西安駅からのバスはターミナル的な場所ではなく、路肩の降車エリアみたいなところに到着したのでチケット売り場まで広大な駐車場を跨いで結構歩く。案内は特にないけど、人の流れに任せて進んでいく。
10分ほど歩いて巨大なオフィスに到着する。8時半のオープン少し前だが徐々にチケット販売は始まっているみたいで、適当な列にならぶ。建物に入るまでは鉄柵できっちり列に並ばされるようになっているが、すぐ近くまで行くとやっぱり多少無秩序にはなってしまうあたりが中国かな。朝一で人も多くなく、なんなくチケットを入手する。150元だから結構高い・・・それでも人は押し寄せるのだからだいぶ儲かってるんだろうなと邪推してしまう。
入場ゲートは8時半にならないと開かないので、並んで少し待つ。8時半になると同時に一斉に改札スタート。走り出す人はいないが皆早歩きでいそいそと。
まずやっぱり見るべきは巨大な1号坑から。巨大なサッカーコートぐらいの広さに整然と兵士の像が並ぶ。しかもひとつひとつが細かい、テレビで観たようにそれぞれ表情も違う。造られて2000年以上、その大半が土に埋もれていたとはいえそんな長い年月を経て再び陽の目をみた気分はどうなんだろう?
ただただ、そんな風にあてもないことを考えて気を紛らしたくなるくない、想像を超えた勢いで迫ってくる。
キングダムは全く読んでいなかったので、予習が足りなかったかなって少し悔やむ。ともかく、この巨大遺跡のスケールを感じられただけで旅の目的は達した。前日の崋山中途半端観光のミスも帳消しだと。
1号坑の奥に進んでいくとまだ発掘途中&修復中の兵士や兵馬がずらり。まだまだ色々と調査中みたい。彼らも、メンテナンスを終えたら定位置でにらみをきかすことになるはず。
人込みに少し疲れたので2号坑に進む前にしばし木陰で休む。歩く人はどんどん増えている。
2号坑の方は1号よりも横長&ちょっと複雑な布陣が組まれている。そしてまだ未発掘な場所も半分くらい。
掘り返したままの状態のところは、兵士も馬もやっぱりバラバラに崩れていて、これからの修復まち。周りには特徴的な兵士像とかが博物館っぽく展示されててところどころに人だかり。どういう風に有名なのかよくわからないけど、撮っておく。
3号はさらに小型だけど、深い。そして馬とか兵士の配置が実戦さながらと思うほどリアルで、指揮系統こんな感じなのかなともいろいろ想像できる。
博物館?宝物殿?的な「文物陳列庁」にも同じ券で入れるけど、混み過ぎうるさすぎ。子供が騒いでいるとかそういうレベルではなくて、いろんな団体のガイドの声とか、感嘆の声とかが終始ハウリングしている感じ。あまりにも辛いので展示は流しみて早々に退出・・・
一息ついて、最後にもう一度1号坑を目に焼き付けるべく。
と思ったら、折り重なるように人が溢れ、前が見えない。順番待ちしてようやく最前列まで来れたが、朝一番にじっくり見れたことが本当に幸運だったと噛みしめる状態に。まだ、10時前だったんだけれども。
1時間半ほどかけてじっくり(博物館ゆっくりみるなら+1時間かもしれないが、あの空間に30分以上いたら頭痛まっしぐら)見て回って食堂&土産物屋街に出る。朝から何も食べていなかったので、この通りに入ると一気に空腹シグナルが。
フードコートみたいな食堂で、字が気になって仕方がない、ビャンビャン面を注文する。