特急ヨーデル号
2022年11月26日
弘前バスターミナル13:55 → 16:02盛岡駅西口
岩手県交通 運行便
晩秋、雪景色直前の東北旅
帰りはマイレージの都合で花巻空港となったので弘前をサクッと半日回った後、酔いの夕暮れに向けて盛岡へ。
東北エリアの高速バスはえらく久々で、毎月のようにアーバン号で行き来していた頃が懐かしい。
弘前から盛岡に絞ると、ヨーデル号が時間もコスパも最適解で、新幹線が盛岡までだった頃の隆盛は過去としても、バスがニーズをつかめる区間といえそう。ただ、コロナで便数半減から戻らないのが残念なところです。
今回は昼下がりの県交通便、アーバン号では12列&オンボロから極力避けていたが、今回は時間が優先なのでと。まぁ、そんな消去法的発想で、イトーヨーカドー併設のバスセンターへと向かいます。
10分前に入線してきたのは、国際興業カラーが不釣り合いな三菱エアロエース、もちろん中古で検索したところによると08年式の元西岬観光とのこと。成田空港シャトルをやってるビートランセグループの1社ですね。
車内は定番の12列シートかと思いきや、1列少ない11列トイレなし、補助席あり。
スカイブルーのシートがちょいと南国感あり。
リクライニングもけっこうしっかり倒れます。
コンセントなど電源はなし。
始発からの乗車は4名で、リクライニングは倒し放題です。
弘前駅からも1名あり、とはいえ総勢は5名なので、なかなか回復には至らず。
駅を発車したのちは国道バイパスに向けて南下し、大鰐弘前インターから高速へ。
本線上少し走ったところの東北大鰐にも立ち寄るが乗車なし。
寒冷前線の真っ只中を共に移動するようなルートとなり、終始打ち付けるような雨が続く。
それでも安定した進行で異音もない(岩手の中古車は結構爆音する時あるんよね、雪国の厳しさが、経営の厳しさか)
最大値まで倒して、おやすみなさい。
速度を落としたことで目が覚めたら花輪パーキングでの休憩へ。5分の停車とアナウンスあるが、横殴りの雨で誰も車外に出ることはなく。そこそこの時間で再び本線へ。
雪道でトンネル入るたびに安堵しながら走ってた頃が懐かしいと思いつつ、ピンポイントに風景がよみがえる。
ふわっと重力が飛んでかかるような感覚を経て、安代の高架橋を渡る、盛岡まではあと40分くらい。
晴れているとスカッと岩手山が見える八幡平のストレートも鈍色の空
ちょうど雨雲を追いかけてきているようで、なんとか小雨になってくれれば
その願いは届きそうな感じで、路面は軽く湿ってるくらいの盛岡市内へ。
ほぼ定刻で盛岡西口のロータリーにつく。
バスセンター新しくなっても延伸される便はごくわずからしい。運転手の労働時間を少しでも削らないと、切実な事情を感じる。
以前も乗客ヒトケタで、運良く快適な便を引き当てているのか、新幹線に流れて低迷しているのか…いや、そもそも都市間移動が少ない?
あまり増える要素を感じないだけに、細々と生き延びるか、東京線の復活とともにぶった斬られるか様子を見ていきたい。