翌朝、朝食の前にみな連れ立って温泉へと車を走らせる。
小舎から30分ほどの場所にある大葛温泉へ。なんと入浴料100円で朝6時からやってるという凄まじい日帰り施設なわけです。
しかも、かけ流しでお湯たっぷり、シャワーもなくて、洗い場の前にもお湯がドバドバと注がれこれをどうぞ!っていう潔さ。
硫黄系がっつりの八甲田〜八幡平にありがち系統ではなくて、たしかにほんのりとは香りあるんだけど、普通に髪を洗うのにも使えるやさしいお湯
8時の朝食に間に合うように、かっ飛ばして宿に戻る。
飲み荒んだ体には本当に優しい、ありがたいあさごはん。
宿のシンボルはもうだいぶ葉桜になってました。1年52等分、着実に回っていきます。
鉱山跡はちょっと意外というか、単独だと思いつかなかった行先でどんな感じかなと。たしかに、寂れている感は否めないし、今更観光用に投資するっていうフェーズでもなさそう、なのはその通り。
ちょっと近寄りがたい雰囲気を醸しつつも、ちゃんと営業中
構内の展示はしっかりしてて、人形が躍動感あってリアル
エレベーターの臨場感も、休憩詰所のなんやかんや落ち着かない状況も、ひしひしと迫ってくる。設備が実際使っていたものっていうのも大きいけど、鉱山労働はやっぱり過酷だよ、自分には無理・・・暗さ狭さに耐えられる自信がない。
でも、ここで時を重ねたお酒は、とても気になる。
どこで売ってるんだろ?
明るい地上に戻ってきて、廃墟の映えるスポットがあるらしく、店員さんに聞いてみると「車で右側に少し下ったところにありますよ〜」とあっさり。
行ってみると、ロープしてあるんだけど、まま、建物内に入らなければ黙認なんんだろうと。
ってことで近くまで。
鉱物の影響がまだ残っているのか、溜まっている雨水はコバルトブルーに輝く。建物内はだいぶ腐食というか自然に還りつつあって新緑に包まれて、こうして徐々にもとの森林になっていくのかな、山城の石積みのように。
結構満喫しちゃったので、またまだ時間押してく感じに。奥入瀬で明るい時間を確保するために昼食はスーパーで買って、峠道を走らせながら。
時間はなくとも、発荷峠の展望台では小休止してレンズを向ける。