満足の散策を終えてバスへ戻る。ここから目的地の高山まで、ダイヤ上ではちょうど1時間とっている。

前方モニターでは白川郷についてのDVDが放映されていたが、一番後ろで遠く開き直って寝ていたのであまり記憶がない。高速を出た辺りで目を覚ます。

市街地に入りつつ、高山でまでの人数確認が、つまるところ29人のうち、1人利用だった3人が高山まで。2人以上で乗っていた26人が金沢に戻るという対照的な結果に。

移動手段と捉えるか、バスツアーと捉えるか、はっきり分かれたのは興味深い。確かに、金沢市内は割とコンパクトで1日ちょっとあれば大体の見所には行ける。土日旅でも金沢1日、翌日は高山まで出かけて遅めの新幹線で戻るルートも駆け足だが悪くない。

 

到着地が意外と駅から離れていて、銭湯と酒蔵目指してかつがつ歩いて街中へ。

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関西桜めぐり③ 4/1 京都高台寺の枝垂れ桜へ

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大阪、和歌山、神戸と巡って、京都の桜も見に行きたい。混雑は必至なので午前中に絞り込んで、エリアを考える。

 

バスは使わずに、大阪から直接アクセスできる範囲が良さそう。

西か東か迷いつつ、高台寺知恩院に絞り込む。今回は阪急で河原町からのスタート

 

8時半に鴨川を渡る。

祇園への四条通もスイスイと歩けるぐらいに空いている。八坂神社に行き当たってから右に折れて住宅地を進めば高台寺への階段に行きつく。

登りぎわに苔に輝く椿の花あり。誰か置いただろ?というぐらいに見事な取り合わせ。レンズを向ける先客数人で帰りにと諦めたが、その折にはすでになく。

 

 

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9時ちょっと過ぎに到着したら、やっぱりそれなりに行列が。600円を払ってまずは、バッテラ展なるものをみる。作家とかよくわからないのだけど、なかなか迫力ある構図で、見応えあり。桜の寺院とのマッチングは?のまま。

 

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方丈庭園のしだれ桜へ。

今日のいちばんの目的地はこちら。

窓からの定番構図をおさえるため、列に並ぶ。

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でも、石の波紋と合わせて全景で楽しむほうが良い。

しだれ桜は満開といいつつ、少しピークは過ぎている。今日までは!楽しめるかなというレベル。

窓の列は絶えないけど、腰を下ろして眺めるぐらいの余裕はあってこれぐらいの混雑なら全然いい。

(秋の瑠璃光院がちょっとしたトラウマである)

 

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高台寺本来の見どころ、豊臣秀吉ゆかりの建物もひと通り。

開山堂は内部の意匠が細かく、美しい。天井にしばし見とれる。

外国人に向けての英語ガイドを拾い、足りない知識を補完する。

撮影禁止だったから画像は残ってないけど、とっておきは焼き付けるのも大事だなと。

ねねの霊廟へと登り、その先の茶室まで行き着く。まだ、侘び寂びというか、質素の味わいを噛みしめるほどには人間深まっていないが、何となく心落ち着くのはわかる。

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竹林を抜けて外に出る。

写真だと、結構新緑感がでてくる。

 

 

まだ10時過ぎだが、朝から何も食べていないのでお菓子を。

ちょっと円山公園寄りに戻ったところの「洛匠」へ入る。まだ1回転目が出ないところだったので、巨大な錦鯉を眺めつつ少し待つ。

 

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抹茶と草わらび餅をいただく。

この前の金沢でも感じたんだが、抹茶はどう器を抱えて飲めばよいのなら?

茶道をしっかり学びたいとは思わないが、それなりに日本通な外国人から冷笑されない程度には、知っておきたいと。

とりあえず、両手で。添え方はよくわからない。

 

草わらびがめちゃくちゃ美味しくて、お土産にもと思ったが…日持ち一両日と聞いて断念する。同じものをまたおやつでは、ちょっと面白味がない。

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円山公園のしだれ桜、まさかのすでに散り始め…

周りのソメイヨシノ中心にした並木道はそれなりにまだ満開と言える感じだけど、これは2週間早いらしい。宴会モードにはなっているが、みんなドタバタ前倒しで集まったんだろうと色々考える。

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その先の知恩院は門の前まさに今が満開!という状況でみな競い合ってシャッターを切る。バリバリ順光で門の黒と折り合いがつきにくいので、潔く桜だけを切り取ってみたり(これはなかなかいい感じ)、舞う花びらを追っかけてみたり(こっちは存在感が全く感じられず失敗)

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本殿を工事中の境内を一番上まで行き、折り返して仮本殿に参拝する。奥に方丈庭園の入口があったが、桜は散り始めとあったのでそこに払っていくのも外すとがっかりなので…今回はやめておく。新緑の頃に、出直してみようか。

 

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夏に時間切れで頂けなかった八坂神社の御朱印を手に入れて、昼で賑わう祇園界隈へ。ここでお昼はやっぱり敷居が高すぎる。鴨川沿いのお手軽ランチに落ち着きて、サクッと大阪に戻り月曜に備える。

 

 

 

関西桜めぐり② 大阪の夜桜と須磨浦公園

続いては夜桜も交えつつ。

 

③大阪/毛馬桜ノ宮公園

大阪城で観桜ナイターあると聞き、そちらを目指すがあまりの混雑に入り口で断念(三脚抱えて入れる場所ではない。そこはカップル集うテーマ―パーク)


ちょっと北側にあるこの公園で幻想的な構図を狙ってみる。

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背景のドンキホーテや、諸々ネオン輝く建物がある意味都会的・不躾な意味では幻想的だが、そちらには背を向けて、夜景としての桜を。

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④兵庫/須磨浦公園

姫路城は遠いので、三宮からもそう遠くないこちらに。
桜のシーズンは特急も臨時停車
混んではいるが、1か所に集中しないので人酔いするほどではない。
麓のほうは一本桜や、壮大な並木道があるわけではなく、散歩しつつ、シートを敷いて飲みつつ、適度に楽しめる空間かと。電線にさえぎられまくりだが、山陽電車と1枚

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鉢伏山を登っていく。標高200メートルちょっとなので、ちょっとしたハイキング、登山靴を要するほどでもない。30分ほどで山頂についてしまう。

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満開のバックには神戸市街地と、みごとなコントラストなんだけど、強い日差しもあり写真では桜の白がコンクリートに溶け込んでしまい、なかなかバランスが取れない。

 

播磨の国へは歩いてもすぐなのだけど、リフトからの桜が綺麗ということで、400円払って空中散歩

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対岸の桜並木が輝いている。その裏手には明石海峡大橋も。

 

このまま全山縦走できる時間でも装備でも体力でもないので、となりの鉄拐山から須磨に下る。

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関西桜めぐり① 和歌山エリア

関西へやってきてそろそろ1年
去年の桜は、関西終わり、東北はまだの頃。東北1年目に2回楽しめた清算を済ませた。予想外に早い満開、慌てて追いかける。

 

遅れ遅れの記録タイムラインだと、紅葉の頃に桜を載せる事態になりかねない
(むしろ、新緑の頃に、紅葉が濃厚になっている)
時空を飛ばして、桜の部分だけ、書いておく。

 

まずは、五月雨式にポイント軸で

①和歌山/有田川町鉄道公園

 

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有田鉄道の金屋口駅周辺を残し、一部の車両を保存しながら少しずつ朽ちていくという、割とありがちな観光施設
ちょうど春休みゆえ、弁当を広げる親子を横目にみつつ、線路にレンズを向ける。満開からちょうど散りはじめに差し掛かり、ほんの少し舞う花びらを追うが、存在感は薄い・・・

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もう動けないらしいが・・・キハ58も現存

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これぞレールバスもあり。

蒸気で動かない蒸気機関車の待機場所もこちら。

 

②和歌山/根来寺

和歌山近郊の名所、日本最大の多宝塔があるが、こちらは入場料かかるエリアなので今回はパス
門前町エリアの桜を中心に。

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みかん畑と桜並木が隣り合うのはさすが和歌山というべきか。

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ソメイヨシノあり、しだれあり、山には自生するヤマザクラありと楽しめました。そういえば、運転中で写真に残すわけにはいかなかったが、何気に一番美しいと思ったのは阪和道で紀ノ川から泉南に抜ける峠道
山桜が埋め尽くし、その密度がすごい。
吉野の千本桜ってこんな感じなのかな?もしかして引けを取らないレベルかもしれない。

9/3 残暑の京都散歩③ 早朝の稲荷山登拝へ

仁和寺を登った翌朝は対角線側、稲荷山に登ってみることに。
伏見稲荷の鳥居の写真を撮るなら、混みだす前に行くしかないだろうと。何より少しでも涼しい方が体力的にも楽である。

朝最初の京阪特急で一気に京都方面へ。途中で乗り換えて7時半に伏見稲荷駅に到着した。八ッ橋やらちりめんやら、いかにも京都な土産物屋がたくさんあるけどまだシャッターを下ろしている時間。空いてはいるけど、思っていたよりも人がいる。

 

 

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鳥居は逆光だったので裏側から。本殿に参拝を済ませるが、御朱印所はまだ開いていないので山の上を目指す。

千本鳥居まではすぐだった。
定番の構図をおさえてとりあえず目的の一つをクリアする。

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帰り、下って行ったときにはごった返してて人がいない瞬間を収めるのはかなり苦労しそうな状態に。切り取ろうと待機するカメラマンも列をなし。

ここから先が九十九折で長い。登山道というほど険しい道ではないのだけど、とにかく鳥居だらけの道で、赤が濃いか褪せているかのコントラストしかない感じ。時折、社殿や売店あるも、まだ始まっていない。

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木漏れ日に輝くバイクが少し、美しかった。

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30分ほど登って四つ辻に到着、ここからの京都の眺めは確かに良い。斜めに順光でちょうどいい。分岐した神社からは一段上の眺望が得られるのかと外国人に続いて登ってみるが、全くなく。とぼとぼ下って登りかえす。

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時計回りにトレイルを進める。

5分ほど進んだ社務所で稲荷山の御朱印頂けるとあったが、開くのが9時なので先に登ってしまうことにする。汗が噴き出す。この時間でも蒸し暑かった。

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稲荷山の山頂も、景色というよりは神社のパワースポット感を楽しみましょう的な場所、奉納された小さな鳥居が折り重なって、夕暮れ時に来たらちょっと怖いかも。


稲荷山と伏見稲荷大社、それぞれに御朱印を頂く。スタート地点に戻りまだ10時ということでもう少し歩いてみる。道沿いに北上していって、三十三間堂の横を抜ける。入場料高そうだし、ままそのうち行くと思ってスルーした。ちょっと後悔している。

 

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代わりに休憩がてら(冷房にあたりたくて)京都国立博物館へ。本館は閉鎖中でこれぞ現代美術館なつくりの知新館のほうに。中の展示は確かにすごそうなんだけど、知識がなさすぎてただただすごいと思うのみ・・・
企画展示の登竜門、なるほどポケモンと。

裏手の豊国神社にもよってみる。国宝の唐門は率直に美しい。香取神宮の本殿に惹かれたのと同じ。歴史裏打ちの重厚感ある黒が好みのようだ。

 

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帰りものんびり京阪で。さすがに歩き疲れてがっつり昼寝で回復する。
立ち飲みで日本酒、のんびりとした週末を終える。

 

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9/2 残暑の京都散歩② 仁和寺のお遍路ハイキングへ

京都を巡る秋、まだ暑い日々
土曜日の昼下がり、上司に連れられて88か所を歩く。

 

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北西のほう、花園駅に集合
少し早く着きすぎて、謎の果物売り(いきなり話しかけてきて、高そうなマスカットを紹介してくる。新手の何かか?)をかわしつつしばし待つ。

駅のコンビニでサンドイッチを買って、仁和寺へ。
印象はあまりない。あるとすれば、徒然草の「仁和寺にある法師」の件


そしてその目的地たる岩清水八幡宮はここからだいぶ離れた場所だったのかと。この折に検索して初めて知る。ほどほどに暖かくなってきたこのタイミングで出かけてみるのもいいかもしれないなと。

やっぱり路面電車嵐電の踏切を渡って、すこし歩いて仁和寺にたどり着く。
壁の五本線は最高の格式を示すらしい。

 

 

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庭園や桜も美しいらしいのだけど(時期的にはこの3か月前まで、新緑の頃がやっぱりいいのかなと)、目的地はその先なので五重塔も少し見上げて1枚撮る程度で足早に(私が急いでいるわけではなく、上司の歩くスピードが速すぎるのだ)

 

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裏山にあたる成就山に88か所のお堂があって、そこを参ることでという富士塚のような発想、でも旅行が一世一代だったころはひとつ貴重な旅先だったのかもしれない。距離感やスケールも模してあるのかと一瞬期待したけど、そもそも地理的な位置関係が保たれているわけではない。ハイキングコースのちょっとした平坦地にお堂を立てているわけで。

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それでも結構登ると、小高い丘、というには高すぎるぐらいの場所には登りつく。小さな山でも、視界が開けるとスカッと心晴れて踊るものだ。

山頂は48番の西林寺に。裏手にベンチがあるけど、蜂の巣近くにありとここで休んではならぬらしい。少し下ったところに京都市街地を一望できる展望コースあり。こちらのベンチで食事休憩を。
やっぱりまだまだ暑かった。噴出した汗の分、水を飲む。

 

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蝉の声は落ち着き出していた。雲もちょっと秋っぽい。

ここからは下りがメイン、ちょっとした鎖場というアクセントもありつつ、1時間半ぐらいでこのアトラクションを「結願」する。
どれもお堂は朽ちていないまでも、しっかり管理が行き届いているとはいい難く、それなりの古さは否めない。それでも、昔の人々が憧れと願いを込めて作った道は歴史ある京都ならではと。富士山は遠い。少し近いけど誰しもが歩きとおせない88か所を手の届くところに。切実な願いも重なる。

 

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そういえば、大阪に降り立った4月の頃、本気で88か所を巡ろうとしていくつかガイドブックを買った。結局のところ、あちこち歩いてばかりで四国は2度しか足を踏み入れず、この先もスタートする見通しさえ立たないのだけれども、人生のうちに途切れ途切れ、目指す旅路として秘めておくのもありかもしれない。


汗を書いたら水分補給と。中心街に戻って、ハッピーアワーで1杯200円足らず(缶ビールを買うより安い!)の生を流し込んで、プラスマイナスゼロの一日を終える。こんな社内営業なら、いいよね。

8/27 残暑の京都散歩① 平安神宮から立ち飲みへ(その2)

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粟田神社を下りてきた時点で16:15頃、陽はまだ高いが諸々の施設は閉まりはじめる時間だ。出発が遅かったことを悔やむ。飲み始めの時間から逆算していたに過ぎず、あと1時間でも早く歩き始めていれば良かったのだ。

知恩院も16時で受付終了、今回はやむなく素通りする。そのまま円山公園へ。落武者的犬回し(?)なちょっと良くわからない大道芸をやっていた。足を止める人もまばら。

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八坂神社は観光客のピークが過ぎて少し落ち着いた佇まい。ほとんど並ばずに参拝できた・・・のだか、御朱印の受け付けはこれまた16時で終了していた。京都は朝早く、夕も早い。わかっていたことだが、ちょっとミスが続く。

 

気を取り直して、ここが今回の目的地だった祇園の立ち飲み「レボリューションブックス」へ。夏前にかったdancyuに載ってて気になったから。だし、なんとなく敷居が高そうな街・京都でも立ち飲みなら何とか滑り込めると思ったわけ(実際はその後も何軒か行ったけど、普段の大阪北側と何ら変わらないと感じ始めている。要するに、敷居の高いところに行かなければよいのか、はたまた、まだ本質を撫でるにはいたっていないのか)

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階段を上って店内へ。コの字カウンターのちょうど入口のところに空きがあった。いいタイミングで滑り込めたものだ。本には目もくれず、飲み始める。

 

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雑誌のままに、まずは豚皿を注文する。日本酒があうとは思えないので、無難にビールを並行して。完全に、二郎系ラーメンの豚、その皿。でも、脂の重さはなくて食べやすい。そういう意味では、二郎ではない。あれ、肉だと主張してなんぼ、ニンニクは要するに臭味取りだもの。
ちょうど17時を迎える頃になって、夜メニューへと切り替わる。

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ここからは、「早」→「夜」に注目してねと。焼いたり揚げたり、角打ちから居酒屋へ。

 

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隣の人が頼んだものにつられてみる、牡蠣のソテー
旬というよりは、まだまだはしりのものだけれど。ハイボールに切り替えてちょうどいい。ただ、あくせく歩きすぎて、回るのが早かった(もしくは、週末休まずに旅を続けていたものだから、夏バテのごとく体力が低下していた)ために・・・元気なうちに切り上げる選択をする。

 

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もう一つ目的もあり、ちょうど1週間前に走り始めた京阪特急のプレミアムカーに乗ってみたいと。運賃より実質高い金額を払うわけで、どれほどの価値があるかとものは試し。

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結論から言えば、JALのクラスJみたいなもので、ちょっと背伸びしてみたくてやってみたけど、短い時間なら必要?という程度
座れても7人掛けなロングシートか、倍払ってこのプレミアムならありかもしれない。たまに使うと思う。
でも、普通席が立派過ぎる。座れるなら、倍の回数京都に行く。

ちょっと背伸びした社会見学は、酔い覚ましの転寝に過ぎず。

8/27 残暑の京都散歩① 平安神宮から立ち飲みへ(その1)

夏の山を目指す旅がひと段落した8月末~9月はおとなしく近場を巡っていた。
秋は東北とか新潟旅がほぼ固まりつつあり、何より夏までの旅路でボディブローのように財布が痛めつけられていたからに他ならない。

大阪から近くで見どころある場所といえば、即ち京都
集め始めた御朱印も、京都の主要なポイントを押さえておいた方が箔がつくかもしれない(何かに追われているわけでもなく、ただ、心落ち着けたスタンプラリー的感覚だが)
歩き回る旅は得意とするところ。

8/27 平安神宮祇園
9/2 仁和寺・御堂八十八か所
9/3 稲荷山~国立博物館
9/18 宇治・平等院鳳凰堂

その後も、叡電エリアとか上賀茂とかちょくちょく
1日使うことはあまりなく、思いつきでサクッと。


***

京都へのアクセスは基本的に京阪特急を使っている。
早いのは新快速だが、片道400円レベルで京阪8000系での移動は贅沢というほかない。リクライニングこそしないが、はっきり言ってJR東日本グリーン車と引けを取らない。「エレガントサルーン」の名に違わない。ダブルデッカーの上階で景色を見ながら向かい、帰りは揺れが少ない下の階で夢見心地に帰る。

初回は祇園エリアで、とりあえず名前に興味を持っての平安神宮へ。
四条で降りて向かうが、まだ残暑厳しい。バス乗り場が誘惑してくるが、大阪からここまで40キロ以上、キロ10円で移動してきてここから2キロもない道のり、230円は高いと言い聞かせ(結局のところ、コンビニでお茶1本買ったら意味がない忍耐だが)ロームシアターなるちょっと洒落た建築物のある辺りにたどり着く。ここから左に曲がれば平安神宮だが・・・

 

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この時点から、少し期待外れ。歴史に裏打ちされた感がない、いうなればのっぺりとした建物しかない。慌てて検索。そもそも神社になったのが120年前(これはいい、ってか平安京を復元したものだから平安神宮なのか・・・予習しないスタンスがたまに引く外れくじとはこのことである)、上物は放火されて復元したの1980年頃とは。検索して起源を確認して、門をくぐって合点行く。

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せっかく来たので参拝はしておき、御朱印も頂戴してそそくさと。
花の季節は庭園がきれいそう。菖蒲の春先か、混んでるの覚悟の11月紅葉に期待して再訪・・・するかな。


〆の立ち飲み場所は決めているので、そこに向けて南下を開始する。
でも、既に時刻は16時近い。もろもろ閉まる時間でもあるような・・・

途中、ちょっとした写真美術館とかもあったけど、作品が…アートというか記号化された何かというところまで抽象化されていて難解な…率直に言えば、全くわけがわからない。

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八坂神社を目指しつつ、住宅地の中にあった粟田神社への坂を踏みしめる。

 

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調べたら旅立ち守護ということなので。
小高い丘の上にある感じで、西日の逆光ではあるけれど京都市街が見渡せた。本堂はそこまで大きな造りではない。地域の祭りの準備?か何かで人が集まっており、宴会して余ったと思しきドライアイスが手水舎に投げられ、結構面白い光景に。

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御朱印は、「京 粟田口」と墨書にて。
旅の祈りより、刀の神様の方が人気になっている様子だった。

8/19〜20 高原の夏合宿、上高地へ(その3)

嘉門次小屋、名物は岩魚の塩焼き
ということらしい。登る人としてはまだまだ調べというか、アルプスへの探求心が足りないのだろう。今日は、観る人歩く人ゆえ。そうごまかす。

ため池に泳がせている岩魚を次々と捌いて囲炉裏にぐるっと。これは壮観
でも、1匹1,000円は高い。山の食事だから仕方ない・・・そう考えていたわけだが、頭から全部食べられるほろほろの岩魚が最高!どうやったら炭火で焼くだけでここまで均一に、絶妙に焼き上げることができるのやら。

 

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いうなれば、岩魚以外は下界にあったら続けられないレベルだけど、名物があるっていいよね。山のゆるさと厳しさ、独特の戒律を解するものとただの観光客、その軋轢が諸々の口コミを呼ぶのでしょう。

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さて、奥宮に戻って明神池へ足を踏み入れる。
狭い行き止まりの道ながら、なかなかフォトジェニックな風景が広がる。

 
日光が少し弱めでホワイトバランスに苦労する。それでもこちらはまずまず撮れたのではないかと。少々人工物や、もっといえば文字が入っている写真が得意、それはつまり、まだまだ洞察と発見を切り取る力が及ばないということなのかもしれないが・・・

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結局、桟橋と舟を絡めて1枚、これが一番良かったかな?

 

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復路は左岸の登山道的な色合いが濃い(涸沢カールへのアクセスルート)側で戻る。何でもない川岸に石が積み上げられててなんちゃって賽の河原状態に。みんな面白がって積んでくのかな・・・よくわからない・・・

 

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山を下るまで多少時間があり、行列にならんでりんごソフトを。やっぱり夏でした。スイーツ買うか、いつも躊躇してしまうんだけど、結局2日連続でソフトクリームを手にしている辺り、意志が弱いのか、単に甘いもの好きでよくわからない。再びタクシーの列に並び駐車場へ戻る。土日で(陸路)行くには一番奥地で、のんびりできるいい目的地だと思いつつ、やっぱりその先・登山の起点として活用できるようになりたい。まだまだ遠い目標ではあるけれど。

 

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帰りも車で一路5時間の道のり。高山への寄り道は東海北陸道の赤いラインをみて即座に諦める。夕方まで長くなることはあっても、短くなるわけはないだろうと。行きとおなじくひるがの高原でひと休み、というか渋滞に向けてのマインドセット。2車線だからやっぱり混む。途中、下道かと思うぐらい。走って止まって少し進む、繰り返す。結局渋滞を抜けたのは郡上八幡あたりか。ここも気になる街のひとつ。

渋滞と休憩もあり、新大阪に帰ってきたのは22時過ぎ
土日を最大限活用した旅路だった。夏の長野、2018年も。

8/19〜20 高原の夏合宿、上高地へ(その2)

朝の散歩は、5時出発

 

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朝霧留まる上高地(山の上から見ると、雲海なのかもしれない)
大正池までは距離感良くわからないが向かうことに。行きはバスセンターからタクシーで。1000円ぐらいかかっており、結構な距離があることを思い知る。旅先について調べない癖がついている。好奇心のままに、なのか、単に旅が日常化してしまった結果なのか。プランニングが楽しい、という感覚も少しずつ忘れつつある気がする。その意味では、純粋な好奇心は失いつつあるのかもしれない。・・・だいぶ逸れた。

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タクシーを降りる頃、東京名古屋大阪からの高速バスと次々にスライドする。
スキーバスのようなダイヤだが、これが足としては一番よいのかな。大阪からは3列と4列があるらしい。その場で調べた。秋まで週末は完全満席だった。穂高への道は遠い。

大正池のほとりへ。だか、完全ホワイトアウト

 

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そのままじっと待つ。明るくなるにつれて、確かに遠くのものが見えるようになる。白い世界に浮かぶように。

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1時間ほど粘ったが、最後まですっきりとした景色にはならず。
雨よりは良かったと思うしかない。

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8時の朝食へ向けて、割と急ぎ足で戻る。やっぱり歩くと3キロぐらいあった。

 

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ずっとずっと朝霧の中だったが、帝国ホテルのあたりで一気に清々しい晴天になる。振り返ると焼岳の雄姿が。(こちらは日帰りできるらしい。手始めに・・・いや、せっかく上高地まできたら穂高だよな・・・と、イメージは止めどなく)
河童橋あたりもまだ人が少ないので清々しい感じ。やっぱりここはリゾートなんだ。

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朝食は奇をてらっておでん定食にする。どのみち、この立地&業態だとパウチ品なのはわかっているが、やっぱりそれなりに冷え込んだ朝なので、こう温まるのも悪くない。
荷物をまとめて、チェックアウトしてから明神池を目指してハイキング

 

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清らかな水にキノコに、足が止まる。カメラマンそれぞれに(腕に比例するところはありそうだが)構図のとりかた違っており・・・最下層に近い人間はこんな感じになります。

 

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1時間半ほど歩いてようやく穂高神社の奥宮へ。予約の嘉門次小屋(11時半)までは少しあるので先に参拝を済ませる。そしてまた、御朱印帳を忘れる。奈良はすぐに行ける、ここは痛いミスだ。山の人らしく、山の安全をお祈りする。